レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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キャロル・フラン&クラレンス・ハラマン/シー・ゼア!

50年代にボビー・ブラントのギタリストだったクラレンス・ハラマンが公私にわたるパートナーのキャロル・フランと組んだユニットがブラックトップ・レーベルから93年にリリースしたアルバム。ブラックトップは1981年に設立され、スヌークス・イーグリンやロバート・ウォード、ボビー・パーカーらの良質なLPをリリースしたが、1999年頃に活動を休止したニューオーリンズのレーベル。8曲がニューオーリンズ録音で4曲がテキサス録音。ブラックトップらしくキッチリとプロデュースされていて「ブルースCDガイドブック」に選出されたのも当然。リリアン・オフィットの(2)「I Miss You So」はテキサス録音のシャッフルで、シャキッとしたリズムとカラッと乾いたサウンドがサイコーだ。この曲は我がバンドの新しいレパートリーに加えよう。ハラマンがボーカルを取るジミー・リードの(10)「You Got Me Dizzy」もテキサス録音だがシカゴ風味たっぷりでこれまたタマらない。女性ブルースボーカルというとガナりたてるタイプが多く、ワタシは日本人女性ジャズボーカルと並んで嫌いなのだが、フランのボーカルは解説書で鈴木啓志先生が書いている通り、ガナることもなくナチュラルなスタイルで嫌味が無い。ハラマンは2000年に死去。★★★★☆
2013.9.21 渋谷ユニオン 国内中古 600円
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未来への再会/ラリー・コリエル&アルフォンス・ムザーン

待望の国内CD化!しかし名盤というわけではない。ディープ・パープル好きだった中学3年のワタシがラジオを聴いてウルセーッと思った、その思ひ出を再び経験したいというだけの理由で長年探し求めていたアルバム。
これはかつてコリエルのバンド、イレブンス・ハウスのドラマーだったムザーンと再共演した77年のアルバム。ギターはコリエルとフィリップ・カテリーンのツイン・ギター、ジョン・リーがベース。ムザーンは裏ジャケの写真で中東の王族のようなファッションに身を固めるだけでなく、2曲でボーカルならぬ単なる雄叫びを上げてイカレポンチ度MAXだ。邦題もイカれていて、(4)「Crystalization」が「結晶の証」(和田アキラ率いるプリズムが演りそうな曲)、(7)「Reconciliation」が「華麗なる一致」、(10)「High Love」が「ハイな恋」とキテいる。ちなみに箱男師匠もこのLPを買ったもののあまりのウルサさにすぐに手放したそうだ。★★
2013.9.25 HMV 国内新品 1,000円 定価
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シルヴァーヘッド/凶暴の美学

前作から僅か10カ月という短期間で作り上げたセカンド・アルバム。ギタリストの一人が後にロバート・プラントのバンドで活躍するロビー・ブラントに交代し、バンドの演奏力はアップした。デ・バレスのボーカルでワタシが好きなのはその野性味たっぷりのシャウト。ワタシに娘がいたら近づいただけで妊娠させられそうで絶対に接点を持って欲しくないロクでなしタイプの人物だ、とこのボーカルから判断する。サウンドはグラムロックからハードロックに変わったが、このアルバムからはシングルカットが無かったという事実が示すとおり、キメ手となる曲に欠ける印象。オビに書かれた「英国ハードロックの傑作」は言い過ぎで、「英国ハードロックの好き者にはタマらない好盤」くらいの位置づけか。ワタシはファーストの方が好き。ボートラはデビューアルバム収録の「ローリング・ウィズ・マイ・ベイビー」のシングル・バージョン。デ・バレスがこの後に結成したディテクティヴの2枚はもろにツェッペリン風で素晴らしく、紙ジャケ化を熱望します。★★★★
2013.8.25 DROPS RECORD 新品紙ジャケ 1,584円 42%引き
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シルヴァーヘッド/恐るべきシルヴァーヘッド

マイケル・デ・バレスが好きなので、シルヴァーヘッドの1枚目と2枚目も紙ジャケに買い替えた。これは彼らの72年デビューアルバム。デビュー時は「どうにもこうにもヘタなバンド」とのことだが、演奏に問題は感じられない。むしろナイジェル・ハリソンというベーシストなぞはかなりユニークなフレーズを弾く異才ではないだろうか。曲も良く、充実したアルバムだ。(2)「アンダーニース・ザ・ライト」はサビがキャッチーなミディアムのハードロック。バイクのバリバリという排気音も入った(3)「エース・スプリーム」はバイクだ!暴走だ!ロックだ!的なケーハクさが最高なアップテンポの曲。(4)(5)(7)のミディアム〜スローのバラード系もジックリ聴ける佳曲だ。(6)「ローリング・ウィズ・マイ・ベイビー」はホーンも入ったゴキゲンなロックンロール。(8)は粘っこいミディアム。(9)「ロックン・ロール・バンド」は明るいアップテンポ。このアルバムのオリジナルはディープ・パープルのパープル・レコーズからリリースされた。パープルのようなクラスのバンドとは比較にならないが、B級バンドのアルバムとしては最高に勧められる。ボートラ2曲収録。★★★★
2013.8.25 DROPS RECORD 新品紙ジャケ 1,584円 42%引き
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メイジャー・ハリス/ジェラシー

