2019.09.08 Sunday 22:44
フィフス・アベニュー・バンド/same
JUGEMテーマ:音楽
グリニッジ・ヴィレッジで活動していた、ピーター・ゴールウェイ(g,vo)ケニー・アルトマン(g,b)ジョン・リンド(vo)マレイ・ウェストロック(key)ジャリー・バーナム(b)ピート・ヘイウッド(ds)の6人組による唯一のアルバム。リプリーズというLAのレコード会社と契約したため、彼らが初めてLAを訪れてレコーディングした1969年作。山下達郎はこのアルバムとゴールウェイが次に結成したオハイオ・ノックス(71年)、ゴールウェイのソロ(72年)、の3枚を『三種の神器』と呼び、曲作りの参考としたそうだが、アルトマン作の(2)「ワン・ウェイ・オア・ジ・アザー」と(7)「ナイス・フォークス」がシュガー・ベイブ(75年)の原型であることは明らか。1998年のCD化の際にメンバー達が寄せたコメントには、ニューヨーカーの彼らが3カ月に及ぶ初めてのLA滞在にどれほそ興奮したかが述べられており、このNYとLAの融合が素晴らしい結果を産んだ。発売当時は全くヒットしなかったそうだが、確かに69年では時代の先を行きすぎていたのだろう。なおアルトマンとプロデューサーのジェリー・イエスターは達郎の『サーカス・タウン』(76年)にコーラスで参加している。傑作!★★★★★
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