ジョー・ファレルsax, flの1977年作。プロデュースはラルフ・マクドナルドとウィリアム・イートンのコンビ。バックはエリック・ゲイルg、リチャード・ティーkey、スティーヴ・ガッドdsのスタッフ組にアンソニー・ジャクソンbとマクドナルドper。10分近い表題曲はジェイ・ベルリナーというクラシック出身のギタリストを大きくフィーチャーしたスパニッシュタッチの組曲。スタンリー・クラークがピッコロ・ベースでいつもの乱れ速弾きを披露するが、そのワンパターンさはキッスのジーン・シモンズが火を噴くのと同じくらいにお約束の芸と化している。ファレルが自作しアルバムタイトルにもしたこの曲はハッキリ言ってつまらない。しかしリラックスした2曲目以降はサックスが入ったスタッフという感じで絶品。ハッピーなサウンドで、きれいなメロディーがあって、切れ味鋭いリズムがあって、素晴らしい。この時代のフュージョン・ファンは必聴。★★★★☆
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