レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
<< November 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
PROFILE
SEARCH
小熊達弥/スパイアラル・フュージョン

JUGEMテーマ:音楽

1948年生まれのエレクトーン奏者の79年デビューアルバム。ワタシは全く知らなかった人だが、「日本のジャズ」コーナーでこの中古LPのオビを見て驚いた。バックに名を連ねるのが野呂、向谷、桜井、佐々木というカシオペアのフルメンバー。録音は1979年8月3〜5日なので、カシオペアは8月後半からセカンド・アルバム「スーパー・フライト」のレコーディングに入る直前。しかしオビにはカシオペアの「カ」の字も書かれておらず、東芝EMIからの本作と違うレコード会社所属のカシオペアは契約上バンド名を名乗れなかったのだろう。演目は「サマータイム」「ミスティ」「ウォーターメロンマン」などのスタンダードだが、カシオペアの演奏はジャズファンク。野呂と向谷が主役以上に目立つ訳にもいかないので控えめな一方で、リズム・セクションが躍動する。特に桜井のアグレッシヴでファンキーなベースが印象的。ちなみにアルバム・タイトルは『SPIRAL FUSION』だが、邦題はなぜか「スパイアラル」と「ア」が入る。ワタシにとっては大変な掘り出し物のLPだが、ぜんぜんプレミアが付いていないところが寂しい。★★★★
2018.9.2 新宿ユニオン 中古LP 650円

| ノガッチ | J-FUSION | comments(0) | - |
Wilko Jonson / Blow Your Mind

JUGEMテーマ:音楽

2014年にすい臓癌で余命10ヶ月と宣告されたものの、それは誤診で3kgの腫瘍摘出手術を経て奇蹟の復活を果たした御歳70歳の“Mr.マシンガン・ギター”ウィルコ・ジョンソンの2018年リリース作。まずロックな顔つきのオヤヂ達にチェス・レコードのロゴが光るこのジャケットが最高だ。左のおどけた表情は元イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズのノーマン・ワット・ロイ(b)、右はスティーヴ・ハウの息子ディラン・ハウ(ds)。曲によってkeyとharpがサポートで加わる。ウィルコはギター、ヴォーカルともに生死の境をさまよった人とは思えないロック爺ぶり。曲名を見て笑ってしまったのが(7)「Take It Easy」(竹田和夫の発音では「テキリイージ」)で、予想通りギターはいつも通りにガシガシで全然「take it easy」な感じが無い。ベストはシャッフルの(8)「I Love The Way You Do」かな。ラストを強烈なストンプ「Slamming」で締めるのもイカス。録音のボリュームレベルが異常に高いので注意。★★★★
2018.6.12 HMV 輸入新品 1,490円

| ノガッチ | ルーツ・ロック | comments(0) | - |
TRIX / Trix Deluxe Live 2013!!!、 Evolution Tour Final In Tokyo 2016

JUGEMテーマ:音楽

第3期TRIXの2013年と2016年のライヴDVD2種。メンバーは熊谷徳明(ds)、須藤満(b)、菰口雄矢(g)、AYAKI(key)。ギターの菰口(1988年生)は前任の平井武士が茶髪のアンちゃん風だったのに対し黒髪のジャニーズ風のイケメンで、もちろん大変なテクニシャンだが自己陶酔した表情が多いのがタマにキズ。フュージョンを過去の音楽とみなしているカミさんがこのDVDで菰口をチラ見して「こんな若い人が演ってるんだ」と小馬鹿にした声で言った。AYAKI(1983年生)はバークリー音楽院を主席卒業だそうで、指はめちゃ動くが、ルックスやアクションがエキセントリックな感じで友達にはなりたくないキャラだ。両作とも曲は超テクニカルで、ベースの須藤による笑いを取るアクションあり、客席への乱入ありで路線は殆ど同じ。両方とも名曲「Double Up」を演奏しており、特に前者での熊谷とAYAKIのバトルはすさまじく、ベースソロとドラムソロもゲップが出るほどタップリあり、最後は菰口のソロでこれが圧巻。熊谷さすがプロで、よくこんな手数の多いドラムを叩き続けられるもんだと感心する。ワタシなら(叩けたと仮定して)1曲で力尽きる。その熊谷が(13)「FIRE」ではエンディングを失敗してやり直す様子も収録。とてもポップなメロディーの曲が2曲あるが、16年のライブではその路線を発展させてボーカルまたはコーラス入りの曲が3曲ある。その内の1曲が、つのだ☆ひろ(vo)を迎えた(10)「A-live」で67歳の御大は全く元気。(9)「Sketches Of Your Dream」はパラシュート〜松原正樹みたいなコーラスが入ったAORフュージョンの佳曲で、ボコーダーヴォーカルの(14)「Forget It」も胸キュン曲。
「Deluxe」★★★★ 2018.2.3 HMV 国内新品DVD 4,098円 17%引き
「Evolution」★★★★ 2018.4.30 新宿ユニオン 中古DVD 2,800円

