レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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ボブ・ディラン/時代は変わる

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1964年のサード・アルバムを紙ジャケに買い替え。最もプロテスト・フォークシンガー的なアルバムと言われるが、ワタシの印象ではプロテスト・ソング、史実を歌ったもの、そしてラブ・ソングの三つのタイプの曲がある。プロテスト・ソングとしては(1)「時代は変わる」が「風に吹かれて」と並ぶ初期ディランの代表曲。(3)「神が味方」と(6)「しがない歩兵」もプロテストソングで、歌詞は分かりやすいが辛辣だ。特に、神が味方についていると主張して戦争を正当化する前者は今の極めて不安定な時代に共鳴する曲だ。史実を歌ったものには(2)「ホリス・ブラウンのバラッド」(9)「ハッティ・キャロルの寂しい死」があるが、ワタシ的にはストレートなフォークソングすぎてあまり惹かれない。そしてラブソングには(4)「いつもの朝に」(7)「スペイン革のブーツ」(10)「哀しい別れ」があり、どれもシミジミとした良い曲だ。(8)「船が入ってくるとき」はこのアルバムで最も明るく、朗々と歌われる曲だが、解説で中村とうよう先生が書いているように、「ディランが何を象徴しようとしているのか理解に苦しむ」歌詞で、三つのタイプのうちに入るかどうか判断がつかない。★★★★
2023.2.14 大阪ユニオン 中古紙ジャケ 730円

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Springsteen E Street Band / The Legendary 1979 No Nukes Concert

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令和4年版のレコダイ開始です!その第一弾はこの素晴らしい映像作品から行きましょう!

 

Springsteen E Street Band / The Legendary 1979 No Nukes Concert

1979年9月、マジソン・スクエア・ガーデンでのノー・ニュークス・コンサートでの90分のライブ。これはスゴイ!レココレ誌の評価を引用すれば「"圧倒的"という言葉では足りないほどの、スーパー・パフォーマンス。これはブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンドの、いや、ロック・ミュージック全体の歴史においても、最も輝かしい瞬間を捉えたものだ」。この評価に偽り無し!

アルバム『闇に吠える街』リリースに伴うツアーを打ち上げ、翌年の『ザ・リヴァー』のレコーディングを開始している時期で、スプリングスティーン本人とバンドの勢いも十分で、選曲もベスト。(6)「涙のサンダーロード」(7)「ジャングルランド」(8)「ロザリータ」(9)「明日なき暴走」の4連発は圧巻でウルウルしてしまう。アンコールでジャクソン・ブラウン、トム・ペティらとドゥーワップの(9)「ステイ」を歌った後から始まる(10)「デトロイト・メドレー」と(11)「クォーター・トゥ・スリー」の計20分を越すロックンロールが怒涛。前者の途中でのスプリングスティーンのアナウンスがケッサクで、「会場スタッフから緊急の医療上の告知をするように頼まれたので、みんな静かに聞いてくれ。ここにいる人の中で心臓や胃腸の弱い人、最近、脳か心臓移植を受けた人がいたら、これからのショーは危険なのですぐに会場を離れてくれ」というもの。「脳の移植」って無いでしょ!

丁寧なリストア/編集により映像、音質ともに極めて良好で臨場感抜群。いくら絶賛の言葉を重ねても足りない、ファンからは『聖杯』と呼ばれているパフォーマンス。必見・必聴!★★★★★
2022.1.18 アマゾン 輸入CD2枚組+BluRay 3,270円

 

今年もレコダイをよろしく!

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Bruce Springsteen / Complete Video Anthology 1978-2000

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スプリングスティーンのミュージック・ビデオとコンサート映像を収めたDVD2枚組。1989年にVHSで発売された時は18曲収録だったが、この2枚組は収録時期を2000年まで伸ばして全33曲分、165分にボリュームアップ。オープニングは「Rosalita」の78年ライヴ映像。ロック評論家ジョン・ランドーは1974年にライヴを観て、「私はロックン・ロールの未来を観た。その名はブルース・スプリングスティーン」と絶賛したが、この78年ライヴでもまさにその通りだ。こんな骨太なロックン・ロール・ショウを見せられたら誰でも熱狂せずにはいられない。一方、労働者階級の悲痛な現実を歌う「The River」は一人ハープを吹いて歌うだけだが、これがまた最高にカッコイイ。髪の毛ボサボサのひげ面でスリムだったスプリングスティーンが、いきなりゆで卵のようにツルツルの顔になってディスコダンスを踊る「Dancing in the Dark」には当時驚かされたものです。でもワタシはこの曲の「You can’t start a fire without a spark」という歌詞が、分かったような分らないようだけど大好き。このビデオの最大の見ものは色々なライブ映像を繋ぎ合わせた「Born to Run」。スタジアム全体が曲に合わせてウェーヴする場面が鳥肌モノ(こういう「鳥肌」は誤用だそうだが、代わりの表現が無い)。こんなコンサートをやれるのならロック・スターは辞められないよな、と思える楽しいライブ映像で、ワタシにとって全てのロックのビデオ・クリップの中でベスト1、2を争う素晴らしさ。ちなみにワーストはジャーニーの「セパレイト・ウェイズ」だな。とにかくこの「Born to Run」は必見。★★★★★

