レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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クロスビー、スティルス&ナッシュ/same

1969年、CS&Nのデビュー盤はアルバム・チャート6位まで上がり、グラミー賞の最優秀新人賞も獲得した。後追いでこのアルバムを聴いたワタシは正直言ってここで聴かれるハーモニーが当時どれほど革新的だったのかはよく分からない。しかしそんな歴史的な意義を知らなくても、曲とハーモニーの良さは誰にでも分かる。何といってもデビューアルバムのA面1曲目なのに7分24秒もあって、そのくせアコースティック楽器とハーモニーだけで異様な緊張感を維持する「組曲:青い眼のジュディ」がスティルスらしい名曲。ナッシュ作の(2)「マラケシュ行急行」はとってもポップだが、続くクロスビー作の(3)「グウィニヴィア」は静謐、という具合にこの振れ幅がCS&Nの魅力か。(4)「泣くことはないよ」と(8)「どうにもならない望み」は3人で歌ったところそのハーモニーが素晴らしく、CS&Nとして活動するきっかけになった曲。(6)「木の船」は後にスティルスのエレキギターが活躍する佳曲だが、解説書を読んでジャクソン・ブラウンの「フォー・エヴリマン」がこの曲へのアンチソングだと初めて知った。クロスビー作の(9)「ロング・タイム・ゴーン」はウッドストック的でイイ。ラストの(10)「49のバイ・バイズ」は後のウェスト・コースト・ロックに直結する最高のポップ曲。★★★★★

2014.5.31 渋谷ユニオン 新品紙ジャケSHMCD 2,000円 22%引き

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ザ・トピックス/ウォンテッド・ライヴ・バイ・ア・ミリオン・ガールズ

カリフォルニアはフレズノのヴォーカル・グループが80年代初頭に発表したウルトラ・レア・アルバムが日本のみ紙ジャケ仕様でリイシュー。と言われれば、見ず知らずのグループだが買わないわけにいかない。このグループは「USブラック・ディスク・ガイド」の究極のレア盤コーナーで紹介され、P-Vineが紙ジャケリイシューしたTSGレーベルのザ・トピックスとは同名別グループ。このアルバムをリリースしたのはリーダーのネイト・C・サンダースのレーベルNCS(頭文字そのまま)だからまるっきりの自主制作盤だ。内容は正直期待していなかったのだが、時代的に打ち込みでなくバンドサウンドだし、そのバンドの演奏力もアレンジもシッカリしているし、何と言っても曲とボーカルが良く、自主制作盤のショボさは全く無い。特にダンサーの(2)「Rose」はワタシにとってストライクゾーンのど真ん中。それに次ぐのがスローの(3)「Sing A Happy Song」と(5)「Choice Of A Million Girls」。スウィートソウルの2014年ベストリイシューと言えそうだ。味気ないジャケデザインもソウルフル。★★★★☆

2014.6.24 タワーオンライン 新品紙ジャケ 2,392円 8%引き

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グランド・ファンク/輝くグランド・ファンク

大好きなグランドファンクだが過去の紙ジャケを買い逃していたので、この紙ジャケSHMCDは定価にもかかわらず急いで購入した。

73年リリースでアルバムチャート2位まで上がった「アメリカン・バンド」に次ぐ74年発表の本作は前作に続きトッド・ラングレンがプロデュースし、全米5位となった。シングルではキャロル・キング作の62年のナンバーワンヒット(3)「ロコモーション」がオリジナル同様にチャートトッパーとなった。表題曲の(1)は「アメリカン〜」同様、ドン・ブリューワーが歌うヘヴィーロックで全米11位のヒット。(2)「ゲット・バック・イン」はホーン入りでマーク・ファーナーのR&B好きが現れているよう。(7)「ゲッティング・オーバー・ユー」はスピーディーなハードロックでこうなるとボーカルはやはりブリューワー。当時は世界初だったらしい3Dジャケとメガネも再現した紙ジャケ。★★★☆

