レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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四人囃子/ゴールデン・ピクニックス

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四人囃子の76年作。ソニー・ミュージック・オンライン限定販売の紙ジャケ。本作をジャパニーズロックの名盤と評価する声もあるが、ワタシはそうは思わない。あまりに内容がとっ散らかっているからだ。オリジナルの解説書にはスタジオの時間が300時間を越えたことが誇らしげに書かれているが、それは裏を返せば事前に整理がされておらず、スタジオに入ってから思いつくままにゴチャゴチャやったということだろう。しかしそれだけに込められた熱量の多さは唯一無二で、個人的にとても愛着があるアルバム。ビートルズの『マジカル・ミステリー・ツアー』収録の小品インスト(1)「フライング」のピンク・フロイド風カバーでスタート。(2)「カーニバルがやって来るぞ」はイキそでイカないロックナンバー。(3)「なすのちゃわんやき」は変拍子のプログレッシヴ・ロック・インスト。(4)「空と海の間」は夏向け爽やか路線で、ギターソロにはフュージョン的な感覚も有るが、途中に前後と全く無関係なピンク・フロイド的パートが挿入される展開が謎。(5)「泳ぐなネッシー」は17分近い大曲。森園の代表曲となったインストの(6)「レディ・ヴァイオレッタ」はメロウな黎明期J-フュージョン。ピンク・フロイドに例えられた四人囃子だが、伝えたいメッセージを持ち合わせていないので歌詞が全く無意味なのが彼らと違うところ。★★★☆
2018.12.10 ソニーミュージックショップ 新品紙ジャケBSCD2 2,700円 定価

| ノガッチ | J-ROCK・J-POP | comments(0) | - |
V.A./Back Me To The River: More Southern Soul Stories 1961-1978

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『テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァー』(2008年)の続編となる英KENT編集の3枚組ディープソウル集、全75曲(白人シンガーを2曲収録)。アメリカ南部産の純サザン・ソウルのみならず、北、東、西部産のサザン・スタイルのソウル・ミュージックまでをも網羅したのが本作の特徴。一番印象に残ったのはフレディー・スコットの「Cry To Me」で、NY録音なので洗練された(=ワタシ的には食い足りない)サウンドだろうと思っていたら「ド」がつくディープバラードだった。スムーズな路線ではCPラヴの「I found All These Things」、ルーベン・ベル「Asking For The Truth」あたりが絶品。ジミー・ブラズウェル「Home For The Summer」は厚いストリングスでスウィートな感じもする。他にもジョー・ウィルソン「You Need Me」やウィリー・ハイタワー「Don’t Blame Me」などの良曲がタップシ。大物シンガーも多数収録されており、アレサ・フランクリン「Ain't No Way」が素晴らしかった。そして本CDのハイライトはソウル・チルドレンによる及ぶ未発表のビートルズ・カバー「Yesterday」。1番こそ原曲のメロディーに沿って歌われるが、それ以降はメロディーを崩してゴスペル丸出しのディープソウル展開。途中からはブラックフットによる語りとシャウトで昇天する9分間。一方レア・グルーヴ方面から評価が高いらしいリー・モーゼスは、やはり下品な感じのボーカルが好きになれない。全収録曲を詳細に解説した64ページのブックレット付き。そこに掲載された70年代の黒人街の写真がイイ雰囲気でソソられる。★★★★★
2018.11.20 輸入新品3枚組 5,014円

| ノガッチ | ディープソウル | comments(0) | - |
ウェイン・ショーター/ネイティヴ・ダンサー

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1974年LA録音の本作はショーター(sax)がブラジルのシンガーソングライター、ミルトン・ナシメントと(全9曲中5曲)組んで作り上げた初のブラジリアン・フュージョン(らしい)。ワタシはオープニング曲でのナシメントの素っ頓狂なスキャットと能天気なメロディーにドン引きしたが、繰り返し聴くにつれ、だんだん傑作と評される本作の良さが分かってきた(気がする)。ワタシはブラジル音楽といってもボサノヴァとサンバしか聴いたことが無いが、(3)や(4)はそれらとは違い、モダンなブラジルのシティー・ミュージックなのだろう。そこに絡んでくるショーターも絶品。驚いたのは(6)「孤独の午後」で、これはペドロ・アズナールをフィーチャーしたパット・メセニーの原型そのものではないか。最後はショーターとハンコックのデュオだが、ハンコックはジョー・ザヴィヌルとは違ってド派手に弾きまくる。★★★★
2018.11.27 高田馬場ユニオン 中古紙ジャケ 980円