| ノガッチ | J-FUSION | comments(0) | - |
バイザー・スミス/オール・ナイト・ロング

JUGEMテーマ:音楽

タワーオンラインの【<怒涛のサプライズ ビューティフル・ドリーマー>空前絶後!衝撃の大特価セール】で購入。
スミスは1933年ミシシッピ出身で1950年代半ばからシカゴで活動するブルース・ギタリスト/シンガー。ワタシは81年にリリースされた英Red Lightnin'の『Tell Me How You Like It』というアナログ盤が気に入っていた。スタイルはBBキング直系。デルマークからリリースされた97年録音のこのCDは2曲目まではフツーのブルースで「こりゃ売りだな」と思いつつ聴いていたのだが、3曲目以降にグッと魅かれた。(3)はホーン入りのミディアム・スローでギターのフレージングはワンパターンながらボーカル/ギターともにジャケ写のような力演。(4)はソリッドなロック・ビートでカッコイイ。(5)はスロー。「Every Day I Have The Blues」みたいなシャッフルの(6)はもちろんBB調のギター全開。(7)の不穏な雰囲気のミディアム・スロー。(8)はJB的なリフを用いたファンク・ブルースでカッティング・ギターがイカす。(9)はザディコ。(10)「Daddy’s Gone」は「スリル・イズ・ゴーン」の替え歌。(11)はホンキートンク・ブギ。(12)はカントリー。(13)はニューオーリンズ的なファンク、と多才な音楽性を披露したアルバム。★★★☆
2018.7.5 タワーオンライン 国内新品 497円 80%引き

| ノガッチ | ブルース | comments(0) | - |
奥本亮/Solid Gold

JUGEMテーマ:音楽

タワーオンラインの【<怒涛のサプライズ ビューティフル・ドリーマー>空前絶後!衝撃の大特価セール】で購入。
ノーマン・シーフが撮影したこのジャケを見てカミさんが「何コレ?クリスタル・キング?」と訊いてきたが、違う。これは弱冠19歳でクリエイションに抜擢された、1958年生まれのキーボード・プレイヤー、奥本が1980年にリリースしたソロデビュー・アルバム。奥本は立て続けにルカサー、グレイドン、ポーカロ等豪華メンツが参加したLA録音のセカンドソロをリリースし、82年からはLAに拠点を移して、セッション・ミュージシャンとしてクラプトンやフィル・コリンズらとも共演。現在はピーボ・ブライソンらのミュージカル・ディレクターとして活躍しているそうだ。
さてロンドン録音の本作は、四人囃子の森園勝敏(g)、リチャード・ベイリー(ds)、クマ・ハラダ(b)らが参加。本人のヘタな英語による非力なボーカルの古臭いロックでツマらない。わざわざジェフ・ベック「Blow By Blow」のドラマー、ベイリーを起用した意味も感じられない。ちなみにセカンドアルバムを以前中古アナログで持っていて全く面白くないので即売却したのだが、このCDの解説書によるとそのアナログはオークションで5桁で落札されるようになっていたというから、失敗した!★
2018.7.5 タワーオンライン 新品紙ジャケ 540円 80%引き

| ノガッチ | J-ROCK・J-POP | comments(0) | - |