レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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今田勝/ワン・フォー・デューク

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今田(p)のことは単なるパンチパーマの流行にさといオッサンだと思っていたのだが、和田直の『ブルース、ブルース、ブルース』でのプレイがとても良かったので、今田のリーダーアルバムを買ってみた。これは1975年5月に開催された「5 DAYS IN JAZZ 1975」の4日目に行われた「デューク・エリントンに捧げる夕」のライブ録音。これはスバラシイ!まずは(1)「ソフィスティケイテッド・レディ」がソロピアノで演奏され、追悼の意味を込めてか物哀しい感じなのだが、(2)「イン・ア・センチメンタル・ムード」からはトリオ演奏になり、(3)「サテン・ドール」はスインギーで、客席からの拍手も一段と大きいようだ。(4)「ワン・フォー・デューク」は今田のオリジナルで小意気なメロディーもイカすハッピーなスイング曲。続く(5)「ブルー・レイン」も今田の作によるブルージーなナンバー。最後はミディアムアップテンポの「スティーヴィー」で白熱したインタープレイを聴かせる。福井五十雄(b)と小原哲次郎(ds)はバッキングにソロに文句なしの快演だが、この録音をもってトリオは解散したそうだ。録音もクリアーで臨場感にあふれている。名盤。★★★★★
2023.8.11 新宿ユニオン 未開封中古 1,000円 33%引き

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植松孝夫/ストレイト・アヘッド

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植松がどんなジャズマンか知らないが、ジョージ大塚グループの出身でその後はジャズに留まらない活動をした人らしい。ネット試聴したら(1)がカッコよかったので買ってみた本作は、植松(ts)岡野等(tp)益田幹夫(key)濱瀬元彦(b)倉田在秀(ds)横山達治(per)による1978年作。ジャズというよりもはやファンクの(1)「ホワイト・ファイヤー」が最高で、植松の太いブロー、岡野の突撃するトランペット、益田のしなやかなエレピ、倉田の重心の重いドラミングが一丸となって突き進むのだが、最大の立役者はゴツゴツしたベースの濱瀬だ。(2)は単調なミディアムだがここでも濱瀬のベースがファンクをまき散らす。(3)はサックスとピアノ二人による全くのフリージャズ。(4)はコルトレーンの「アフロ・ブルー」。一転してスタンダードの(5)「インヴィテイション」は端正なフォービート。16ビートの(6)「サンバ・トゥー・キキ」はどこがサンバだかわからないが、もはやフュージョン。全体的にはバラバラすぎるがとにかく(1)がオススメ。★★★☆
2023.7.30 タワーオンライン 新品紙ジャケ 1,014円 54%引き

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峰/峰厚介五重奏団

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ジャケデザイン的にはゼッタイ買う気がしないアルバムだが、レコ屋でかかっていたのが滅茶カッコよかったので買ってみた。1970年8月録音の峰厚介(sax)26歳でのデビュー・アルバムで、バックは今井尚(tb)市川秀男(el-p)水橋孝(b)村上寛(ds)。名門スリー・ブラインド・マイス・レーベルの最初のアルバムでレコード番号はTBM-1。長尺の全4曲入りで、(1)「あさ」がガツンと来る。朝のさわやかさなぞ全然感じられない熱血ジャズで、70年の日本の騒然とした社会風景が浮かぶようだ。(3)「ドリーム・アイズ」はタイトルからメローな曲かと思いきや徐々に熱い展開になり、それはラストの「ワーク・ワン」にも引き継がれる。全編、主役の熱演もさることながら市川のエレピがイイ。このアルバムを聴くと戦後25年しか経っていないのに、本場に伍してここまで堂々としたジャズを演奏する日本人というのはよほどジャズとの相性が良い国民なのではないかと思う。★★★★
2023.3.29 新宿ユニオン 国内新品 1,650円