| ノガッチ | フュージョン(管楽器) | comments(0) | - |
Donny Hathaway / Never My Love; The Anthology

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ダニーが生前に発表したアルバムは1970〜73年の間に、スタジオ録音3枚、ライブ盤1枚、サントラ1枚に加えてロバータ・フラックとのデュエット1枚のみ。1974年以降はメンタルな病に苦しみ、1979年1月にホテルの15階から飛び降り自殺した。享年34歳。ダニーの音楽は深くゴスペルに根付いたもので、特にそのボーカルは全人類必聴と言いたいくらいに感動的。メンタルを病んでからは、ロバータやジェリー・ウェクスラー、アリフ・マーディンといった大物がいくら称賛しても、自分のボーカルを否定し、歌うことを避けようとしたというから、それも天才ゆえの悩みなのだろう。
これはRhinoからの4枚組アンソロジーで、ディスク1は代表曲22曲を収録。ディスク2は未発表曲を含む13曲の未発表スタジオ録音集。ディスク3は1971年10月のライブ10曲。ディスク4はロバータとのデュエット13曲を全て収録。3枚のスタジオ・アルバムは全て持っているのでディスク1は要らないかな、と思ったが14曲はアルバム未収録で、もちろんそれらの曲も素晴らしかった。ディスク2は単なるデモ曲も含むが、このボックスのタイトルにもなっている「Never My Love」はまるで完成品で絶品。ダニーのライブが素晴らしいのは今更言うまでもない。NYはグリニッチ・ヴィレッジにあるキャパ200人程度のライブハウス、ザ・ビターエンドはダニーの熱心なファンで埋まり、客席との熱い交感は「The Ghetto」で頂点を迎える。バックはコーネル・デュプリー(g)マイク・ハワード(g)ウィリー・ウィークス(b)フレッド・ホワイト(ds)アール・ドルーエン(per)。ロバータとのデュエットでは「Where Is The Love」と「The Closer I Get To You」の2曲のR&Bチャートトッパーを含む5曲のヒットを生んでいる。ダニーが自死したのはロバータと再びデュエットを録音するためにニューヨークに滞在していた時のこと。R&Bチャート8位の「You Are My Heaven」はその時の録音で、生き生きとしたボーカルは直後に自死するとは到底思えない。28ページのブックレットに掲載されたロバータのインタビューは、死の直前のディナーまでダニーと共にしていたというだけあって、その突然の死に受けたショックが痛々しく語られる。値段も安く大推薦のボックス。★★★★★
2018.6.12 HMV 輸入新品4枚組 2,412円

| ノガッチ | ソウル70年代ソロシンガー | comments(0) | - |
V.A./EVERYBODY FUSION! 2 The Best Fusion of Warner Days

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また出た、タワレコ企画によるフュージョンのコンピで今回はワーナー音源の第2弾で、来同様2枚組み1,500円、音源は24ビット・デジタル・リマスタリング、各ディスク収録時間70分超、曲数はいつもより1曲多い31曲。看板アーティストはスタッフ、グローバー・ワシントン・Jr、ラリー・カールトンなど。ちょうど今月のレココレでトミー・リピューマが特集されているが、このCDでもスタッフ、ラーソン・フェイトン・バンド、ジョー・サンプル、マイケル・フランクスの曲はリピューマがプロデュースした曲だ。フュージョン・ファンを増やすために、より聴きやすいボーカル曲を収録したのだと思うが、それにしても31曲中10曲がボーカル曲というのは多すぎるし、クリストファー・クロスの「セイリング」やロビー・デュプリーの「ふたりだけの夜」なんかはAORの名曲ではあるけれど、フュージョンとは言えない。というわけで今回の選曲はイマイチ。★★★☆
2018.11.22 国内新品2枚組 1,620円 定価

