ネッド・ドヒニーの1973年デビュー作。ドヒニーといえば「ハード・キャンディ」という程度の認識しか無かったが、このアサイラム・レーベルに残した唯一のアルバムも素晴らしい!ジャケ写真はひ弱なフォークシンガーみたいだが、ソウルやジャズの影響を感じさせる曲を基本的にアコースティック・ギターでプレイするという個性はもう確立されている。オドロキだったのがドヒニーはエレキ・ギターでのリードもバッキングもすごく上手だということ。(1)のリードギターなぞは著名なスタジオ・ミュージシャンが弾いているのかと思った。キャロル・キングを想起させるメロディーの(2)「悲しみを知って」がベストトラック。この時26歳だったドヒニーの甘酸っぱい曲にあふれており、先日紹介したオーリアンズ同様、今まで聴いていなかったことが悔やまれるアルバム。★★★★★
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