レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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チョコレート・ジャム・カンパニー/ザ・スプレッド・オブ・ザ・フューチャー
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チョコレート・ジャム・カンパニーは、ウェザー・リポートやサンタナでドラムを叩いていたレオン・チャンクラーが二人のボーカリストと組んだユニットで、2枚のアルバムを残している。これは79年のファーストで、プレミア付きの廃盤だがHMVのアウトレットで3割引きで売っていた。アル・マッケイとデヴィッドTウォーカーのツインギターという売り文句に惹かれて、リアルタイムで私はこのLPを買ったのだが、当時の私はフュージョン少年で、黒人音楽は聴いていなかったので即手放した。というのもこのアルバムは全曲ボーカル入りで、総じてEW&F路線を狙ったゴージャスなダンス・アルバム。スピード感あふれる威勢の良いダンスナンバーの(1)「Feeling」はその典型。他の曲も悪くないが、EW&F「セプテンバー」のようなポップな(3)「This Time」が圧倒的に素晴らしく、この1曲のために「買い!」と言っても良いほどだ。16分に及ぶ(6)「チョコレートジャム組曲」はチャンクラーのバーサタイルな才能を見せようとして、曲調がとっ散らかってしまいこのアルバムの弱点。そのせいか「USブラック・ディスク・ガイド」に選出されたのはセカンドの方。★★★☆
2011.12.7 HMV 国内新品 1,320円 30%引き
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ダニエル・アンダーソン/デイズ・イン・LA
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以前に紹介したピーター・フリーステッドと同じくアンダーソンはスウェーデン人。スウェーデンは現在でもAOR熱が高いらしく、07年頃の録音と思われるこのアルバムでは、もはや絶滅してしまった王道のAORサウンドが聴ける。アルバム前半に良い曲が揃っているが、その中でも、硬派でファンキーな(5)「Dealmaker」、ちょっぴりレトロでコーラスの美しい(6)「Easy Street Shuffle」が出色の出来。最後の「Cafe des Arts」はこのアルバム中、最もスティーリー・ダン寄りな曲。バックミュージシャンは皆スウェーデン人で、プレイに遊びが無くちょっと物足りないのが惜しい。次はLAの一流どころを従えて録音して欲しいところ。★★★★
2011.12.22 HMV 国内新品 725円 70%引き
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マイク・ブルームフィールド、アル・クーパー、スティーヴン・スティルス/スーパー・セッション
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ロックにセッションという概念を持ち込んだのはこのアルバムが最初だそうな。しかしこれがそんなに名盤なんやろか?当時の白人にとって、このブルースセッションは新鮮だったかもしれないが、後追い世代で50年代や60年代の黒人ブルースに編集盤LPで簡単にアクセスできたワタシなどにとっては、あまり感激するものではない。ブルームフィールドが良いギタリストであることは認めるが、このようなセッションというフォーマットならば、黒人のシカゴブルースのセッションアルバムを聴いていた方がスリリングだと思う。ブルームフィールドが失踪したため、後半はスティルスが急遽代役に立つ。しかしスティルスは当時アトランティックと契約していたため、コロンビアから出ることになっていたこのアルバムではボーカルを取らず、ギターに専念している。ブルームフィールドからスティルスに交替したためか、アルバムとしての統一感は無い。ボートラは4曲計27分とタンマリ。★★★
2011.12.9 HMV 新品紙ジャケ 945円 50%引き

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P.F.M./甦る世界
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イタリアのプログレバンドがEL&Pのマンティコアレーベルから世界に向けてリリースしたアルバムの2作目。(1)「マウンテン」はこけおどし的荘重さがイマイチなものの、フォーキーな(2)「通りすぎる人々」を経て、表題曲の(3)はムーグとメロトロンが浪漫!っていう感じ。(4)「原始への回帰」はイエス的なテクニカルでスリリングな曲。(6)「望むものすべては得られない」で最後はビートルズ的なメロディアスな展開で終わる。プログレ史に残る名盤。★★★★
2011.12.22 HMV 国内新品紙ジャケ 750円 70%引き
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カーペンターズ/ナウ・アンド・ゼン
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1973年発表の通算5作目で歴史的名盤。A面は(1)「シング」(2)「マスカレード」(4){ジャンバラヤ」と有名曲が並ぶが、今や映画音楽界の巨匠となったランディ・エデルマン作のバラード(5)「アイ・キャント・メイク・ミュージック」が最高。そしてB面1曲めは、ポップス史上に残る大傑作「イエスタデイ・ワンス・モア」で、この曲ほどカラオケで最後にみんなで合唱して盛り上がれる曲は無い。その「イエスタデイ〜」の歌詞に呼応して以降はオールディーズ・メドレー。このメドレーで色々なオールディーズの名曲を知った。そしてオーラスの「イエスタデイ・ワンス・モア(リプライズ)」が深い余韻を残す。ジャケットのまるで写真のようなイラストを描いたのは長岡秀星。内容もジャケも傑作と呼ぶにふさわしいコンセプトアルバム。★★★★★
2011.12.8 HMV 新品紙ジャケSHM-CD 2,800円
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カーペンターズ/ア・ソング・フォー・ユー
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(2)「トップ・オブ・ザ・ワールド」(全米1位)、(3)「ハーティング・イーチ・アザー」(2位)、(4)「小さな愛の願い」(12位)、(5)「愛にさよならを」(7位)、(7)「動物と子供たちの詩」(67位)、(10)「愛は夢の中に」(11位)、と6曲ものヒット曲を生んだ72年の通算4作目。イチオシは何と言っても、エレキギターのソロとして屈指の名ソロをフィーチャーした「愛にさよならを」。この曲はメロディーラインの上下動が尋常でない激しさで、リチャードの卓越した作曲能力が発揮されている。レオン・ラッセルの表題曲(1)がシングルカットされていなかったとは意外だが、これも名曲。その一方で、重厚なコーラスで「トイレに行ったらすぐに戻ります」と歌う(6)「インターミッション」のような冗談曲を入れるという余裕もすごい。しかしB面はダレるので星半分マイナスで→★★★★☆
2011.12.8 HMV 新品紙ジャケSHM-CD 2,800円