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ウィリアム・イートン/ストラグル・ベイビー

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イートンは、パーカッショニストのラルフ・マクドナルドとベーシストのウィリアム・ソウターと共に70年代初めに音楽出版社を設立したコンポーザー&アレンジャー。彼らの仕事で最も有名なのはグローバー・ワシントンJr.の大ヒットアルバム『ワインライト』(80年)で、マクドナルドがプロデューサーを、イートンがアレンジャーを務め、マクドナルド&ソルターは大ヒット曲「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」を作曲している。その3人が1976年から77年にかけて揃ってファースト・ソロアルバムを制作し、これはそのうちの1枚。本作にも『ワインライト』の様なテイストを期待したのだが、全7曲中5曲が歌入りで、フュージョンというよりもソウル・アルバムだった。メンツはスティーヴ・ガッド(ds)アンソニー・ジャクソン(b)ラルフ・マクドナルド(per)エリック・ゲイル(g)ドン・グロルニック(key)リチャード・ティー(key)マイケル・ブレッカー(sax)トム・スコット(sax)に加えて、フランク・フロイドやユランダ・マッカローなどがリード・ボーカルを取る。ベストはアンソニー・ジャクソンのゴリゴリのベースに乗ってザッカリー・サンダースが歌い上げるダンサーの(2)「フレンズ・アンド・ラヴァーズ」で、マイケル・ブレッカーのソロ&オブリも素晴らしい。(3)「ジャスト・キャント・ターン・ダウン」はトム・スコットをフィーチャーしたインスト・バラードでこれまた聴き物。インストの(7)「コンジュア・ウーマン」ではトム・スコットがリリコーンで活躍する。★★★★
2018.11.16 HMV 国内新品 750円 50%引き

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CTIオールスターズ/アット・ザ・ハリウッド・ボウル

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1972年8月にハリウッドボウルで行なわれたライヴを収めた2枚組。メンバーはデオダート(key)、ボブ・ジェイムス(key)、ジョニー・ハモンド(org)、ジョージ・ベンソン(g)、ロン・カーター(b)、ジャック・デジョネット(ds)、アイアート(per)、ハンク・クロフォード(sax)、ジャー・ファレル(sax)、スタンレー・タレンタイン(sax)、グローバー・ワシントン(sax)、フレディ・ハバード(tp)、ヒューバート・ロウズ(fl)、ミルト・ジャクソン(vib)、エスター・フィリップス(vo)、というCTIレーベルの人気者総勢15名。CTIらしくハッキリしたメロディーとキッチリした構成が有るので、単なるブローイング・セッションに陥ることなく聴きやすい。出演者は多いが、ソロはたっぷりとフィーチャーされており、各人が熱のこもった演奏を聴かせる。ワタシが一番気に入ったのはマーヴィン・ゲイのメドレー(2)「インナー・シティ・ブルース/ホワッツ・ゴーイング・オン」かな。で、その曲のみドラムをスティーヴ・ガッドが叩いているのではないかという気がしてならないのだが。★★★★
2018.11.20 国内新品2枚組 1,377円 15%引き
 

