レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
<< June 2013 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
PROFILE
SEARCH
バリー・ゴールドバーグ/same

ゴールドバーグはシカゴ出身で、65年にニューポート・フォーク・フェスティバルでボブ・ディランがフォーク・ロックに転向してブーイングを浴びた時のピアニスト(アル・クーパーはオルガン)だった。その後もマイク・ブルームフィールドやスティーヴ・ミラーらと行動を共にしたが、表舞台で脚光を浴びられないのを気にかけていたディランがプロデューサーとして一肌脱いだこの74年のデビューアルバムはディランが他人のアルバムをプロデュースした唯一の例だという。(1)(2)こそトロピカル風味なものの、マッスルショールズ録音らしくサザン〜スワンプ路線のアルバム。ディランの歌声こそ聞けないが、ディランが参加した73年の「ダグ・サーム・アンド・バンド」あたりと同列に楽しめる内容だ。しかしこのジャケ写ではセールスは伸びないと思う。★★★★
2013.3.24 HMV 国内新品 1,200円 定価
JUGEMテーマ:音楽
| ノガッチ | ルーツ・ロック | comments(0) | - |
タイムレス・レジェンド/シンクロナイズド

「USブラック・ディスク・ガイド」の「究極のレア盤」コーナーで紹介された76年のアルバムで前回CD化された時に購入したが、今回はこの最高にソウルフルなジャケが紙ジャケ化されたうえ、全シングル曲8曲を追加した完全版とのことなので買い替えた。(1)「I Was Born To Love You」(モチロン、クイーンとは同名異曲)が一番の人気曲だそうで、ファルセットが狂おしく歌い上げるダンサー。他の曲は「究極の〜」が書くとおりコーラス主体で、そのコーラスがこのグループの魅力。とりわけ(2)は同じオハイオ出身のフォー・ミンツを想起させる春風ブリーズナンバー。(3)(6)(9)(12)といったスローも聴き応え十分。(8)は75年リリースだが80年代を思わせるモダン・ソウル。(10)(11)はベタなディスコだが、肩の力のヌケ具合がイイ感じだ。Randal Winterというドラマーが誰か知らないが、ソウルミュージックのバッキングとしては異例なほどにバスドラの踏み込みが多いことを指摘したい。★★★★☆
2013.3.2 芽瑠璃堂 国内新品紙ジャケ 2,053円 15%引き
JUGEMテーマ:音楽
| ノガッチ | スウィートソウル | comments(1) | - |
シェール/3614ジャクソン・ハイウェイ

シェールといったらグレッグ・オールマンの元嫁で、お色気ムンムンなキモいだけのオバさんというイメージしかなかったが、こんなスワンプロックの名盤を69年に出していたんですね。アルバムタイトルはアラバマのマッスル・ショールズ・スタジオの住所。クラプトンが「461オーシャン・ブールバード」でクライテリア・スタジオの住所をアルバムタイトルにするよりも先に(後の)お色気ムンキモオバさんが同じことをしていたわけだ。これはマッスル・ショールズ・スタジオで最初に録音されたLPとのことで、プロデューサーにはジェリー・ウェクスラー、トム・ダウド、アリフ・マーディンとアトランティック・レコードのスリートップがそろい踏みしており、このアルバム制作には相当にリキが入っていたと思われる。シェールは声を張り上げることもなく、基本的に淡々とした歌いっぷりだが、それがバック(ジャケ写の人たち)の芳醇なサウンドと相まって素晴らしい結果につながった。ディラン「レイ・ベイビー・レイ」、ボックス・トップス「クライ・ライク・ア・ベイビー」、アレサ「ドゥ・ライト・ウーマン、ドゥ・ライト・マン」など選曲も良く、最後を締めるエディ・ヒントンg作のオリジナルバラード「セイヴ・ザ・チルドレン」も感動的。クレジットは無いがデュアン・オールマンが参加しているのでは、との観測もある。★★★★★
2013.3.24 HMV 国内新品 1,200円 定価
JUGEMテーマ:音楽
| ノガッチ | ルーツ・ロック | comments(0) | - |
Darrow Fletcher / Crossover Soul:1975-1979 LA Sessions