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ローリング・ストーンズ/山羊の頭のスープ
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米Rolling Stone誌のディスク・ガイドでは、聴くべき曲は「悲しみのアンジー」しかない、とされ一つ星と酷評されたアルバムだが、私の評価としては素晴らしいアルバム。むしろ、辛気臭くて昔から嫌いな(5)「アンジー」が一番弱いと思うくらい。それに比べて(1)「ダンシング・ウィズ・ミスターD」と(3)「ハートブレイカー」は黒々としたグルーヴに満ちてエキサイティング。(2)「100年前」ではミック・テイラーのワウ・ギターがスリリング。キースが歌う(3)「夢からさめて」やストリングスの美しい(8)「ウィンター」といったバラードも充実。そして(10)「スター、スター」というか実際は「スターファッカー」というストーンズ定番曲で締め。ところでアルバムの半数の曲でベースを弾いているのはテイラーかキースで、ジャマイカのスタジオまで行ってビル・ワイマンはいったい何をしていたのだろうか。それからジャケはオカルト的すぎていただけない。★★★★★
2011.11.20 FlapNotes 中古紙ジャケSHM-CD 1,444円
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ローリング・ストーンズ/スティッキー・フィンガーズ
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ジッパー付き紙ジャケ。ただ、このジッパーが、ジャケに合わせてミニチュア化されていない普通のサイズのジッパーだということでアマゾンの投稿ではエラク評判が悪い。それはさておき、内容的には(1)「ブラウン・シュガー」というストーンズの代名詞的なヒット曲に加えて、(3)「ワイルドー・ホース」(6)「ビッチ」(9)「デッド・フラワーズ」といった名曲を揃え、そのうえ(5)「ユー・ガッタ・ムーヴ」(7)「アイ・ガット・ザ・ブルース」のようなディープソウルをキメるのだからすごい充実度。(2)「スウェイ」を始めとしてリードギターで活躍しているミック・テイラーにはずっとストーンズに居続けて欲しかったところ。★★★★★
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Billy Joel / Liva At Shea Stadium: Deluxe Edition
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一か月のご無沙汰でした。レコダイ中断の理由はPCの故障だったのですが、その間、いろいろと忙しく、その疲れで体調を崩したりで投稿どころではなかったので丁度良い休みになりました。
さてレコダイ再開一発目は、シェイ・スタジアム(綴りは「シェア」だが、読み方は「シェイ」)が2009年に閉鎖されることになったため2008年7月に行われたビリー・ジョエルのライヴ。2CD+2DVDのデラックス・エディションで国内盤は8,400円だが、アマゾンの輸入盤バーゲンでは1,400円で安い!「THE BEATLES シェア・スタジアム」で有名なニューヨーク・メッツのホーム球場に超満員の観客、大編成のバンド&ストリングス、ド派手なライティング、というこのコンサートはケレン味タップリのビリーの音楽にピッタリで、スタジアムロックの大傑作ライブだ。久々に聴いた「マイ・タイム」には、メロディーやコーラスの美しさに涙が出たが、なにせビリーだから、曲の良さは折り紙つき。アンコールでサー・ポール・マッカートニーが登場して「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」を歌って退いた後、ビリーが「ピアノ・マン」を歌ってこれで大団円と思いきや、再びポールが登場して「レット・イット・ビー」でオーラス。つまりコンサート会場としてのシェイスタジアムはビートルズに始まりポールで終わったというわけだが、ビリーの人生にとっても最大級と思われるこのコンサートでラス曲をポールに譲るという心意気は大したもんだ。この年の11月に来日し、一度だけの東京ドーム公演に行ったが、それもこのDVD並みに素晴らしかった。ジャケはショボいが、DVDは必見の絶オススメ盤。★★★★★
2011.12.16 アマゾン 輸入新品2CD+2DVD 1,400円

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