クイーンはベスト盤以外には「ザ・ゲーム」しか持っていないので、せめて(11)「ボヘミアン・ラプソディ」を含むこの75年盤くらいは、と思って買ったのだが、いやあ、キツイねえ。1曲目「デス・オン・トゥー・レッグス」からしてゴチャゴチャだし、(2)はボードビル、(3)はハードロック、(4)「マイ・ベスト・フレンド」はポップ(これはイイ!)、(5)はフォーク、(6)がまたハードロック、(7)がまたボードビル、とバラエティに富み過ぎ。解説書は本作をビートルズの「サージェント・ペパーズ〜」に匹敵する歴史的名盤と書いており、それには決して同意できないが、「ボヘミアン〜」はツェッペリンの「天国への階段」に匹敵する曲だと思う。音作りの凝りようは尋常ではなく、相当な制作費用がかかったと思うが、それを許したレコード会社の先見性に感心する。★★★☆
2014.9.13 HMV 新品紙ジャケSHMCD 2,000円 31%引き