レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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John Abercrombie / Night, Getting There

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『Night』はジョン・アバークロンビー(g)ヤン・ハマー(key)ジャック・デジョネット(ds)マイケル・ブレッカー(ts)による84年録音。アマゾンに、ブレッカーが吹きまくっていると書いてあり高評価だったので買ってみた。ワタシの印象はアマゾンのコメントとは違って、4人のプレイヤーががっぷりと組み合うという感じではなく、あくまで主役はアバークロンビー(当然だが)で、弾きまくっている。ブレッカーは浮遊感のある曲調のためかフリーな感じで吹いていてなんだか難しくてワタシはあまり好きじゃない。ハマーは端正なプレイに終始しており、ジェフ・ベックと共演した時のような感じは無い。デジョネットは意外なほど精彩に欠けて彼らしくない。★★☆
『Getting There』は同様にブレッカーを迎えているが、バックはマーク・ジョンソン(b)ピーター・アースキン(ds)による87年録音。このアルバムでアバークロンビーは通常のギターに加えてギター・シンセをプレイしているが、ワタシはそのノッペリとした音色が好きになれない(メセニーのギター・シンセの音色よりはマシだが)。特に(3)のフリー・インプロヴィゼイションみたいなのはキツイ。ブレッカーは3曲のみのゲスト参加だが、『Night』よりもこっちのプレイの方がずっとイイ。特にバラードの(4)「Remember Hymn」は絶品だ。★★★☆
『Night』2024.1.7 HMV 輸入新品 1,320円、『Getting There』2023.9.24 新宿ユニオン 輸入未開封中古 980円

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パット・メセニー・グループ/想い出のサン・ロレンツォ

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盟友ライル・メイズ(key)を迎えて、マーク・イーガン(b)ダン・ゴットリーブ(ds)と共にパット・メセニー・グループとしての最初のアルバム。1978年録音。名盤として名高いから特にコメントするまでもないが、この時メセニーとメイズは弱冠22歳だというから、才能のある人は若いうちからスゴイものだ。ワタシはこのアルバムを初めて聴いた時はメセニーの深〜いリバーブがかかったギターの音色に、なんだこりゃ?という感じがしたのだが、ライナーノーツで成田正氏も同様の感想を持ったと書いてある。このライナーノーツによると、2004年に成田氏がメセニーにこのアルバムについて意見を求めたところ、「学生さ。大学のジャズ研究会みたいな感じがするだろう?僕たちが本当にバンド・サウンドに目覚めるのは『オフランプ』(グループとして3作目となる1982年作)からだよ。それまでは助走路だったんだ」との答えで、このアルバムを名盤と思っているファンからすると、そりゃないぜ〜と言いたくなるようなエピソードだ。★★★★★
2023.8.11 下北沢ユニオン 中古紙ジャケ 1,250円

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アル・ディ・メオラ/エレクトリック・ランデヴー

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ディ・メオラ(g)ヤン・ハマー(key)フィリップ・セス(key)アンソニー・ジャクソン(b)スティーヴ・ガッド(ds)ミンゴ・ルイス(per)といつもの最強メンバーながら、セールスの増大を狙ったのか、曲調やギター奏法がロックに擦り寄ったことが裏目に出て大爆死した82年作。まずルイス作の(1)からしてメロディーこそ中近東風で従来路線だが、リズムが普通のエイト・ビートで興ざめ。標題曲の(2)は複雑な構成の従来路線曲でソロ交換もスリリングなベスト曲。(3)はパコ・デ・ルシアとのスパニッシュ・ギター・デュオだが、前年にジョン・マクラフリンを加えた3人でのアルバム(名盤)も有るのでもう聴き飽きた。ハマー作のポップな(4)「クルージン」はライナーノーツで最も衝撃的な曲だったのではないか、と書かれているがその通りで、ポップなメロディーのロックで新境地を目指したのかもしれないが、箸にも棒にもかからないツマラナイ曲に仕上がっている。(5)はこれまたロック的なシャッフルだが見事に印象に残らない。(6)はムード歌謡的。(7)は1分半の小品。(8)はギターとシンセだけの静かな曲。ディ・メオラはエレキ・ギターをミュートして超高速にバリバリ弾き倒すのが最高なのだが、このアルバムではそれが僅かしか聴けない。★★
2023.9.29 タワーオンライン 国内新品 880円 20%引き

