レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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マイケル・ウルバニアク/エクスタシー

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今年のレコダイ『お下劣ジャケ賞』間違い無しのこのアルバムは、ポーランドのジャズ・ヴァイオリニスト、マイケル・ウルバニアクが78年にリリースしたもの。フュージョンを期待して買ったのだが、全9曲中6曲がボーカル入りのブギー/ファンク・アルバムだった。プロデュースはウルバニアク本人だが、ジョージ・デュークのようなキッチリとしたサウンドメイクはレア・グルーヴ〜モダン・ソウル・ファン向き。バックを務めるのはバーナード・パーディー(ds)ケニー・カークランド(key)以外に有名どころはいないが、ピー・ウィー・フォードという初めて聞く名前のベーシストの、アルフォンソ・ジョンソンとバイロン・ミラーを足して2で割ったようなゴリゴリ&ブリブリしたプレイが超強力だ。しかし内容以前に、クリンク・レコードから紙ジャケ再発されたこのCDは盤起こしで音が悪い。★★☆
2019.2.2 芽瑠璃堂 新品紙ジャケ 868円 15%引き

| ノガッチ | ファンク・ディスコ・ダンス | comments(0) | - |
ラリー・リー/ロンリー・フリーウェイ

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カントリー・ロック・バンド『オザーク・マウンテン・デアデヴィルズ』出身のラリー・リーが82年にリリースしたソロ・デビュー作にして、唯一のアルバム。LA録音で、デヴィッド・サンボーン(sax)デヴィッド・ハンゲイト(b)マイク・ベアード(ds)ニッキー・ホプキンス(key)などに加えトム・ケリー、ビル・チャンプリン(cho)等、一流どころが参加している。このアルバムの最大の成功要因は、髭面の田舎臭いラリーが写っているだけの何の工夫も無い、買う気の起きないジャケだったのを、日本独自に人気イラストレーター・鈴木英人のジャケに差し替えたこと。しかしこのアルバムが日本でヒットしたのは内容がこの爽やかなジャケに伴ってこそ。何と言っても91年に公開された中山美穂主演の『波の数だけ抱きしめて』のサントラで使用された(2)「ロンリー・フリーウェイ(Don't Talk)」だろう。他の曲もデヴィッド・フォスターを意識したアレンジやジェイ・グレイドンのワイヤー・クワイヤーのようなギターが聴かれたりと、細かい所まで気が利いている。バブル時代を思い起こさせるAORの名盤。★★★★★
2019.2.11 渋谷ユニオン 中古紙ジャケ 1,300円

| ノガッチ | AOR | comments(0) | - |
ヒューバート・ロウズ/シカゴ・テーマ

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1974年録音のCTI作。ヒューバート・ロウズ(fl)ボブ・ジェームス(p)ジョージ・ベンソン(g)エリック・ゲイル(g)ロン・カーター(b)スタンリー・クラーク(b)スティーヴ・ガッド(ds)デヴィッド・サンボーン(as)マイケル・ブレッカー(ts)等。ワタシのCTIに対するイメージは「クロスオーバー以前」というもので、あまり熱心に聴いてこなかったのだが、このアルバムはイイ!何がイイって、ボブ・ジェームスのアレンジも良いのだが、ガッドを筆頭にサンボーンもベンソンもブレッカーも一聴して分かる記名性の高い演奏をしているのがイイ。標題曲(1)は刑事ドラマの主題曲みたいなカッコイイ曲。(2)「真夜中のオアシス」はマリア・マルダーの名曲。(3)「誓い」はスタイリスティックスの74年ヒット。ドヴォルザークのあのクラシック曲「家路」をスピーディな展開にアレンジした(4)はガッドのカウベルを使った18番のプレイがスリリングだ。ジャケ写もイイ。★★★★☆
2019.1.25 アマゾン 国内新品 866円 20%引き

| ノガッチ | フュージョン(管楽器) | comments(0) | - |
Bruce Springsteen / Complete Video Anthology 1978-2000

