レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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トーニー・ケイン/抱きしめて

ジョナサン・ケインの奥方の唯一のアルバム。ケインはジャーニーのkeyとして加入した81年のアルバム「エスケイプ」で全曲の作曲に関与し、初の全米1位獲得に大いに貢献した。本作はその「エスケイプ」の翌年リリースで1曲を除いてすべてケインが曲を書き、ニール・ショーンも4曲で参加、プロデュースは当時リック・スプリングフィールドをはじめヒットを連発していたナイジェル・オルセン、(4)「ホールド・オン」は37位のスマッシュ・ヒット、オビには「メロディアス・ハードAORの好盤」と書かれている、と来ればこれは「AORの隠れた名盤なのではないか」と期待したワタシが愚かでした。見事なまでにつまらない中庸なロック。ハッとするメロディー、ハッとするボーカル、ハッとするアレンジなど一切無しなので星も無し。インディアン・ルックにもイケない。

2014.4.29 DROPS RECORD 新品紙ジャケ 1,580円 44%引き

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| ノガッチ | 産業ロック | comments(0) | - |
ニューモニックス/ローリン・プラス

このアルバムが数年前にCD化された時は「USブラック・ディスク・ガイド」選出のスウィート・ソウルなので即買いしたが、海賊盤だった。その頃はソウルのレア盤の海賊CDが大量に出回っており、店頭では海賊盤との表示も無かったのでウブだったワタシはそれらを何枚も買ってこのレコダイでも熱心に紹介してしまった。申し訳ありません。今回紹介するのは、著作権をちゃんとクリアーして3曲を追加収録し、タイトルもその海賊盤との違いを明確にするために「Rollin'」から「Rollin', Plus」に変更したもの。国内盤は「名産地ベイエリアの埋もれた名作を復刻するベイタウン・レコード」というインディーズからのリリースで、Daddy O氏による日本語解説は情報量は圧倒的ながら、校正前の原稿を印刷してしまったのか、三分の一が同じ文章の繰り返しというトホホなもの。追加された3曲はいずれもブギー〜ファンク系でパスだが、本編は充実の82年盤。★★★★

2014.3.27 新宿ユニオン 国内新品 1,200円 53%引き

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| ノガッチ | ソウル80年代ボーカルグループ | comments(0) | - |
ボブ・ディラン/サイド・トラックス

47枚組ボックス「Bob Dylan Complete Album Collection Vol.1」にボーナスCDとして収録されていた2枚組のレア・トラック集「Side Tracks」が日本のみ単独CD化、しかも紙ジャケのBlu-Spec CD2仕様というから急いで買った。オリジナルアルバム未収録曲や未発表曲などを集めた2枚組全30曲、とはいえ19曲は85年リリースのボックス「バイオグラフ」に収録済みで、このCDでしか聴けないのは4曲のみらしい。「バイオグラフ」を持っているワタシにはほぼ不要のCDだったが、ディランだからまあ良しとしよう。録音時期は62年〜75年で25曲、80年代が4曲、99年が1曲。ワタシは74〜75年、「血の轍」〜「欲望」の頃が一番好きだなあ。それから89年にダニエル・ラノワがプロデュースした2-(13)「夢の続き」はまるでU2だけど、カッコイイです。70ページのブックレットが付いているが、紙ジャケは安っぽい作り。★★★★

2014.3.26 HMV 新品紙ジャケ2枚組BSCD2 2,835円 定価

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ポール・ケリー/ドント・バーン・ミー

「USブラック・ディスク・ガイド」の解説によると「イギリスのあるファンジンの編集長に『このアルバムこそすべてのソウル・アルバムの中でもナンバー・ワン』と言わしめた名盤」という73年盤。72年の前作「The Dirt」は暗くて好きになれなかったが、ナッシュビル録音の本作はカントリー色を強めて大合唱が加わるマイルドな仕上がりだ。曲によってはサザンソウルというよりもデラニー&ボニーあたりのスワンプ・ロックのように聞こえる時もある。ベストは(4)「I Could Never Love Nobody Like I'm Lovin' You」でまるでクワイヤーをバックにしたゴスペル的なサザンソウル。(5)「カム・ウィズ・ミー」はアコギのコード・ストロークに乗ったメロウなカントリーソウル。「すべてのソウル・アルバムの中でもナンバー・ワン」とは思わないが、良質なアルバムであることは確か。★★★★