2019.1.25 アマゾン 輸入新品DVD2枚組 1,703円

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ボブ・ディラン/アンダー・ザ・レッド・スカイ
ドン・ウォズがプロデュースした1990年作は豪華なゲストが参加。(1)「ウィグル・ウィグル」はガンズ&ローゼズのスラッシュを迎えたロック・ナンバーだがカッコイイ場面も無いままに2分9秒でフェイドアウトしてしまう。ミディアム・スローの表題曲(2)と(4)「ボーン・イン・タイム」はそれぞれジョージ・ハリソンのスライドとロベン・フォードのギター・ソロが絶品だが、とりわけ(2)のジョージは彼のベスト・プレイではないだろうか。(7)「ツー・バイ・ツー」はエルトン・ジョンが参加。(8)「ゴッド・ノウズ」はスティーヴィー・レイー・ヴォーンがリード・ギターを弾く。(9)「ハンディ・ダンディ」はアル・クーパーが弾くオルガンのイントロが「ライク・ア・ローリング・ストーン」のよう。しかし総じてディランのボーカルは芝居がかり過ぎている感じ。★★★
2015.8.30 高田馬場ユニオン 中古紙ジャケBSCD2 741円
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ボブ・ディラン/新しい夜明け
大半がカバー曲の「セルフ・ポートレイト」リリースの直後に出された全曲オリジナルの70年盤。ジョージ・ハリスンのバージョンでお馴染みの(1)「イフ・ナット・フォー・ユー」で軽快にスタート。(2)「せみの鳴く日」は70年代ディランらしいロックな名曲。(5)は意表を突く甘〜いワルツ。表題曲の(7)はタイトルのとおり明るい曲だが、メロディーが良く言えばストレート、悪く言えば安易だ。(9)「ワン・モア・ウィークエンド」はギターを大きくフィーチャーしたブルースロック。(10)「ザ・マン・イン・ミー」は(2)に次ぐこのアルバムのハイライト。変わっているのは(6)「イフ・ドッグズ・ラン・フリー」、(11)「3人の天使」という語りだけの曲が含まれていること。(6)はまだジャズ小唄みたいだが、2分しかない(11)はピンク・フロイドみたいだ。今回クレジットをよく見たらバジー・フェイトンgが参加していたことを知って驚いた。★★★★★ 2014.8.9 渋谷ユニオン 新品紙ジャケBSCD2 1,575円 31%引き
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ボブ・ディラン/激しい雨

ワタシがディランのアルバムで一番好きなのが「血の轍」とこの「激しい雨」。これは76年、ローリング・サンダー・レヴューのライヴ盤で、演奏の力量という点ではハズすところもあるが、それを吹き飛ばすほどのパワーに満ちていて、ハードロックと言ってよいほど。(1)「マギーズ・ファーム」、(2)「いつもの朝に」、(3)「メンフィス・ブルース・アゲイン」と突っ走る。特に(2)はワタシのお気に入りで、我がブルース・ラリアットでカバーした。(5)「レイ・レディ・レイ」はコーラスがド迫力な一方でスチールギターがイイ味を出す。最後は10分を超す「愚かな風」で、アレン・ギンズバーグはこの歌をアメリカの新しい国歌にすべきと提唱したというが、イイ曲だけどそれはいくらなんでも無理でしょう。ジャケ写も「欲望」と並ぶカッコ良さ。★★★★★

2014.6.10 HMV 新品紙ジャケBSCD2 2,268円 定価

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ボブ・ディラン/ディラン

73年にディランが他のレーベルに移籍してしまったので、CBSがそれまでの未発表テイクを集めてディランに断りなくリリースしたアルバム。だから本作はソニーで一度CD化されたものの、その後は再CD化の許諾が下りず、中古CDは5千円とか1万円とかの値段が付くレア盤と化していた。それが今回42枚組ボックスでCD化され、さらに日本のみ単独CDでのリリースが許可された。しかも紙ジャケの生産限定盤というから予約して入手した。9曲全てカバーで、自作曲は無い。エルヴィスの(2)「好きにならずにいられない」、ニッティ・グリッティ・ダート・バンドの(5)「ミスター・ボージャングルズ」ともに期待にそぐわぬ出来だが、ベストはゴスペル的な(4)「アイラ・ヘイズのバラッド」。ディランはピアノを弾き、アル・クーパーのオルガンと女性コーラスが感動的に盛り上げる。(8)(9)は「ナッシュビル・スカイライン」のようにディランが美声で歌う曲で、ワタシは苦手。ライナーノーツには、今は亡き中村とうよう先生によるLP発売時の解説が再録されており、いつも通りその情報量たるや凄い。「買い」です。★★★★