元デルフォニックス、メイジャー・ハリスのソロ第2弾は76年作。「USブラック・ディスク・ガイド」は前作「マイ・ウェイ」を選出し本作は殆どスルーしているが、前作同様にシグマ・スタジオ録音で好調なフィリー・サウンドが聴ける。どこかで聴いたような気がする(6)「ルビー・リー」はナット・ターナーという人の72年のシングル曲のリメイクだそうで、このアルバムのベスト曲。他にもダンサーの(3)「ウォーキン・イン・ザ・フットステップス」、哀愁ミディアムの(4)「タイニーサ」、ブルー・マジックのバラードをカバーした(7)「トーキング・トゥ・マイセルフ」など捨て曲無し。2006年にレコダイで「マイ・ウェイ」を紹介した時は「荒れ声で声量もあまり無いのでボーカリストとしては一流と言えない」だなんて書いちゃってゴメンナサイ。本作を聴く限り、声は荒れていないし声量も問題無し。インパクトは無いけど決して悪くないボーカルです。メイジャーは昨年の11月に65歳で亡くなった。
世界初CD化で1,000円という廉価の限定生産盤。こういうCDはすぐに買っておいた方がいいぞ。★★★★
2013.8.19 HMV 国内新品 1,000円 ポイント交換無料
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| ノガッチ | ソウル70年代ソロシンガー | comments(0) | - |
憂歌団/same

1975年のデヒュー・アルバム。以前紹介したソー・バッド・レヴューもそうだが、こんなバンドが70年代半ばに日本に存在したこと自体が驚きなのに、しかも登場時点で完成型なのが驚異的だ。(1)「シカゴ・バウンド」と(2)「嫌んなった」が決定的な名曲・名演。放送禁止の人気曲(6)「おそうじオバチャン」もこのアルバムに収録。これらの素晴らしい歌詞を書いているのは誰なのかと思ったが、クレジットが一切無いので分からない。木村なのか?
復刻されたオリジナルライナーノーツを書いているのは日暮泰文と北中正和だが、この衝撃的なデビューアルバムに対して冷ややかとは言わないがなんだか冷めている。「ひとり暮らし」と「パチンコ」のライヴ録音をボートラ収録。Wジャケ。★★★★★
2013.8.25 DROPS RECORD 新品紙ジャケ 1,584円 40%引き
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| ノガッチ | ブルース | comments(2) | - |
山本剛/スピーク・ロウ

山本剛さんが同郷人だと知ったのはつい1,2年前。いやあオラがGMTからこんな大物アーティストが出ているとは知らなかった。昨年末には初の(?)凱旋公演も実現し、来年3月にはレギュラートリオでの再公演が決まったが、これはジャズマニアにして今やプロモーターの顔も持つ工務店社長イノマンの驚異的な行動力のたまものだ。ワタシは幼馴染として誇らしい。
さてヴィーナスレコードのアルバムを買うのは今回が初めて。このレーベルのCDはどれも美女ジャケで、内容的にはどうせBGMジャズだろう、というイメージがあったので手を出さなかったが、夏に帰省した際にイノマンにこのアルバムを聴かされとても気に入った。キラびやかなフレージングや派手な速弾きなぞは一切無く、ひたすらブルージーによく歌うピアノ。山本の代名詞(4)「ミスティ」を始めとして(1)「クール・ストラッティン」(7)「イエスタデイズ」などスタンダード中心ながら、ジョン・レノンの(6)「ジェラス・ガイ」、バカラックの(11)「クロース・トゥ・ユー」といったポップ曲も秀逸。長尺曲が多く11曲でトータル70分もあるが山本の歌心ゆえに飽きることなく聴き通せる。「ハイパー・マグナム・サウンド」録音だそうで、それが何だかワカラナイがとにかく音は良い。名盤。★★★★★
2013.8.25 HMV 新品紙ジャケ 1,201円 20%引き
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| ノガッチ | J-JAZZ | comments(2) | - |
ナチュラル・ガス/same