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和田直/ブルース・ブルース・ブルース

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1977年録音。当時43歳の和田直(g)による今田勝(p,org)鈴木勲(b,cello)小原哲次郎(ds)とのカルテット録音。アルバムジャケットがカッコよくて当時中学生だったワタシの脳裏に焼き付いたが、それから45年を経てようやくCDを入手した。アルバム・タイトル通り、収録の6曲はすべてブルース。和田は結構弾きまくる人で、饒舌ながらブルージーなプレイが満喫できる。今田のピアノは今までちゃんと聴いたことがなかったが非常にメロディアスで分かりやすいプレイでとても気に入った。今田については流行にさといただのパンチパーマおやじだと思っていたが、今度今田のピアノアルバムを買ってみようと思う。スリー・ブラインド・マイス原盤。★★★★
2022.10.14 タワーオンライン 国内新品 1,350円 18%引き

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山口真文/マブミ

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ジョージ大塚グループで頭角を現し、フュージョン・グループのザ・プレイヤーズで活躍した1946年生まれのサックス奏者、山口の3枚目のリーダー・アルバムは1981年ニューヨーク録音。ワタシはこのサックス奏者のことは全然知らないが、このCDを買ったのはバックが、ケニー・カークランド(p,el-p)ミロスラフ・ヴィトウス(b,el-b)トニー・ウィリアムス(ds)という豪華メンツだから。結論から言うとバックの演奏は期待通りだが、山口の書く曲に魅力が無い。(1)「タレイア」はヴィトウスが緊張感あふれるアルコでイントロを弾くのに、山口がソプラノで奏でるテーマが牧歌的で肩透かしをくらう。トニーが大暴れする(2)「メリーゴーラウンド」がベスト・トラックだが、テーマは安っぽい刑事ドラマみたいだ。(4)「クリアーウェイズ」はテーマがハードボイルドな感じでカッコイイなと思ったらトニーが書いた曲だった。この曲は山口のテナー、ケニーのピアノともに好調。トニーのファンならば買って損しないアルバム。★★★★
2021.2.21 新宿ユニオン 中古紙ジャケ 1,850円

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日野元彦/フラッシュ

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元彦の2枚目のリーダー・アルバムとなる77年作で、元彦(ds)佐藤允彦(p)井野信義(b)のトリオ。ジャケ写真はハツラツとしているし、選曲は「マイ・ファニー・バレンタイン」「セント・トーマス」「ノルウェーの森」と親しみ易い曲を含んでいるので、飛行機が舞い上がるような颯爽としたジャズを予想していたのだが、うへぇ、フリージャズだった。フリージャズも好きだが、このアルバムにそれを期待していたわけではなかったので。★★
2019.8.2 HMV 新品紙ジャケSHMCD 1,400円 44%引き

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渡辺貞夫/モントルー・ジャズ・フェスの渡辺貞夫

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ジャズフェスの時期(7月)じゃなけれど、行ってきましたモントルー。せっかくモントルーに行くならば、というわけで事前学習的に購入した1970年モントルー・ジャズ・フェスでのナベサダ。メンバーはナベサダ(as, fl, sn)増尾好秋(g)鈴木良雄(b)角田ヒロ(現つのだ☆ひろ)(ds)という当時20代の精鋭たち。フランス人司会者から「サダオ・ワナタベ!」とズッコケル紹介に続いて始まる「ラウンド・トリップ」は23分に及ぶ、時代柄ハードな演奏。ソプラニーノをブロウしまくるナベサダを角田がジャック・デジョネットのようなドラミングで煽り立てる熱血ジャズには西洋人もきっとドギモを抜かれたでしょう。ザンネンなのは鈴木のベースが他の曲でのアコースティックならば問題無いのだが、この曲でのエレキ・ベースだとノリが悪いこと。携帯に録音して現地に行きましたが、レマン湖の美しい風景にこのライブ盤はハード過ぎて、もっぱら『モントルー・ジャズ・フェスティバルのビル・エヴァンス』を聴いていました。これらのアルバムのジャケに写るシオン城にもしっかり行ってきたよ。★★★★
2019.8.31 渋谷ユニオン 国内中古 704円