2014.3.27 HMV 国内新品 1,000円 定価

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| ノガッチ | ソウル70年代ソロシンガー | comments(0) | - |
ZZトップ/トレス・オンブレス

ZZトップの最高作と言われる73年の第3作だが、捨て曲無しの大傑作!というほどではない。全米41位と彼らの出世作となった(8)「ラ・グランジ」はジョン・リー・フッカーのブギを強烈なハードロックに仕立てたもので(さすがに盗作裁判になったが判決はシロだったとのこと)、いつかワタシもこの曲をバンドでやりたいと思っている。疾走感のある(3)「ビア・ドリンカーズ&ヘル・レイザーズ」と(6)「ムーヴ・ミー・オン・ダウン・ザ・ライン」がイイ。表題はスペイン語で「3人の男たち」という意味。内ジャケに掲載された写真の山盛りのメキシコ料理はサイコーに美味しそうだ。でもZZトップの最高作は本作ではなく「ファンダンゴ」だな。★★★☆

2014.3.14 HMV 新品紙ジャケSHMCD 2,500円 定価

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リロイ・ハトソン/パラダイス

45年生まれのハトソンは、ハワード大学時代からの親友であるダニー・ハザウェイと名曲「ザ・ゲットー」を共作したり、カーティス・メイフィールドのカートム・レコードの制作スタッフとして活躍したり、カーティスの後任シンガーとしてインプレッションズのメンバーに抜擢すらされた、ニュー・ソウルの旗手の一人。これは、7枚ものアルバムを残したカートムが倒産したため82年にエレクトラに移籍しての唯一のアルバム。ネットで試聴した時は良く思えたけど、ちゃんと聴いてみたら大失敗。これはあきまへんな。メロウAORな(2)「ナイス・アンド・イージー」と(3)「ユー・メイク・イット・ハプン」はかなりイイけど、(5)(6)のファンクが全てをブチ壊し。ディスコの(7)「ステイ・アット・イット」も曲は悪くないが、リロイが歌うこと自体に違和感がある。★☆

2014.3.27 HMV 国内新品 1,000円 定価

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グランド・ファンク/アメリカン・バンド

東芝は紙ジャケ化に消極的で、以前グランド・ファンクを紙ジャケ化した時はこのアルバムを含む特殊ジャケは3,000円という高い定価(他は2,600円)を付けるイジワルさだった。ところが米Capitolの権利がユニバーサルに移ったため、今回めでたく2タイトルがSHMCD仕様で定価2,880円でリリースされた。

73年9月に全米1位になった表題曲は星を10個付けても足りないくらいのアメリカン・ハード・ロックの超名曲で、ワタシは中1の時のボーイスカウトのキャンプで先輩の「チョーマン小池」からこの曲を聴かされて衝撃を受けた。ワタシの人格形成は、このキャンプで竹田和夫率いるクリエイションと「アメリカン・バンド」を聴いたことから始まったと言っても過言では無い。他の収録曲も(2)「ストップ・ルッキング・バック」、(5)「ザ・レイルロード」、(7)「ウォーク・ライク・ア・マン」など充実しており、LPチャート2位に輝いたのは、さすがトッド・ラングレンのプロデュース手腕か。この紙ジャケはゲイトフォールドなのだが、表ジャケ(=CDを収納しない方)があっという間に湿気を吸って反り返ってしまった。LPジャケもそうだったのか、それともこの紙ジャケに使っている紙が悪いのか、どちらなのだろうか。マーク・ファーナーはいつも上半身裸だった印象があるが、このアルバムの内ジャケに掲載された写真ではメンバー全員が全裸だ。

グランドファンクは紙ジャケを買い逃しているので他の紙ジャケも再リリースして欲しい。ついでながら英パーロフォンも東芝からワーナーに移ったのでピンクフロイド「狂気」の再紙ジャケ化も期待できそうだ。★★★★★

2014.3.26 HMV 新品紙ジャケSHMCD 2,800円 定価

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Irma Thomas / Full Time Woman - The Lost Cotillion Album

