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1971年4月にデレク&ザ・ドミノスが崩壊した後、重度のヘロイン中毒に陥り隠遁生活を送っていた(1971年8月にバングラデシュ・コンサートに出演したもののヨレヨレだった)クラプトンをザ・フーのピート・タウンゼントが引っ張り出して、1973年1月13日にロンドン北部のレインボー・シアターで行われたクラプトン復活(を目指した)コンサート。バックを務めるのはロン・ウッドやトラフィックからスティーヴ・ウィンウッド、リック・グレッチ、ジム・キャパルディ、レーバップの4名+もう一人のドラマー。しかしながらクラプトン自身のプレイにはいまひとつ冴えがみられないのが残念、というのがこのアルバムの定着した評価で、実際たった6曲で35分に満たないLPは物足りないものだった。しかし8曲を追加して全14曲74分となったこの拡大版は全然違う。ギターの切れ味はクリームやデレク&ザ・ドミノス時代に比べれば落ちるものの、そこは神と呼ばれたクラプトンだから十分に高いレベルのプレイが聴ける。ボーカルについて言えば、声が出てない、と解説書に書かれているが、私としては90年代以降の無用にコブシを効かせた歌い方よりむしろここでの力の抜けた歌い方の方が好みなほどだ。バックでは、ロン・ウッドのスライド・プレイに彼がただの酔っ払いではない事を再認識させたれた。そしてクラプトンは1974年春に『461オーシャン・ブールヴァード』をレコーディングして本格的に復帰を果たす。
なおアマゾンのサイトではオリジナルジャケのCDにがこの拡大版と同じく14曲収録されているように紹介されているが、それは間違いでやはり6曲しか入っていないので要注意。★★★★
2019.4.14 アマゾン・マーケットプレイス 国内中古 851円
ありがとうございマス。さすがは我が局長。
早速にご指南をタマわり、恐悦至極に存じマス。
そうでしたかぁ。「パワーポテイション=チカラ酒」という意味だったのですね〜。
う〜む、言い得て妙といいマスか、その後のECのまさに「チカラ酒」としか言いようのない(転落)人生を暗示した見事なバンド名です。とても偶然とは思えません。
それにしても、ヘロイン中毒からやっと勃ち直った男の復帰を支援するコンサートで、「さあ、みなさん!ご紹介しマス!エリッククラプトン&チカラ酒です!!」とくるとは、さすがは皮肉とユーモアの国イギリスです。さしずめ日本で言えば「みなさん!田代まさし&アル中バンドです!!」とイッタところでしょうか。恐るべし。
ということで、決まりました。
次回の局長バンドのバンド名は「レコダイ局長&チカラ酒」でお願い致しマス。