レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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Tom Petty & The Heartbreakers / Live Anthology

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1978年から2007年まで30年間に及ぶライブ・パフォーマンスから48トラックを収録した4枚組。2009年にLPサイズの箱で発売されたが、CDサイズの箱で廉価になったので買ってみた。12ページのブックレットにトム・ペティがこのライヴ集の編集方針みたいな文章を寄せているが、それ以外はレコーディングデータ中心の簡素な物。バンドのルーツを示すからという理由でカバー曲が多く(ザッと数えたところ12曲)収録されており、中には「007 Goldfinger」だなんて意外な選曲も(これが結構サーフロックでイイ)。ワタシはトム・ペティはベスト盤くらいしか持っていないが、こんなにボブ・ディランの影響丸出しなことを初めて知った。ペティはこのライブ集をベストヒット曲集にする気は無かったというが、やはりヒット曲の多いCD4が一番盛り上がる。★★★
2019.3.3 アマゾン 輸入4枚組 2,215円

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TRIX/IMPACT、TRICK

JUGEMテーマ:音楽

『IMPACT』は2011年の通算8枚目。弱冠23歳のギタリスト菰口雄矢が加入した新生TRIX第1弾。標題曲の(1)はまるでカシオペアな曲。リーダーでドラムの熊谷は元カシオペアだが、野呂一生以上にカシオペア的な曲を書く。一方(2)はまるでT-SQUAREな曲。(3)はベースのユニゾンも凄まじいまるでチック・コリアな曲。(4)「肩コリッ」はオバカ曲。彼らは必ずと言って良いほどこのようなオバカ曲を収録するが、あまり面白くないので止めればいいのに。(5)「Dolphin Beach」という曲名通りのリゾート風フュージョン。(6)はバラードの小品。菰口作の(7)「Reconstruction」が本作のベストチューン。★★★☆
『TRICK』は2014年の通算11作目。バークリー音楽院を首席卒業というAYAKIがキーボードに加わった。表題曲の(1)は典型的なTRIXの曲で、メロディーとリズムに少し日本的な下世話さが有るのがその特徴。AYAKIのシンセによるフルートの音色のメロディーラインも爽やかな(2)はカリビアン・テイスト。(3)「ビンゴッ」は高速のハイテク曲。ベースの須藤作の(6)「Trick or Treat」もスゴテク曲で一瞬挿入される6連符のキメが鬼。(7)はAYAKI作曲だが最もフィーチャーされるのはドラム・ソロ。(10)は春風が似合うポップナンバー。★★★★
IMPACT 2019.3.3 新宿ユニオン 未開封中古 1,100円 64%引き
TRICK 2019.3.17 新宿ユニオン 国内中古 1,300円
 

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Nicolette Larson / Live At The Roxy

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ニコレット・ラーソンのデビュー直後1979年ROXYでのこのライブはもとはプロモ盤としてリリースされたもので、それが「ライノ・ハンドメイド」レーベルで限定CD化され、今回、限定でない通常盤CDとして再発された。アルバート・リー、ポール・バレア(g)ビル・ペイン(key)ボブ・グロウブ(b)リック・シュロッサー(ds)ボビー・ラカインド(per)といったデビュー・アルバムのバック・メンバーがそのまま参加している。デビューアルバムに収録された11曲のうち9曲と新曲(?)1曲の計10曲。アンコールに応える際に、このメンバーでは3日間リハをしただけなので、これ以上できる曲が無い、と言っているのが微笑ましい。やはりニール・ヤングが書いたチャート8位のヒット曲「Lotta Love」が一番の聴き物だが、ライ・クーダーもカバーした「Mexican Divorce」、JDサウザーの「Last in Love」など他にも良い曲が沢山ある。しかしライヴで特段アレンジが変わるわけでもないのであくまでマニア向けのアルバム。ラーソンは若くして1997年に45歳の若さで病没した。★★★☆
2019.2.27 アマゾン 輸入新品 1,130円

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キャロル・ベイヤー・セイガー/・・・Too

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作詞家、キャロル・ベイヤー・セイガーの1978年セカンド・アルバム。共作者はデヴィッド・フォスター、ブルース・ロバーツ、メリサ・マンチェスターなど。そのうえバックを務めるのがTOTOやエアプレイを始めとするフォスター人脈に加えてマイケル・マクドナルドとビル・チャンプリンがコーラスで参加、と超豪華なのでバリバリのAORを期待すると肩透かしをくらう。(1)からしてジャジーなバラードで、全体的に静かなバックサウンドに本人のヘタウマ(?)なボーカルが乗るという作りで、夏空のような爽快さとは無縁で、落ち葉の季節に合いそうなシットリとしたアルバム。そんな中、フォスターと共作した2曲は思いっきりポップで、(2)「恋をしましょう」はマイケル・ジャクソンが『オフ・ザ・ウォール』でカバーしたAOR名曲。(8)「踊りたくないの」はAORというよりディスコで中庸な出来だが、さすがフォスターだけあって下世話さは無い。★★★
2019.2.24 アマゾン 国内新品SHMCD 1,171円 17%引き

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Jackson Browne / Awake Again