「元バッド・フィンガーのジョーイ・モランド(g&vo)、元ユーライア・ヒープのマーク・クラーク(b&vo)が中心となり結成され、大物メンバーが集まったスーパー・バンドとして大きな話題を集めた、ナチュラル・ガス唯一のアルバム(76年リリース)」とオビには書かれているが、残り二人は元ハンブル・パイのds、ジェリー・シャーリーと元サザーランド・ブラザーズ&クイヴァー(そんなバンド全然知りません)のkey、ピーター・ウッドで、このメンツで「スーパー・バンド」と呼べるかどうかは甚だ疑問だ。しかもそのスーパーグループの名前が「天然ガス」とは!彼らは天然ガスにどのような思い入れがあったのだろうか?しかし私にとっては三つ子の魂百までというか、このLPが出た時のミュージックライフの広告が忘れられなくて、ずっと探し求めていたアルバムなのです。音楽的には、同じイギリス人のピーター・フランプトンの「カムズ・アライヴ」ツアーの前座を務めていたというのが納得の路線。モランドが書いた(2)「愛の歌をもう一度」はまるでジョン・レノンの曲でこのアルバムのベスト曲。クラークとウッドが書いた(3)「ユー・キャン・ドゥー・イット」はAOR感覚のあるミディアムでこれまた良い。ビルボードのトップ10に入るようなインパクトの強い曲は無いが、それなりのレベルの曲が揃っていて悪くないです。★★★☆
2013.8.25 DROPS RECORD 新品紙ジャケ 1,584円 42%引き
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Apollas / Absolutely Right!

英KENTから出たアポラス初のCDは、ゴスペルグループ、アポロズ(Apollos)としてスタートした彼女らがアポラスに改名する前のThe Lovejoys名義の4曲とリード・シンガー、レオラ・ジャイルズのソロ4曲を含む全25曲。シングル盤しかリリースしていないため、「USブラック・ディスク・ガイド」に取り上げられることもなく、ワタシはその存在を全然知らなかったが、アシュフォード&シンプソンが書いた曲を集めたCD「The Real Thing」で(6)「Mr. Creator」を聴いて、そのパンチの効いたスタイルにいっぺんにファンになった。無茶苦茶エネルギッシュなモータウンとでも言えばよいか。CDのタイトルとなっている(1)「You're Absolutely Right」も同路線のダンスナンバーだし、(20)「Lock Me In Your Heart」はモータウン〜ガールグループのファンにはタマらない。世俗曲ながら曲調は全くゴスペルバラードの(2)「Who Would Want Me Now」におけるレオラのボーカルは圧倒的な凄さだ。彼女らはバーブラ・ストライザンドやモンキーズのツアーに同行し、TV番組にも出演し、レコーディング曲はどれもしっかりしたプロダクションなのだが、ヒット曲は生まれなかった。レコーディングは68年春が最後で、それ以後の数年は東南アジアに駐留する米軍の慰問ツアーに出ており、69年には日本にも来ている。73年、レオラはシュープリームスのオーディションを受け、新しいリード・ボーカリストになりそうだったのだが、彼女のマネージャーが過大な要求をモータウンに突き付けたためにご破算になってしまった。28ページに及ぶブックレットを読むのが大変で、購入してから紹介するまで長くかかってしまったが、今年度のレコダイ・ベスト・ソウル賞の有力候補。★★★★★
2013.5.19 HMV 輸入新品 1,500円
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アルバート・コリンズ/ライヴ・イン・ジャパン

コリンズ、1982年12月九段会館でのライブ。我がバンド、ブルース・ラリアットのライブのオープニングはワタシがMCを務めていたが、MCの内容はこのアルバムのMCを真似たものだった。そんなエピソードはともかく、エレキギターを弾く人で、コリンズを聴いたことがなかったら今すぐに聴いて欲しい。そのエグいギターはG馬場さんの脳天唐竹割り並みの衝撃度だ。それにこの凶暴な顔つきとやさぐれたボーカル。10フレットのカポも、100メートルのシールドを引きずって会場を練り歩くのも豪快さんだ。そしてコリンズといえばこれほどスラックスの似合う人もいない。1曲目が終わったところで「アホ〜ッ!」という声援が聞こえるが、そう叫ぶ気持ちはよく分かる。観客の声援といえば思い出すのが、1993年、日比谷野音のブルース・カーニバルでリトル・ミルトンがどの曲もどの曲もダラダラダラダラとギターソロを弾いていた時に客席から上がった「ボヨヨ〜ン!」という叫び声で、それは我々観衆のウンザリした気持ちを見事に代弁していた。コリンズは93年、癌のため61歳で亡くなった。とにかくこのギターを一度、聴いてみなはれ。ジャケ写真のカッコ良さも最高だ。★★★★★
2013.9.22 FlapNotes 新品紙ジャケ 1,519円 37%引き
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