2014.6.10 HMV 新品紙ジャケSHMCD 2,880円 定価

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グロリア・スコット/ホワット・アム・アイ・ゴナ・ドゥ

フリー・ソウルの創始者である橋本徹氏がこのアルバムをメロウ・ソウルの最高峰と呼んでいるが、いろいろな側面のあるフリー・ソウルというジャンルにおいて、まさにこのアルバムはメロウ・ソウルの側面を代表するものと言える。別の言い方をすればジョニー・ブリストルが好きな人ならきっと気に入るだろうという内容だ。76年作でプロデュースはバリー・ホワイト。ホワイト以上に貢献度が高いと思われるのが8曲中6曲を提供したアソシエイト・プロデューサーのトム・ブロック。ブロックは本作同様、ホワイトのプロデュース、ジーン・ペイジのストリングス・アレンジで74年に「I Love You More And More」という素晴らしい一人スウィートアルバムを出している(2008年のレコダイで紹介済み)。(1)の表題曲、(6)「ザッツ・ホワット・ユー・セイ」、(7)「トゥー・マッチ・ラヴメイキン」の3曲のリズムナンバーが素晴らしい。(2)から(6)までどれもメロウなスロー〜ミディアムが続いてやや単調なので、曲順が違えばもっと良かった。★★★★☆

2014.6.10 HMV 国内新品 1,080円 定価

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ボブ・ディラン/激しい雨

ワタシがディランのアルバムで一番好きなのが「血の轍」とこの「激しい雨」。これは76年、ローリング・サンダー・レヴューのライヴ盤で、演奏の力量という点ではハズすところもあるが、それを吹き飛ばすほどのパワーに満ちていて、ハードロックと言ってよいほど。(1)「マギーズ・ファーム」、(2)「いつもの朝に」、(3)「メンフィス・ブルース・アゲイン」と突っ走る。特に(2)はワタシのお気に入りで、我がブルース・ラリアットでカバーした。(5)「レイ・レディ・レイ」はコーラスがド迫力な一方でスチールギターがイイ味を出す。最後は10分を超す「愚かな風」で、アレン・ギンズバーグはこの歌をアメリカの新しい国歌にすべきと提唱したというが、イイ曲だけどそれはいくらなんでも無理でしょう。ジャケ写も「欲望」と並ぶカッコ良さ。★★★★★

2014.6.10 HMV 新品紙ジャケBSCD2 2,268円 定価

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フィニス・ヘンダーソン/真夏の蜃気楼

ミュージシャンとしてスタートしたがその後コメディアンとして活躍していたヘンダーソンがアル・マッケイのプロデュースで82年にリリースした唯一のアルバム。高校の同級生の金子君はCharやRC、ARB、アナーキーなどのJ-Rock好きなボーカリスト/ギタリストだったが、そんな金子君が絶賛していたのがビーチサイドがとっても似合うこのAOR名盤。本人の達者なボーカル、サウンド、曲、どれも文句無し(ロック色の濃い(10)を除く)。バックのメンツもルカサー、ポーカロ、ラボリエル、EW&F一派、シーウィンドホーンズ、などなど新人のデビュー(しかもこれ一作で終わった)には豪華すぎるほど。(1)「サマー・スキップ」がダンス・クラシックスとして人気が高いそうだが、それも良いけど、ワタシはマイケル・マクドナルドを滅茶ポップにしたような(2)「メイキング・ラヴ」が最高。82年という時期ならではのクリスタル感あふれる名盤。掲載したジャケ写はオリジナルジャケで、この紙ジャケには国内盤LPの海のイラストを再現したカードを封入。通常CDからの買い替え。★★★★★

2014.6.24 渋谷ユニオン 新品紙ジャケSHMCD 1,620円 44%引き

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キーン/Today, Tomorrow And Tonight