ニューオーリンズの歌姫ことアーマ・トーマスがコティリオン・レーベルで71年11月から72年9月にかけて録音した全14曲。(1)(3)(=唯一のシングルのA、B面)を除いて全て未発表曲。録音場所は多岐に渡っており(1)〜(3)はミシシッピのマラコ・スタジオ、(4)〜(11)はデトロイトのパック・スリー・スタジオ、(12)(13)はマイアミのクライテリア・スタジオ、(14)(15)はフィリーのシグマ・スタジオ。表題曲の(1)は「ソウル・ディープ」に収録されていた、これぞディープ・ソウル!な曲で、御大ジェリー・ウェクスラーが最も好きな曲のひとつと言ったほど。(5)「Waiting For Someone」はジャクソン5が思い浮かぶポップ曲。(7)「Time After Time」は思いっきりアーシーに迫るゴスペルバラード。(12)はホーン、ストリングス、コーラスの入ったゴージャスなリズム・ナンバー。(14)はフィリー・サウンド。当時これらの録音がリリースされない理由を、「it」を失っているから、とプロデューサーに言われたアーマは、何を「it」と呼んでいるのかもわからないその回答にずっとムカついていたそうだが、確かにこのクォリティの高さならば「it」が何であれ、ちゃんと手間暇かけて完成しているこれらの曲をリリースしなかったのは不可解だ。★★★★☆

2014.3.14 HMV 輸入新品 1,804円

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パリス/パリス・デビュー!!

ボブ・ウェルチ追悼盤としてパリス名義の2作とソロ3作が紙ジャケ化された。パリスの紙ジャケ化を熱望していただけにこれはウレシイ!しかしパリスの大ファンだったというワケでは決してない。ひとえに渋谷陽一の猛烈なプッシュによって当時、中学生だったワタシの脳裏に刷り込まれて忘れられない存在になってしまったから。とはいえ、まるでツェッペリンな(1)「ブラック・ブック」と(2)「レリジョン」は確かにカッコよく、この路線で全曲押し通して欲しかった。なおプロデューサーのジミー・ロビンソンはこの後、マイケル・デ・バレス率いるディテクティブのアルバムをプロデュースし、そこではパリス以上にツェッペリンにクリソツなサウンドメイキングをしている。ツェッペリン路線ではないが(5)「ナザリーン」、(6)「狭き門」あたりもナカナカ。75年作。祝、紙ジャケ化(このジャケデザイン好きです)ということで星半分オマケして→★★★★☆

スターズ、マホガニー・ラッシュ、テッド・ニュージェントあたりのオリジナルオビ再現での紙ジャケ化を願っています。

  2014.3.26 アマゾン 新品紙ジャケSHMCD 2.800円 定価

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ディー・エドワーズ/トゥー・ハーツ・アー・ベター・ザン・ワン

「USブラック・ディスク・ガイド」は91年の刊行以来、一言一句まで読み尽くしたような気がするのだが、未だに「えっ!?こんなアルバムが選出されてたの?」ということがしょっちゅうある。このアルバムもそんな見落としていた1枚で、「ATLANTIC R&B BEST COLLECTION 1000」のうちの1枚として世界初CD化され、ネット試聴したらすごく良かったのでその存在に初めて気づいた。マイケル・ゼイガー(知らなかったがヒットをたくさん出している名プロデューサー)がニューヨークで作りだしたサウンドは80年という時代らしくポップで爽やか。(1)はモロにシェリル・リン〜チャカ・カーンを意識した曲で悪くは無いがツメが甘い。ベストはウィリー・ハッチ作の(2)「ミスター・ミラクル・マン」で、歌いっぷりのスケールも大きい、ゆったりとしたミディアム。3曲あるスローではゴスペルのバックグラウンドが前面に出た(4)よりも抑え気味の(9)の方が良い。フォー・トップスとの競作になったという(5)「ドント・ウォーク・アウェイ」はまさしくフォー・トップス的な溌剌としたリズム・ナンバー。(10)「ベイビー、ディス・タイム」は憂いを帯びたサビのダンス・ナンバーで締め。ボーカルの個性には乏しいが好印象の1枚。★★★★

2014.3.27 HMV 国内新品 1,000円 定価

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