2014.4.23 HMV 新品紙ジャケBSCD2 2,268円 定価

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ボブ・ディラン/サイド・トラックス

47枚組ボックス「Bob Dylan Complete Album Collection Vol.1」にボーナスCDとして収録されていた2枚組のレア・トラック集「Side Tracks」が日本のみ単独CD化、しかも紙ジャケのBlu-Spec CD2仕様というから急いで買った。オリジナルアルバム未収録曲や未発表曲などを集めた2枚組全30曲、とはいえ19曲は85年リリースのボックス「バイオグラフ」に収録済みで、このCDでしか聴けないのは4曲のみらしい。「バイオグラフ」を持っているワタシにはほぼ不要のCDだったが、ディランだからまあ良しとしよう。録音時期は62年〜75年で25曲、80年代が4曲、99年が1曲。ワタシは74〜75年、「血の轍」〜「欲望」の頃が一番好きだなあ。それから89年にダニエル・ラノワがプロデュースした2-(13)「夢の続き」はまるでU2だけど、カッコイイです。70ページのブックレットが付いているが、紙ジャケは安っぽい作り。★★★★

2014.3.26 HMV 新品紙ジャケ2枚組BSCD2 2,835円 定価

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ボブ・ディラン/血の轍

大傑作!ワタシが一番好きなディランのアルバム。(1)「ブルーにこんがらがって」(2)「運命のひとひねり」(3)「きみは大きな存在」(4)「愚かな風」(5)「おれはさびしくなるよ」と続くA面が最高だ。しかしいかにもディランに高評価を付けそうなRolling Stone誌のレコード・ガイド(83年刊)を調べてみると評価は4つ星。(1)と(2)がバックミュージシャンの技量がもっとあれば傑作だったのに、と評している。確かにライヴ盤「激しい雨」のようなド迫力のバンドサウンドだったらもっと良かったかもしれないが、このバージョンでもワタシは文句無しだ。
この中古紙ジャケはオビの背中が日焼けしていて値段が安かったので買ったが、こんな名盤は数百円のカネを惜しまずにもっとコンディションの良いCDを買えばよかったと後悔。と思ったところにこれから1年かけてディランの全作を「神」ジャケ化するというスゴイ再発プロジェクトが始まるとのことなので買い直そうかな。★★★★★
2013.10.27 DROPS RECORD 中古紙ジャケ 704円
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ブルース・スプリングスティーン/ヒューマン・タッチ

1984年の「ボーン・イン・ザ・USA」の大ヒットを受けた翌年の初来日でスプリングスティーンの人気は頂点に達していたが、このアルバムが「ラッキー・タウン」と同時リリースされた1992年頃はすっかり日本での人気は勢いを無くしていたと記憶するし、ワタシ個人にもそうだった。しかし今回ネットでチャート成績を調べてみたらシングル・ヒットこそ出ていないものの、最新アルバムまでほとんどのアルバムが全米チャート1位になっており、アメリカでは人気が全く衰えていないのが意外だった。
このアルバムはEストリート・バンドからの参加はロイ・ビタンkeyのみで、ギターは全てスプリングスティーン。ベースはランディ・ジャクソン、ドラムはジェフ・ポーカロとスタジオ・ミュージシャンを起用。ゲストは嫁さんのパティ・シャルファ、サム&デイヴのサム・ムーア、ライ・クーダーのバック・ボーカルで知られるボビー・キングなど。リリース当時に入手したものの気に入らなかったので手放したアルバムだが、今回紙ジャケが激安だったのでつい買ってしまった。やはり今ひとつノレない曲が続くのだが、(7)「ロール・オブ・ザ・ダイス」と(8)「リアル・ワールド」は激アツでファンならば聴き逃せない。ちなみにポーカロはEストリート・バンドのマックス・ワインバーグをコピーするかのようにドラムを叩いており、ポーカロらしさ全く無し。
先日放送されたストーンズ結成50周年記念ライヴにスプリングスティーンもゲスト出演していたが、顔は以前にも増してゆで卵のようにツルツル、体型はムチムチで、ワタシにとっては完全に興味の対象外の存在になってしまった。★★★
2012.11.18 新宿タワー 新品紙ジャケ 645円 66%引き
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