レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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ザ・ランナウェイズ/悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン

16歳のシェリー・マリーのコルセット姿に当時14歳だったJBL氏が悩殺されたランナウェイズの76年デビュー盤。レココレの連載記事「洋楽マン列伝」は60〜80年代にレコード会社で洋楽担当者だった人たちのインタビュー記事で滅法面白いのだが、今年5月号によるとシングル「Cherry Bomb」の邦題を担当者が「チェリー・ボム」にしようとしたら、社長が出てきて「チェリー・ボンブ」にしてしまったのだそうだ(英語の正しい読みは「ボム」です。念のため)。「チェリー・ボンブ」といえば我々の世代は即座に「悩殺爆弾」という日本語を思い浮かべるが、「サクランボウのような形をしたかんしゃく玉」のことだそうで、「チェリー」に「悩殺」という意味があるわけではない。そのチェリー・ボンブは結構、当時耳にする機会も多かったと記憶するし、今聴いてもキャッチーな良い曲だと思うが、アメリカではセールス的に全くふるわず、LPチャートでは194位どまりだった。我が盟友、ミズーリはP-Vineやディランのオビ付アナログをずらりとコレクションしているが、ランナウェイズもライヴ・イン・ジャパンを含む3枚のLPをキッチリとオビ付きで揃えている。★★★☆
2013.5.20 アマゾン 新品紙ジャケSHMCD 1,496円 47%引き
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シェリー&マリー・カリー/シェリー&マリー

ランナウェイズのリード・ボーカリスト、シェリー・カリーが双子の妹マリーとの共同名義で80年にリリースしたアルバム。なぜこんなCDに手を出したかというと、バックがルカサーを始めとするTOTOのメンバーなどで豪華だから。一番のウリは(10)「ウィアー・スルー」でのルカサーとマイケル・ランドウのギターバトル。結構長尺のバトルだがテンポがミディアムなせいか、「手に汗握る」という感じではない。このギターバトルが最大のウリということは、逆に主役のボーカルには聴き所が少ないということ。そんな中、ビリー・ビゾーという人が作ったミディアム(7)「ジス・タイム」は切ないメロディーのええ曲やなあ。(9)「愛はシークレッツ」はシェリーのボーカルが力強くてビックリした。7曲追加されたボートラの最後は「チェリー・ボム」の再録バージョン。マリーは当時のルカサーのガールフレンドで、その後結婚して子供も二人授かったという。★★★
2013.4.29 DROPS RECORD 新品紙ジャケ 1,580円 42%引き
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インパクト/同

元テンプテーションズのファルセット・リード、デーモン・ハリスがテンプス加入前に組んでいた仲間を呼び戻して再出発した4人組の76年デビュー盤。グループ名の通りインパクトを与えたかったのかもしれないが、なぜジャケのイラストはサイの形をしたメンバーの顔なのか?黒人のセンスは理解に苦しむことがままある。録音はフィラデルフィアのシグマサウンドスタジオで、(1)はハッピーなフィリーダンサーの鑑のような曲でこのアルバムのベスト曲。ファルセットの(2)は辛気臭いミディアムスロー。(3)はズンドコのミディアムでバリトンボーカルがねばっこくリードする。(5)はボーカルワークも曲調もスタイリスティクス風。リズムナンバーの(6)は一転してデルズみたいだ。(9)はフィリースタイルのミディアム。内容的には強烈なインパクトこそ無いが、全盛期のフィリーサウンドが聴けるスウィートソウルの好盤だ。★★★★
2013.4.24 HMV 国内新品 900円 10%引き
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ラリー・カールトン/夢飛行