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V.A./インスピレーション&パワー

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タワーオンラインの【<シン・怒涛のサプライズ>空前絶後!衝撃の原価割れセール】で購入。
怖いもの聴きたさに買ったこの2枚組CDは、日本のフリー・ジャズ史において今日に至るまで歴史的なイベントとして語り継がれる、1973年にアート・シアター新宿文化劇場で14夜(長い!)に渡って行われた「フリー・ジャズ大祭1」(「大祭」というところがフリージャズらしくてイカすし、「1」と言ってもきっと「2」は無かったのだろう)から8組の演奏を収録したアルバム。収録されたのは宮間利之とニューハードオーケストラ、吉沢元治、沖至クインテット、ナウ・ミュージック・アンサンブル、富樫雅彦、佐藤允彦、ニュー・ディレクション・フォー・ジ・アーツ、がらん堂、山下洋輔トリオ。期待した通り、ぢごく(ひらがなの方が「地獄」感が出ると思う)のような演奏が繰り広げられる。最もスゴイのは高柳昌行(g)率いるニュー・ディレクション〜の「集団投射」で、耳に突き刺さるようなノイズの洪水。実際は1時間以上あった演奏の最後の10分を収録したものだというから、現場にいてこれを1時間以上聴かされた聴衆にはたいへんな拷問だったことだろう。吉沢元治のキコキコ、キョロキョロというベースソロ11分というのもモーレツにキツイ。でもそういったキツイところが笑えて楽しいんだよな、フリー・ジャズ!★★★★★

2017.8.30 タワーオンライン 新品紙ジャケHQCD2枚組 1,642円 60%引き

 

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坂元輝トリオ/海を見ていたジョニー

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坂元輝(p)根市タカオ(b)渡辺毅(ds)のトリオによる昭和55年10月13日、陸前高田市のジャズ喫茶「ジョニー」でのライブ録音で、その店のレーベル「ジョニーズ・ディスク・レコード」がリリースする5枚目のアルバムとなった。店名は五木寛之の小説「海を見ていたジョニー」からで、「日本で唯一の日本人ジャズレコード専門の店」を標榜し昭和50年にオープンした。主役の坂本輝はプレイヤーというよりもジャズピアノ講師としての活動が中心だそうで、このCDで初めて知った名前。演奏曲はスタンダードの「レフト・アローン」「マイ・フェイヴァリット・シングス」「枯葉」と原曲の名残が全くないほどにアレンジされた「夕やけ小やけ」。オーソドックスなピアノだと思うのだがあまり黒々しくなく、何とも日本的な感じがして「和ジャズ」と呼ぶのがふさわしく、ジャズ批評2006年5月「和ジャズ特集」で名盤200に選出されているそうだ。再現されたライナーには五木寛之本人が寄稿しているほか、地元企業の広告が掲載されたりして面白い。「ジョニー」は3.11で跡形もなく流されてしまったが翌年には復興し現在も営業している。★★★★
2016.11.4 アマゾン 新品紙ジャケHQCD 1,685円 35%引き

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福居良トリオ/シーナリィ

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たまにはストレートなジャズの紹介を。北海道在住のピアニスト、福居良が76年トリオ・レコードに残したファースト・アルバム。福居(p)伝法諭(b)実弟の福居良則(ds)のトリオ編成で、(1)「イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー」(4)「柳よ泣いておくれ」(5)「枯葉」などのスタンダード・バラードを中心とした演奏。しかし(3)「アーリー・サマー」のソロは同じフレーズの繰り返しが多く、速いテンポの曲はイマイチ得意ではなさそうだ。ケレン味の無いスウィンギーなピアノは好感度大で、最大の魅力は英語じゃなくどこか日本語で語りかけてくる感じがするところ。良盤。★★★★
2016.11.4 アマゾン 新品紙ジャケHQCD 1,814円 30%引き

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