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メイナード・ファーガソン/プライマル・スクリーム

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1940年代から活躍するトランペッターがクロスオーヴァー〜フュージョンに初めて挑んだ76年作。プロデューサーがボブ・ジェームスなので、バックはスティーヴ・ガッド(ds)、ゲイリー・キング(b)、エリック・ゲイル(g)、ラルフ・マクドナルド(pre)、デヴィッド・サンボーン(a.sax)といったいつものメンツ。表題曲の(1)や(3)で典型的なボブ・ジェームス・サウンドが満喫できる。一番の白眉はチック・コリアが作曲し演奏にも加わった(2)「ザ・チェシャ・キャット・ウォーク」。10分に及ぶこの曲でガッドはず〜っとハイハットのパラディドルで攻める。特に4分20秒あたりでのファーガソンとコリアのソロ応酬でのバッキングは大コーフンもの。ガッド研究家ならばこの1曲で「買い」。(4)はメロディーの出だしがスタイリスティクスの「愛がすべて」みたいなディスコ・ナンバーだが、サウンドがメッチャ豪華。エリック・ゲイルが提供した(5)は「スワンプ」という曲名だがレゲエ。★★★☆
2018.11.20 国内新品 918円 15%引き

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フランク・ザッパ/ベイビー・スネイクス

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タワーオンラインの【<怒涛のサプライズ ビューティフル・ドリーマー>空前絶後!衝撃の大特価セール】で購入。
1977年にニューヨークのパラディアムで行われたハロウィン記念のライブパフォーマンスを中心にバックステージの様子やブルース・ビックフォードによる粘土人形アニメなども含む160分。ワタシはザッパの音楽はあまり知らないが、ここで見られるのは期待通りに、高度な音楽性を下品な言葉遊びに包んで毒をまぶした変態ロックで、客はどんどんステージに上がってくるし、ザッパは歌いながら観客とキスしているし、グチャグチャだがスゴイことだけは分かる。メンバーはテリー・ボジオ(ds,vo)、エイドリアン・ブリュー(g,vo)、パトリック・オハーン(b)など。ザッパ・バンドは多くの凄腕ミュージシャンを輩出したことで知られるが、この複雑な楽曲と変幻自在のステージングは凄腕でなければ務まらないだろう。ザンネンなのはライヴ映像の比率が、ザッパ:ブリュー:その他メンバーで、ザックリ8:1:1くらいの印象で、いろいろとやらかしているみたいなバックバンドの様子があまり映っていないこと。ブリューはアクションたっぷりな感じだし、ボジオはブリーフ一丁だし(ザッパも上半身裸)、なにせ凄腕達だからバッキングの様子をもっと見たかった。楽曲では、バンド「エンジェル」のギタリスト、パンキー・メドウスを馬鹿にした「パンキー・ウィップス」やピーター・フランプトンをおちょくった「アイム・イン・ユー」といった皮肉だっぷりな曲を含む。またビックフォードの粘土人形アニメはフリーキーの一言で、見た事が無い人には一度見ることをオススメするが、その後悪夢のように脳裏にこびりつくことになっても責任は取れません。歌詞の全訳が付いていればもっと楽しめただろう、という意味で星を半分減らして★★★★☆
2018.7.5 タワーオンライン 国内新品DVD 1,015円 80%引き

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TRIX/12支フュージョン

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デビュー12周年にして12作目のアルバムということで、干支にちなんだ12曲を収録した2015年作。とはいえ2曲はサウンド・エフェクトみたいなものなので実質は10曲。タイトル曲である(2)「十二支」はただ十二支を連呼するコーラスの入ったオバカ曲。アルバム後半に良い曲が多く、AYAKI(key)作の(6)「Crystal Zodiac」はノン・ディストーション・ギターも心地よい、彼らにしては珍しいジャズ寄りの曲。熊谷(ds)作の(7)「辰巳(Touch Me)」はモロにカシオペア風で、これを野呂一生が弾いたならば体を左右に揺らしながらリズムギターを弾く姿が目に浮かぶようだ。須藤(b)作の(8)「Flying Dragon」はテクニカルながら美メロを持った本アルバムのベストチューン。熊谷作の(10)「朱雀」はJ-POP的なメロディーの超キャッチーな曲。菰口(g)作の(12)「Called then after」はAORで菰口のシャープなギターが光る。このアルバム発表時点でTRIXは、須藤が50代、熊谷が40台、AYAKIが30台、菰口が20台と、4世代同居バンドとなった。★★★★
2018.11.18 アマゾン 国内新品 2,422円 25%引き

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