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スプリングスティーンのミュージック・ビデオとコンサート映像を収めたDVD2枚組。1989年にVHSで発売された時は18曲収録だったが、この2枚組は収録時期を2000年まで伸ばして全33曲分、165分にボリュームアップ。オープニングは「Rosalita」の78年ライヴ映像。ロック評論家ジョン・ランドーは1974年にライヴを観て、「私はロックン・ロールの未来を観た。その名はブルース・スプリングスティーン」と絶賛したが、この78年ライヴでもまさにその通りだ。こんな骨太なロックン・ロール・ショウを見せられたら誰でも熱狂せずにはいられない。一方、労働者階級の悲痛な現実を歌う「The River」は一人ハープを吹いて歌うだけだが、これがまた最高にカッコイイ。髪の毛ボサボサのひげ面でスリムだったスプリングスティーンが、いきなりゆで卵のようにツルツルの顔になってディスコダンスを踊る「Dancing in the Dark」には当時驚かされたものです。でもワタシはこの曲の「You can’t start a fire without a spark」という歌詞が、分かったような分らないようだけど大好き。このビデオの最大の見ものは色々なライブ映像を繋ぎ合わせた「Born to Run」。スタジアム全体が曲に合わせてウェーヴする場面が鳥肌モノ(こういう「鳥肌」は誤用だそうだが、代わりの表現が無い)。こんなコンサートをやれるのならロック・スターは辞められないよな、と思える楽しいライブ映像で、ワタシにとって全てのロックのビデオ・クリップの中でベスト1、2を争う素晴らしさ。ちなみにワーストはジャーニーの「セパレイト・ウェイズ」だな。とにかくこの「Born to Run」は必見。★★★★★

2019.1.25 アマゾン 輸入新品DVD2枚組 1,703円

| ノガッチ | ディラン、スプリングスティーン | comments(0) | - |
アイソトープ&ゲイリー・ボイル/ライヴ・アット・ザ・BBC

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インド系イギリス人ギタリスト、ゲイリー・ボイルが率いたジャズ・ロック・バンド、アイソトープの73年と74年のライブ6曲に加えてボイルのソロ名義での77年ライヴ3曲。注目は77年のメンバーに後にバグルス〜イエスのkey、ジェフリー・タウンズが参加していることで、ちゃんとしたジャズ系のプレイを聴かせる。アイソトープはマハヴィシュヌ・オーケストラやリターン・トゥ・フォーエバーあたりを目指したイギリスの典型的なジャズロックで、徹頭徹尾の弾きまくり、叩きまくりで、メリハリもヘチマも無いが、とにかく激アツ。77年のライヴはボイルの初ソロ・アルバム「ザ・ダンサー」から。その表題曲はエキゾチックな味付けのフックもイカしたダンサブルなジャズロックで、アルバムのリリース当時からワタシのお気に入り曲。ライヴ・バージョンが聴けるのはうれしいが、スタジオ録音バージョンが絶対にオススメ。★★★★
2019.1.20 渋谷ユニオン 国内中古 1,550円

| ノガッチ | プログレ・ジャズロック | comments(0) | - |
ランディ・マイズナー/ワン・モア・ソング

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元イーグルスのベーシストによる1980年発表のセカンド・ソロ・アルバム。これが意外な掘り出し物。1978年のファースト・ソロはカバー中心だったが、本作は全9曲中6曲にエリック・カズが作曲者として名を連ねたため、曲の質が高い。バックを務めるのは気心の知れたバンド、シルヴァラードス。全米19位となった(1)「ハーツ・オン・ファイアー」で快調にスタート。全米22位のヒット(4)「ディープ・インサイド・マイ・ハート」はイントロがジャクソン・ブラウンの「孤独なランナー」に似過ぎだが、翌年「ベティ・デイヴィスの瞳」の大ヒットを放つキム・カーズのカウンター・ヴォ−カルが効いている。表題曲(6)を書いたのはイーグルスに「ピースフル・イージー・フィーリング」等を提供したジャック・テンプチンで、ドン・ヘンリーとグレン・フライがコーラスで参加した心に沁みるバラード。イーグルスの名曲「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」でのランディのセンチメンタルなボーカルに再び酔いしれたい人には格好のAOR寄りウェスト・コースト・ロックの良盤だ。★★★★
2019.1.10 HMV 国内新品 886円 18%引き

| ノガッチ | ウェストコーストロック | comments(0) | - |
山岸潤史/REALLY?

