2013.10.01 Tuesday
ライ・クーダー/ジャズ

「ジャズ」といってもライのことだからフツーのジャズを演っているわけではない。戦前のコルネット奏者、ビックス・バイダーベックとバハマのギタリスト、ジョセフ・スペンスをメインのモチーフとして、戦前ジャズがこんな具合に発展していったかもしれない、という仮想のジャズを描いた意欲作。ライは後のインタビューで本作を「爆発した宇宙船のよう」と言ったとのことで、確かにテーマが壮大に過ぎたかもしれないが、内容的には美しいメロディーとハーモニー満載の素晴らしいほぼインストのアルバムだ(歌入りは11曲中3曲)。LP内袋にライ自身が書いた本作の狙い等に関する長文のコメントを中村とうよう先生が翻訳し、その本文を上回る分量の注釈をつけているのが流石、とうよう先生だ。★★★★★
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