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John Tropea / Take Me Back To The Ol' School

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ワタシが大好きなセッション・ギタリスト、トロペイの2007年盤。バックはウィル・リー(b)スティーヴ・ガッド(ds)リッキー・ピーターソン(key)など。ジャケが気に入ったので即買いしたのだが、アップで見ると素人でももっと上手に文字を写真に馴染ませるだろうにと思えるほど雑な仕上がりのジャケだ。全9曲中オリジナル曲は4曲で、他はスティーヴィー・ワンダー「You Are My Heaven」、マーヴィン・ゲイ「Let's Get It On」などの有名曲のカバーで、その辺はまあいいとして、最悪なのはビートルズの「The Long And Winding Road」をララ・ハザウェイのボーカルでほぼ原曲のままにカバーしていること。インストでカバーするならともかく、この曲を歌入りでカバーして原曲を上回る出来になるはずがない。オリジナル曲もこのメンツならば「あらよっと」と朝飯前に出来てしまいそうな曲で、全般にトロペイのギタープレイは素晴らしいのだが、セッティングが安易すぎる。★★
2021.8.15 新宿ユニオン 国内中古 780円

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V.A./ブルーノート・ミーツ・ザLA・フィルハーモニック

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77年8月、ロサンゼルスのハリウッド・ボウルで開かれた『ブルーノート・ナイト』でボビー・ハッチャーソン(vib)、アール・クルー(ac.g)、カーメン・マクレエ(vo)がそれぞれLAフィルハーモニック・オーケストラと共演したライブ盤。ワタシのお目当てはクルーの3曲だったのだが、これは以前から持っているクルーのファースト・アルバムの輸入盤CDにボートラで収録されているものだと、後になって分かった。その3曲はオーケストラがドヒャーッと入って豪華な音像だが、スタジオ録音曲をなぞっている程度の出来。ハッチャーソンやマクレエは興味の対象外なので、このCDの購入は大失敗。マクレエはスキャットを披露するが、ワタシはこのジャズ・ボーカルのスキャットというやつが大嫌い。★★
2021.8.21 新宿ユニオン 国内中古 680円

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John Tropea / NY Cats Direct

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ジョン・トロペイはワタシの大好きなセッション・ギタリストで、70年代のソロ・アルバムとニューヨークのクラブ、ミケルズでのライブ盤はフュージョン・ファンは必聴だ。これは1986年にニューヨークのdmpレーベルに残したアルバム。バックはデヴィッド・スピノザ(g)ウォーレン・バーンハート(key)アンソニー・ジャクソン、ニール・ジェイスン(b)スティーヴ・ガッド(ds)など。フュージョンがすっかり勢いを無くしてしまった時期の録音だが内容は悪くない。トロペイのギターはいつもの通り歌心に溢れたすばらしいソロを弾くし、曲も悪くないのだが、何故かあまり入れ込めないのは、きっとジャケットがショボいせい。せめてサード・ソロ・アルバムの「To Touch You Again」くらいのデザインだったらアルバムに印象もグッと良かっただろうに。ベスト曲は(3)「The Chant」で、ガッドの超タイトなバスドラのキックにシビれる。★★★★
2021.5.23 高田馬場ユニオン 輸入中古 480円

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V.A./THE GUITAR OF BN-LA

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ギターマガジン2020年10月号との連動企画CD。ブルーノートレーベルがLAに居を構えた72〜77年の間にリリースされたギター関連作をコンパイルした2枚組。1枚目でフィーチャーされるのはリトナー、カールトンなどの大御所に加えて、トミー・ボーリン、アール・クルーや無名のセッションマンも。2枚目は全曲、ジャケットにもなっているデヴィッドTウォーカーのバッキングを集めたもの。全体としてはイマイチ。まずソウルやファンクに近寄ったがフュージョン以前のこのレーベルの楽曲が総じて魅力に乏しい。次に、ギターマガジンの記事とライナーノーツが同じような事を書いており、情報量が倍になっていないのが期待外れ。そんな中で光るのはカールトンとデヴィッドTによるバッキングが名演と名高い、マリーナ・ショウの2-(10)「Feel Like Making Love」。またカーメン・マクレエ(vo)なんて人は全くワタシの興味の対象外だったが、カールトンがバックを付けた1-(13)「Only Women Bleed」は良かった。元ドアーズのギタリスト、ロビー・クリーガーなんて人が結構イイのも初めて知った。他方、ドナルド・バードの2-(3)「Dance Band」なんかは下品で聴くに堪えないし、アルフォンス・ムザーンはやっぱりツマらなかった。★★☆
2021.4.25 HMV 国内新品 1,478円 33%引き
 

