2019.03.16 Saturday
ウィリアム・イートン/ストラグル・ベイビー
JUGEMテーマ:音楽
イートンは、パーカッショニストのラルフ・マクドナルドとベーシストのウィリアム・ソウターと共に70年代初めに音楽出版社を設立したコンポーザー&アレンジャー。彼らの仕事で最も有名なのはグローバー・ワシントンJr.の大ヒットアルバム『ワインライト』(80年)で、マクドナルドがプロデューサーを、イートンがアレンジャーを務め、マクドナルド&ソルターは大ヒット曲「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」を作曲している。その3人が1976年から77年にかけて揃ってファースト・ソロアルバムを制作し、これはそのうちの1枚。本作にも『ワインライト』の様なテイストを期待したのだが、全7曲中5曲が歌入りで、フュージョンというよりもソウル・アルバムだった。メンツはスティーヴ・ガッド(ds)アンソニー・ジャクソン(b)ラルフ・マクドナルド(per)エリック・ゲイル(g)ドン・グロルニック(key)リチャード・ティー(key)マイケル・ブレッカー(sax)トム・スコット(sax)に加えて、フランク・フロイドやユランダ・マッカローなどがリード・ボーカルを取る。ベストはアンソニー・ジャクソンのゴリゴリのベースに乗ってザッカリー・サンダースが歌い上げるダンサーの(2)「フレンズ・アンド・ラヴァーズ」で、マイケル・ブレッカーのソロ&オブリも素晴らしい。(3)「ジャスト・キャント・ターン・ダウン」はトム・スコットをフィーチャーしたインスト・バラードでこれまた聴き物。インストの(7)「コンジュア・ウーマン」ではトム・スコットがリリコーンで活躍する。★★★★
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