アトランティックソウルの輸入盤20枚組紙ジャケボックスセット。これで値段はたったの5,800円!1枚あたり290円と激安だが、紙ジャケはジョニ・ミッチェルの箱のようにちゃんと背中(=本で言えば背表紙)のある作りで、20枚並べて背ジャケを見ると壮観。そのうえ32ページのブックレット付き。その20枚のラインナップはオーティス、アレサ、レイ・チャールズ、サム&デイヴ、ソロモン・バーク、アーサー・コンレイ、などなどのレーベルを代表するビッグネームに紛れて、初めてその名前を聞くクラレンス・ホィーラー&ザ・エンフォーサーズというソウル・ジャズのアルバムも。そしてこの箱の目玉はサム・ディーズの「The Show Must Go On」。「USブラック・ディスク・ガイド」に選出された75年のデビューアルバムは20年ほど前にCD化の広告が出ていながら実現しなかったのだが、ついに初CD化された。内容的には、さすが名盤と称されるだけのことがある。その名盤を聴くにはこのボックスを買わなければいけないかというと心配無用。単独の輸入盤がボートラ入りで、国内盤がボートラは無いものの1,000円という廉価でつい先日発売された。
ちなみにこのボックス、アマゾンならばもう少し安く買えたのだが、ユニオンで5,000円以上買えばコブラレーベルのロゴ入りグラスをプレゼントというキャンペーンをやっていて、そのグラス欲しさにユニオンで購入した。その晩はコブラのグラスでウィスキーを飲みながら、久しぶりにオーティス・ラッシュのコブラ録音を集めたLP、それも「グロウニング・ザ・ブルース(PLP-9012)」ではなくて「コブラ・オルタネイツ(PLP-9013)」の方を聴いた。どんどん盛り上がってラッシュの次はマジック・サム「アウト・オブ・バッド・ラック(PLP-9011)」、さらに「シカゴ・ブルースの25年(PLP-9022〜25)」と聴き続けていったら飲み過ぎてしまった。★★★★★
2013.1.5 新宿ユニオン 輸入紙ジャケ20枚組ボックス 5,800円