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パット・メセニー/ 80/81

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メセニー(g)マイケル・ブレッカー(sax)デューイ・レッドマン(sax)チャーリー・ヘイデン(b)ジャック・デジョネット(ds)による80年5月オスロ録音の2枚組。1-(1)「トゥー・フォーク・ソングス」はジャンジャカかき鳴らす生ギターに乗ってサックスが朗々たるメロディーを吹くテーマが私は昔から大好きなのだが、その後レッドマンによる下痢と便秘を繰り返すようなフリーなソロが延々と続くのがキツイ。表題曲の1-(2)はメセニーが鬼のように弾きまくる。1-(3)は静謐なバラード。1-(4)と2-(2)はブルースだが後者はテーマも展開も変態的。2-(1)はメセニーの変態プレーがさく裂。2-(3)「エブリ・デイ」は生ギターのアルペジオで始まる美しいバラードだが、いつの間にかブレッカーのサックスがうなりを上げる展開になる、本アルバムのベスト・トラック。2-(4)「ゴーイン・アヘッド」は生ギター2本の多重録音による抒情的な曲で、映画で見るアメリカの大平原の夕暮れみたいな感じがする美しい曲。ちなみにメセニーが当初呼ぼうとしたサックス奏者はソニー・ロリンズとボブ・バーグだったがスケジュールが合わなかったのだそうだ。スイングジャーナル選定ゴールド・ディスク。★★★★☆
2020.12.20 渋谷ユニオン 中古2枚組 1,100円

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デヴィッドTウォーカー/ドリーム・キャッチャー

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94年に江戸屋レコードから出たアルバム。80年代後半から日本制作でデヴィッドTのアルバムが沢山リリースされていたが、ネットの書き込みによるとその中でこのアルバムが一番良いらしいので買ってみた。バックはジェリー・ピーターズ(key)ケヴィン・ブランドン(b)レオン・チャンクラー(ds)等。全体的にギターは弾きすぎなくらい弾きまくり。(6)の「タイム・オブ・スティルネス」が本CDのベスト・チューンでまるでボーカル無しのスウィート・ソウルのよう。それに次ぐ出来は(8)「スピリチュアリー・ドレスト」は10分に及ぶゴスペル・ブルースでビリー・プレストン(org)も参加。(9)「レイジャス」はクルセイダーズみたいなファンキー曲でアーニー・ワッツのブロウがアツい。ステファニー・スプライルという女性ボーカルを迎えた(4)「ザ・ベスト・アイヴ・ゴット」という現代風R&Bもイイ感じだ。このCDの他で聴いたことが無いようなライヴ感溢れるナマナマしい録音も気に入った。LA録音。★★★★

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Allan Holdsworth/Warsaw Summer Jazz Day

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1998年6月にポーランドの首都ワルシャワにて開催された「Warsaw Summer Jazz Days」2日目のヘッドライナーとして出演した時のCD+DVD。バックはデイヴ・カーペンター(b)とゲイリー・ノヴァク(ds)。トリオ編成で明確なコード進行もリズムの変化も無いからソロが始まったら曲の区別がつかない。アランホはいつも通りの圧倒的な弾きまくり。ジミヘンのフォロワーからジミヘンを越える者が現れないのと同様に、アランホにもフォロワーは沢山いるが、彼を越える者は今後もきっと現れないだろうと思える。カーペンターは6弦ベースの高音部で速弾きソロをするがゴニャゴニャしていて何が何だか分からない。時代遅れのハードロッカーみたいなロン毛のノヴァクは始終叩きまくりで、ミッチ・ミッチェルよりも手数が多い。DVDにはCDの全曲が入っているのだが、どういうわけか約半分の曲は画質が悪いため、ボーナス映像という扱いになっている。会場は劇場のような所で、客の入りはスカスカだ。★★★

2020.5.31 アマゾン 輸入新品+DVD 1,934円

 

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