佐藤隆太に似たダロウ・フレッチャーという黒人がレイ・チャールズのクロスオーバーレーベルに残した音源集で、当時LPのリリースも予定されていたが結局リリースされずじまいに終わっている。この人は名前すら聞いたことがなかったのだが、レココレに鈴木啓志先生がジェシー・ジェイムスを思わせる、と書いていたので即買いした。確かにワタシが大好きなジェシーを彷彿させる場面が幾度か有り、特に(2)なぞは曲といい歌い方といいジェシーと間違えそうだ。70年代後半という時期にもかかわらずディスコの影響は全く無く、LA録音のせいか軽やかながらもブラコン以前の時代なのでしっかりソウルが感じられる好盤。★★★★
2013.3.2 HMV 輸入新品 1,096円
JUGEMテーマ:音楽
| ノガッチ | ソウル70年代ソロシンガー | comments(1) | - |
ジャーニー/インフィニティ

スティーヴ・ペリーをボーカルに迎えた78年盤。それまでkeyのグレッグ・ローリーがボーカルを担っていたが、セールスが芳しくない中、マネージャーは専任のボーカリストの必要性を感じ、ロバート・フライシュマンというボーカリストを加入させた。その直後にたまたまペリーのデモテープを聴いたマネージャーは、すでにツアーに出ていたにもかかわらずフライシュマンをクビにしペリーを採用したという。たしかにローリーが歌う(3)を聞くと、専任の、しかもペリーというボーカリストを加えたのは大正解だ。アルバムはオープニング曲からしていきなりスローで、ハードな曲は(4)(9)くらい。クイーンのプロデュースも務めたロイ・トーマス・ベイカーのもと、スロー〜ミディアムを中心に据えて前作までのウリだったスペーシーなハードロックからのイメチェンを図っている。全米アルバムチャート21位、200万枚以上売れたというが、ワタシとしてはおとなしい曲が多すぎて食い足りない印象のアルバムだ。★★★
2013.3.13 FlapNotes 中古紙ジャケ 935円
JUGEMテーマ:音楽
| ノガッチ | 産業ロック | comments(2) | - |
ザ・プレイヤーズ/ギャラクシー

鈴木宏昌key率いるコルゲン・バンドがサ・プレイヤーズと改名しての79年録音。メンツは山口真文sax、松木恒秀g、岡沢章b、渡嘉敷祐一ds、穴井忠臣per。表題曲の(1)こそ、なかなかカッコイイゾという感じがするが、続く(2)がもろにウェザー・リポート「A Remark You Made」のパクリで、鈴木は名アレンジャーと言われるそうだが所詮はこの程度か、と聴き続けてもあまりイイことが無さそうな予感が広がる。案の定、他の曲についても同時代のアメリカのフュージョンとは違ってノリやメロディーが歌謡曲的で、演奏的には実力の片鱗を見せるものの、なにせ扱っている楽曲が悪い。このダメさ加減にはネイティヴ・サンを思い出した。★☆
2013.3.13 FlapNotes 中古紙ジャケ 1,360円
JUGEMテーマ:音楽
| ノガッチ | J-FUSION | comments(0) | - |
Dynamic Superiors / Dynamic Superiors & Pure Pleasure

