9月16日(日)に渋谷の映画館で「山下達郎シアターライヴ PERFORMANCE 1984-2012」という映画を見た。タマタマ新聞で映画館の上映スケジュールが目に止まり、実際のライブは何度応募しても抽選で全然当たらないので映画でガマンするかと思い、空いていそうな午前中の上映回に行ったところ、狙い以上にガラガラ。この映画が8月に1週間限定で上映された際に前売りチケットが取れないほどの大反響だったため追加上映された、ということを後日知ってビックリ。
ライヴ未経験者のワタシにとって、タツローはトータルなサウンドメイカー的な存在だったけれど、ライブでは何よりも「ヴォーカリスト」であることを初めて認識した。バンドでは青山純(大病をして?現在復帰途上らしい)のドラムがヘヴィーでタイトでカッコイイ〜!それから80年代の女性コーラスの髪型やファッションがワタシは大好き!という具合に曲間で拍手をしたくなるほど盛り上がるのだけれど、誰も拍手する人がいない。拍手が有ったのはエンディングの時だけ。混んでいない時間帯を狙って行ってそれは目論見通りだったのだけれど、この映画は仲間と一緒に酒を飲みながらギュー詰めの映画館で大歓声を上げながら見るべきだった!
さてその映画は9月25日に発売されたこの3枚組ベストの前フリとして公開されたもの。ワタシは予約して初回限定CDが付いた4枚組を入手した。その初回限定CDはKinki Kidsや円道一生に書き下ろした曲のデモテイクなど6曲。円道の曲がまるでHIサウンドなのに笑えたが、この特典盤が無くても残念がる必要は無いレベル。選曲にタツローはとても悩んだそうだが、新しいアルバムからの選曲が多いのは正直言って残念。やはり最近の打ち込み中心のサウンドよりも昔のバンドサウンドの方がはるかに魅力的だ。83年の「メリーゴーラウンド」はライブでベース&ドラムソロがフィーチャーされるバンドサウンドの代表的な曲なのだが、それが収録されなかったのは残念だし意外。次はライヴのベスト盤「JOY」の続編を期待しよう。
また、このCD発売にあたってタツローのメディア露出はやたらと多くて、ワタシは「ぴあ Special Issue 山下達郎“超"大特集号」980円を盲腸の手術で入院中に病院の売店で買うくらいしかフォローしていないが、それ以外ではHMVのHPに掲載されたインタビューが笑えた。
「Q:このタイミングでのリリースであることに理由はありますか?
A:一番大きいのは会社の要望です(笑)事業計画(笑)」
最近の楽曲にイマイチ物足りなさを感じたとしても、1枚目のCDをプレーヤーにセットして「ダウンタウン」が流れ出せば気分はもう→★★★★★
2012.9.26 HMV 国内新品初回限定4枚組 3,980円 定価