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ウェスト・ロード・ブルース・バンド〜ソー・バッド・レビューと関西のブルース〜ソウルの名バンドを渡り歩いたギタリスト山岸潤史が79年にリリースした初ソロ・アルバムで、全曲インストのバリバリのフュージョン・アルバム。バックは村上ポンタ秀一(ds)鳴瀬喜博(b)小原礼(b)ジョニー吉長(ds)など。ズバリ言ってトゥー・マッチ。ギターは弾きまくるし、ホーンズや女声コーラスは多ければ多いほど良いとでも思ったかのようなアレンジ、余計なサウンド・イフェクトなど全てがトゥー・マッチ。クリアーなギターの音色で始まるポップでメロウな曲でも、ギターソロになるとディストーションがかかり、曲調は糸の切れた凧のようにあれよあれよと変わってしまう。そこに余計な油を注ぐのが2曲にゲスト参加した元アイソトープのギタリスト、ゲイリー・ボイルで、山岸と二人そろって似たスタイルのギターを弾きまくる。唯一トゥー・マッチでないのはブルージーなバラードのラスト曲。とはいえ、全編、熱演であることは間違いなく(とくにポンタ)、フュージョンという新しい音楽に取り組んだ血気盛ん、かつ高度なテクニックを有していた日本人ミュージシャン達の記録としては面白い。★★★☆
2019.1.10 HMV 国内新品UHQCD 2,037円 18%引き
 

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クリエイション+内田裕也/1974 ワン・ステップ・フェスティバル

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令和元年のレコダイ一発目は何とも仕入れのタイミングが良いことに、ワタシのロック人生に決定的な影響を及ぼしたクリエイションの紹介からスタートです!

ウッドストックに触発された福島郡山の一青年が主催し、内田裕也と石坂敬一がプロデュースを買って出て、1974年8月4日から10日まで福島県郡山で行われた“ワン・ステップ・フェスティバル”。39組の日本ミュージシャンに加え、アメリカからはヨーコ・オノ&プラスティック・オノ・スーパー・バンドとクリス・クリストファーソン&リタ・クーリッジも参加した日本初のロック・イベント。本CDは、8月5日に出演したクリエイションの演奏全てと最終日10日の内田裕也&1815ロックンロール・バンドの演奏6曲うち3曲を合わせたもの。クリエイションはまだデビュー・アルバム「CREATION」のリリース(1975年)前ながら、1曲目の「Pretty Sue」から欧米にヒケを取らない圧倒的なハードロックを展開する。竹田和夫のギターはクリーム時代のクラプトンに肉薄しているし、樋口昌之のドラムはかなりカーマイン・アピスだ。ただ(4)「You Better Find Out」でのツイン・リードのハモりがドシャメシャだったり、歌詞がかなりテキトーだったりするのはレコード・デビュー前なのでご愛敬。当時「ロックは英語でなくてはいけない」「日本語でもロックは歌える」という今となっては信じられないような論争があり、英語ロック派だったクリエイションは、MCから観客を煽るセリフまで全て英語。一方、内田裕也のMCは「最後に全員で大合唱したいと思います」とか、後年のイメージとは違い優等生的なのが可笑しい。とにかく全盛期のクリエイションのライヴが聴けてとてもウレシイ。★★★★★

2019.1.10 渋谷ユニオン 国内新品 1,485円 26%引き

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