「夜の彷徨」「ストライクス・トゥワイス」ともにキャッチーでインパクトの強い曲がオープニングを飾っていたのだが、82年発表の本作はブルージーなトーンを強め、オープニングの「ラスト・ナイト」、(2)「ブルース・バード」ともに曲名から予想される通りしっとりとした曲。(3)も牧歌的なメロディーが美しい佳曲。(4)「フレンチマンズ・フラット」はやや速めのシャッフルで、切ないメロディーラインが「夜の彷徨」収録の「ナイトクローラー」を彷彿させる名曲。表題曲の(5)は1950年代のヒット曲で数多くのカバーバージョンを生んでおり、エイモス・ギャレットの星屑ギターによるバージョンが絶品なので一聴をオススメする。(7)はジェフ・ポーカロdsのトレードマークのシャッフルが満喫できる。(8)はクルセ時代のようなファンキーをスティーヴ・ガッドがひきずるようなノリのドラミングで引っ張る。 裏ジャケにはグレッグ・マシソンkey、ポーカロds、エイブ・ラボリエルb、テリー・トロッターkeyの写真が掲載されており、このメンツで全曲を録音したかのようだが、実際はそうではなく、特にマシソンは全8曲中3曲にしか参加していない。また曲毎に使用したギターが記されており、ヴァリー・アーツのストラトと335がおよそ半々。ワタシはやっぱり335が好きです。★★★★
2013.4.21 HMV 新品紙ジャケSHMCD 2,080円 20%引き
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V.A. / P&P Records Presents Hits Hits Hits

とてもじゃないけど聴ききれない15枚組。
これはパトリック・アダムスとピーター・ブラウンのコンビ、P&P Productionが制作した70〜80年代のアンダーグラウンドディスコ曲集。ワタシにとってのパトリック・アダムスは、泣きながら踊れるスウィートソウルの傑作、Caressの「Opportunity」のプロデューサーであり、同じようなパターンの曲を追い求めて、2006年のCD「Master Of the Masterpiece」を購入した。そのCDの第2集も買ったがディスコ一色でスウィートソウル曲は無かったので処分した。だからこのディスコ集にも食指が伸びなかったのだが、15枚組なのにこの安価!全185曲でトータル約18.5時間!中に1曲でも2曲でもいいからスウィート曲があればいいや、との期待から購入した。ちなみにCDはペーパー・スリーブ・ジャケ入りだが、全て表にただ「DISCO」、裏に曲のクレジットが書かれただけとショボいが値段を考えればやむを得ない。
ようやく9枚目まで聴いたところでこの文章を書いているが、基本的にキツいディスコ曲ばかり(もろブルースもあるのには驚いたが)。スウィート系ではCaressの「I Just Want To Spend My Life With You」、Four Below Zeroの「My Baby's Got E.S.P.」(「Opportunity」系の名曲!)が収録されているが、これらは他のCDでも聴ける。初めて聴いたのがOral Caress(エッチ!)の「Why Can't OurLove Be Like It Was Before」というトロトロのバラードでこれはヨカッた。しかしその1曲のためにこのボックスをキープするための収納スペースは無いなあ。★★★
2013.3.24 アマゾン 国内新品15枚組ボックス 3,726円 6%引き
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フィル・アップチャーチ/フィル・アップチャーチの神髄

ワタシが長年CD化を願っていたアルバムがとうとうCD化された!しかも紙ジャケ!
これは当時ジョージ・ベンソンのバンドでサイドギターを担っていたベテラン、フィル・アップチャーチが78年にマーリン・レーベルからリリースしたソロアルバム。プロデュースはA面が同じマーリン所属のジョン・トロペイ、B面がベンソン。シュギー・オーティスの(1)「ストロベリー・レター23」、デニース・ウィリアムスの(2)「フリー」と素晴らしいインスト・カバーが続くが、このアルバムのベストは(3)「グッド・タイムス」。これはジャクソンズが76年のアルバムで取り上げたバラードだが、ここではメリハリの効いたミディアムに仕立てて最高のソフト&メロウ曲となっており、フュージョン屈指の名演奏だ。B面はベンソンのオーバー・プロデュースという声も有ったが、確かにベンソンにクリソツ。でも出来が良いから文句は無い。ああ、しかし、残念なことに音源が盤起こしでスクラッチノイズが入るのだ。それでもCD化を待ち望んだこの名盤には→★★★★★
2013.4.21 HMV 新品紙ジャケ 2,100円 20%引き
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V.A./ Hall Of Fame Vol.2: More Rare & Unissued Gems From The FAME Vaults