「USブラックディスクガイド」選出のファーストにセカンド「Pure Pleasure」をカップリングしたもので両作とも75年、モータウンからのリリース。両作ともアシュフォード&シンプソンのプロデュースで、どちらもR&Bチャートの最高位は36位。(1)「Shoe Shoe Shine」がいきなりR&B16位のデビューヒット。この曲を筆頭にオカマのトニー・ワシントンのファルセット・リードによるスタイリスティックス的なバラードが中心。(1)に勝る曲は無いものの、プロデューサーが良いから2枚のアルバムとも安心して聴ける。「Pure〜」のジャケは女性のすねかと思いきや、毛が濃すぎるのでトニーのすねだと目されている。ファルセット主体のスウィートソウルが好きな人ならば必聴のグループ。★★★★
2013.1.19 HMV 輸入新品 1,258円
JUGEMテーマ:音楽
| ノガッチ | スウィートソウル | comments(1) | - |
V.A./ Cruisin' Story 1955-1960

引き続きNOT NOW MUSICによる激安コンピレーションの紹介。今回は1955〜60年のオールディーズヒットを集めた3枚組全75曲で、ロックンロール、ドゥーワップ、カントリー、R&Bなどがテンコ盛り。そんな中で1枚目の2曲目という冒頭に近い場所にリトル・ウォルターの「My Babe」が置かれていたのが意外。これはシカゴブルースの名曲で、ワタシとしてはこれを「オールディーズ」と思ったことはなかったのだが、当時はこのようなブルース曲が今よりも広く聴かれていたことを示しているようで、意外であり新鮮であった。ジャケのイラストもワタシの好みだし、パッケージの作りが丁寧だから値段の割にバッタモン感が無く、オススメできる激安CD。★★★★★
2013.3.2 HMV 輸入新品3枚組 781円
JUGEMテーマ:音楽
| ノガッチ | ポップ・オールディーズ | comments(2) | - |
V.A./ Will You Love Me Tomorrow: The Girl Groups Of The 50s & 60s

激安の2枚組で表題通り50年代と60年代のガール・グループのコンピレーションで全50曲。なぜこんなに安いのかというと著作権の切れた音源の編集盤だからで、リリース元の会社名がNOT NOW MUSICというのはそのものスバリだ。激安ながらもデジタル・リマスターを謳う音質は良好で、デジパックの装丁もしっかりしており、CD盤面のデザインもアナログ盤を模したものでナイス。収録されたのはモータウン系、フィル・スペクター系、その他モロモロで、これがガール・グループの決定版コンピと言えるかどうかは門外漢のワタシにはわからないが、この値段でこのボリュームであれば誰でも楽しめるに違いない。★★★★★
2013.3.2 HMV 輸入新品2枚組 592円
JUGEMテーマ:音楽
| ノガッチ | ポップ・オールディーズ | comments(0) | - |
スパイス/レット・ゼア・ビー・スパイス

アルティミッツ、トピックスと並ぶTSGレーベルのメズラ盤もついに再発となった。(1)「Everything Is You」は甘さ度合120%のバラードで、コレはイイぞと思うのだが、(2)はシンセがバリバリとソロを取るフュージョン的な6分ものブギー。(3)もブギーとスルー曲が続くため、このアルバムも珍しさだけか...と暗雲が漂うのだが、(4)からは巻き返して聴き応え十分だ。その(4)「I'm So Glad To Say」は爽やかなミディアムながらも展開に乏しい小品。「USブラック・ディスク・ガイド」で激賞された(5)「The Last Time」はまさにその評価に値するミディアムでコーラスの絡み、泣きのメロディーラインと絶品だ。続く(6)「You've Got Me Girl」はテナーリードのコクが味わえるダンスナンバー。(7)「Don't Fight It」はファルセットリードのスロー。(8)「Fool In Love」は代わってテナーがリードのミディアムスロー。(9)「What Do I Mean」は(4)と同様にメロディーラインは良いのだが、そこから展開しないのが残念。スウィートソウルのマニアならば買って損はしないアルバム。★★★★
2013.3.6 HMV 新品紙ジャケ 2,520円 定価
JUGEMテーマ:音楽
| ノガッチ | スウィートソウル | comments(0) | - |
<new | top | old>