81年リリースのファーストアルバムの表題曲「ドライヴィング・サタデイ・ナイト」がエラく良かったトムとジョンのキーン兄弟が率いるバンドの82年セカンド。廃盤かと思っていたのを渋谷ユニオンで定価より安い未開封品で見つけたので即座に購入した。前作よりもバンドアンサンブルを重視し、トムのボーカルも力強さを増してアメリカン・ハード路線になった。その結果、細部まで目配りは効いているもののキャッチーさに欠け、セールスポイントの無いアルバムになってしまったのが残念。★★★

2014.6.7 渋谷ユニオン 国内新品 2,160円 17%引き

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アルバート・コリンズ&ジ・アイズブレイカーズ/ドント・ルーズ・ユア・クール

復活後4枚目の83年作。このピントがバッチリ合って、暑苦しい表情からベルトのトラック野郎なバックルまで細部が見えすぎるジャケは購入者を減らすだけのような気がするが、内容的には充実している。まず7分超のスロー(2)「My Mind Is Trying To Leave Me」が良い。コリンズのギターはいつもの通り、そのアタックの強さゆえに唯一無二。表題曲の(4)のテーマは1音のみでワンコーラスを通すもので、世界一簡単なテーマの曲だろう。(5)「When A Guitar Plays The Blues」はロイ・ブキャナンで有名なスローだそうで、そちらは未聴だが、このコリンズ版も十分にイイと思う。そしてファンク・ブルースの(8)「Ego Trip」は学生時代にカバーした思い出深い曲。その時のライブはバンドサークルの仲間と高円寺の次郎吉を昼間借り切ってやったが、次郎吉を借り切るだなんて初めての試みだったから皆気合が入っていて、サークルのカワイイ女子が作ってくれたチケットにはこのアルバム名「Don't Lose Your Cool」がライヴのタイトルとして印刷されていたのでありました。★★★★

2014.6.24 渋谷ユニオン 新品紙ジャケ 1,389円 44%引き

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カラパナ/メロウ・グルーヴ ブリーズ・オブ・カラパナ

ソリッド・レコーズからの2012年の編集盤で税抜き1,500円ながらボーナス・ディスク付きの2枚組で、そのボーナス・ディスクにはサマー、RJキーンバンド、マイケル・パウロ、DJプラットの12曲が収録されたおトク盤。廉価盤だから解説書・歌詞が無いのはやむを得ないとしても、ボーナス・ディスクの楽曲情報がオビに記載されたものが全て、というのはいかがなものか。AORを熱心に追っかけているワタシだが、カラパナはなんとなく手を出さずに来た。しかし(当然のことながら)ウェストコーストとは違うハワイらしいブリーズが感じられて、これは結構イイですな。オリジナルアルバムが紙ジャケ税込2,880円だったら買わないけど、2,200円なら買う、と思うくらいにイイです。そしてボーナス・ディスクがサマーによる6曲を筆頭にかなりの充実度だ。★★★★

2014.6.7 渋谷ユニオン 中古2枚組 1,337円

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テリー・ハフ・アンド・スペシャル・デリヴァリー/ザ・ロンリー・ワン

1976年のスウィートソウル名盤。グループ名義だが、実際にそのグループでリリースされたのは(7)(8)「I Destroyed Your Love」パート1&2のみで、他はテリー・ハフのヴォーカルに急造のバックが付いたものらしい。テリーのファルセットはオビに書かれている通り「これでもかと胸を締め付ける、とびきりに甘く、切なく、やるせない」もので、ファルセット・ヴォーカルのNo.1と言っても良いだろう。その真骨頂は(1)(2)で聴ける。スローばかりでなく、泣きながら踊れるダンサー(4)(10)があるのもポイントが高い。裏ジャケのナマズ髭で呆けた表情がこれまたソウルフルだ。「USブラック・ディスク・ガイド」選出盤。★★★★★

2014.6.24 渋谷ユニオン 中古紙ジャケ 1,080円

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