英Kentが進めるFAMEスタジオ録音の未発表音源集第2弾。ジャケ写の人物は大正琴を弾いているように見えるがそうではない。スタジオ・オーナー兼プロデューサーのリック・ホールがミキサー卓をいじっているのだ。24曲中未発表が20曲ということで、中にはピアノ弾き語りのデモや、完成度の高くない曲もある。ジェイムズ・バーネットの(2)、ダイアナ・ロスにそっくりなリンダ・カーの(11)、歌い人不明の(14)、デモ曲でのガイド・ボーカルの歌い手として重用されたマージョリー・イングラムの(16)、白人のジョージ・スーレによるシュガーベイブ的(19)あたりが良かったが、ベストはオーティス・レディングに見いだされ、そのオーティスの影響甚大なビリー・ヤングの(8)「Have Pity On Me」。しかし我ながら重箱のスミに入り込み過ぎだとも感じたので、このFAME未発表音源集はあと2枚出るそうだが、もう買うのはやめにしよう。★★★☆
2013.3.2 HMV 輸入新品 1,096円
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フレディ・ハバード/ミストラル

ハバードtp、アート・ペッパーsax、ジョージ・ケイブルスkey、スタンリー・クラークb、ピーター・アースキンds、ローランド・バティスタgというとても珍しい顔合わせによる日本制作の80年盤。ペッパー唯一のフュージョン作と言われる。オビには「ジャズ〜フュージョン両側のファンからレア盤として探し求められていた幻の傑作」とあるが、ワタシはアナログを持っているのだがそれも高い値段が付いていたのだろうか?いやいや、それはあるまい。だって内容がツマらないもの。ハバードのプレイはフツー以下、ペッパーは存在感無し、クラークは真面目に演っている感じだが、アースキンはお仕事風。ハバード作(6)「ブリング・イット・バック・ホーム」は唯一カッコいい曲。★★☆
2013.4.21 HMV 新品紙ジャケHQCD 1,600円 20%引き
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ギター・スリム/アトコ・セッションズ

1954年のR&B1位ヒット「The Things That I Used To Do」で知られるギター・スリムが56〜58年にAtcoに吹き込んだ15曲。この期間、時代は既にロックンロールに向かっていたため、スリムのシングルは4枚しかリリースされなかった。スリム不遇の時代と言えそうだが、内容はスペシャルティ時代にヒケを取らず、アツい。 ステージでは原色のスーツを着て、その色に合わせて髪を染め、100メートルのシールドを引きずってジュークジョイントの外まで練り歩いてギターを弾いたというからリトル・リチャートとアルバート・コリンズが合体したようなキャラで、ツバを飛び散らせながら大口を開けて歌う様が目に浮かぶワイルドなボーカル、かつてゲイトマウス・ブラウン・スタイルのジャンプ・ブルースを演っていたこともあるというが、そのようなテクニックを感じさせない気合一発のコキコキしたギターともに唯一無二の世界だ。スリムは酒の飲み過ぎで58 年に32歳の若さで亡くなったため、キャリアの殆どを本作とスペシャルティ盤でカバーできる。ブルースファンの基本アイテム。★★★★☆
2013.3.24 HMV 国内新品 1,000円 定価
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コンディション・グリーン/Mixed-Up

紫の宮永"チビ"英一が加わりツインドラムとなり、79年にリリースしたセカンドはLA録音でオバカなジャケもグー。曲作りはファーストに比べると長足の進歩を見せており、カッチャンのボーカルもファーストより改善しているものの、はっきり言ってカッチャン以外のメンバーが歌った曲の方がマシ。そもそも日本のハードロックはボーカルが弱点で、ラウドネスの二井原実とVOW WOWの人見元基が登場するまではロクなのがいなかった。フラワー・トラヴェリン・バンドのボーカル、ジョーにしても過大評価されていると思う。 バンドはこれで解散し、シンキはチビとヘヴィー・メタル・アーミーを結成するが、ファーストアルバムのみで脱退した後は表舞台から姿を消し、現在は沖縄で蕎麦屋をやっているらしい。しかし2012年の沖縄返還40周年のイベントでコンディション・グリーンは一夜限りの再結成をしたというから、ぜひ再び本土上陸して日比谷野音あたりでシンキにその雄姿を見せて欲しいと切に願う。★★★☆
2013.3.30 DROPS RECORDS 新品紙ジャケHQCD 1,820円 38%引き
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