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最近、いろいろなミュージシャンの昔ラジオ放送されたライブ音源をCD化したものが大量にリリースされているが、内容や音質は玉石混交らしいので手を出さないようにしている。しかし1982年7月18日、スイス・モントルー・ジャズ・フェスティバル公演のFMラジオ放送音源を2枚組にしたこのCDはアマゾンのカスタマー・レビューで高く評価されていたので買ってみた。これが大正解で、ジャケット写真こそカラーコピー並みなものの、音質・バランスともに最良とは言わないまでも文句の無いレベル。80年代後半から彼は政治色を強めていくので、この頃がワタシにとって最も好きな時期で、青春コメディ映画『初体験リッジモント・ハイ』の主題歌でチャート7位のヒット「Somebody's Baby」でスタートし、以後は有名曲のオンパレード状態。バックはダニー・クーチ、ダグ・ヘイウッド、リック・ヴィトー(g)クレイグ・ダーギ(key)ボブ・グローブ(b)ラス・カンケル(ds)。ジャクソンの抒情的な楽曲が楽しめるのは当然のことながら、「Boulevard」でのキレのいいドラム、「Runnin' On Empty」での豪快なスライド・ソロなど、ロック・バンドとしての強力なアンサンブルが印象的。コンサート本編はイントロからしてドラマチックな9分を超す「Hold on, Hold Out」で締め。アンコールは「Late For The Sky」など3曲で、オーラスの「The Road And The Sky」は「これがジャクソン・ブラウン?」と思うほどのロックンロール賛歌。全19曲。オススメ盤。★★★★☆
2019.2.24 アマゾン 輸入2枚組 2,000円

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ケリー・チェイター/パート・タイム・ラヴ、ちぎれそうな恋

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中田利樹氏のAORガイドブックに後者のアルバムが取り上げられているものの、紹介スペースはその他の多くのアルバムと同じで並みの扱い。しかし、この2枚は共に曲良し、ボーカル良しの思わぬ掘り出し物で素晴らしい!

「パート〜」は77年発表のファースト・ソロ・アルバム。プロデュースはスティーヴ・バリとマイケル・オマーティアン。バックはジェフ・ポーカロ(ds)デヴィッド・ハンゲイト(b)リー・スクラー(b)ディーン・パークス(g)などで、随所でポーカロならではのプレイが聴ける。ノッケの(1)からアコギとホーン・セクションがグルーヴィーな展開で胸躍るアッパーな曲。(2)は一転して渋みの効いたボーカルのカントリー・タッチのバラード。標題曲の(3)はハンドクラップも楽しいモータウン的なノリのシャッフル・ナンバー。(8)は解説の金澤氏がベスト・ナンバーに挙げるポップな曲。そしてラストはストリングスが盛大に入ってポーカロのフィルインが盛り上げる、仕立てとしてはボズの「We're all Alone」と同じドラマチックなバラード。
「ちぎれそうな恋」は78年リリースのセカンド。ドゥービー・ブラザーズを髣髴させる軽快なシャッフル・チューンでスタート。(3)はレオ・セイヤーみたいなサビを持つ曲でシャキッとしたリズムが心地よい。(4)はペダル・スティールが効いたウェスト・コースト・ロック。(5)はホーン・アレンジもシャープなスティーリー・ダン的な感触のある曲。そして(6)「Ain't Nothing For A Heartache」はラリー・カールトンが81年『ストライクス・トゥワイス』でカバーするAORの名曲でアレンジもほぼ同じ。ラストを飾る標題曲は畢竟のバラード。しかしこのアルバム、内容は良いがジャケデザインはいかがなものか。

チェイターはこの後、ナッシュビルに移住し主にカントリーの分野で作曲家として活躍しているそうだ。2作とも★★★★☆
2019.2.21 芽瑠璃堂 新品紙ジャケ 各522円 81%引き

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ハロルド・ヴィック/アフター・ザ・ダンス

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ブルーノートにリーダー・アルバム『Steppin' Out』を残している1943年生まれのベテラン・サックス奏者、ハロルド・ヴィックがリチャード・ティー(key)スティーヴ・ガッド(ds)エリック・ゲイル(g)らスタッフの面々とアンソニー・ジャクソン(b)ラルフ・マクドナルド(per)らを迎えた1976年作品。ジャズ・チャートのみならずR&Bチャートでもアルバムが1位を獲得していたグローヴァー・ワシントンJr.の二匹目のどじょうを狙って制作されたそうで、曲調もサックスの音色もバックのサウンドもグローヴァーにソックリ。これがグローヴァーのアルバムと言われても分からないが、逆に言えばそれだけ良質だということ。本人のプレイと関係なくて恐縮だが、(4)「I Go To Rio」の間奏でモロにスタッフになるところが最高だ。しかしこのクリンク盤は盤起こしで音が悪すぎるので星一つマイナスで→★★★
2019.2.2 芽瑠璃堂 新品紙ジャケ 868円 15%引き

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スティーヴ・ギブ/モノクローム

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田中康夫の『なんとなくクリスタル』のサウンドトラック盤(1981年)にとってもセンチメンタルなバラード(3)「Tell Me That You Love Me」が収録されて注目されたカントリー・ポップス路線のシンガー・ソングライター、スティーヴ・ギブが1979年に発表したデビュー作(唯一のアルバム?)。内容は甘〜いスロー中心でAORというよりも、バリー・マニロウとかのMiddle Of the Roadのポピュラーという感じ。(1)「She Believes In Me」は78年にケニー・ロジャースが歌って全米5位を記録した曲のセルフカバー。他の曲もいろいろな人にカバーされたようで、全体的に曲の質が高いのは、後に自身のアルバムを何枚もリリースするランディ・グッドラムが半数以上の曲で作曲に協力しているためか。ワタシにとってのベストは(6)「Don't Blame It On Love」で、これは甘すぎるバラードではなく軽快なミッド・テンポの曲。1曲だけディスコ・ナンバーで時流に色目を使っているのはイタダケない。ちょっと甘すぎるものの『掘り出し物』と言って良いくらいの良質なアルバム。★★★★
2019.2.2 芽瑠璃堂 新品紙ジャケ 868円 15%引き

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