JUGEMテーマ:音楽
キューバのラテン・フュージョン(?)バンドによる、78年の6月アメリカはニューポートと7月スイスはモントルーでのジャズ・フェスでのライヴをカップリングした米国デビュー・アルバム。ワタシはキューバとか中南米の音楽には全く疎いが、ソニーの「クロスオーヴァー&フュージョン1000」シリーズのうちの一枚として出たこれは必聴のライブ盤だった。パーカッションの乱打、一糸乱れぬブラス・アレンジ、フェンダー・ジャズ・ベースによるゴリゴリしたベース、ズダラタタターとビリー・コブハムのようなドラム・フィルイン、ハイ・ノートをヒットするトランペット・ソロ、矢鱈と指が動くピアノに意表を突くシンセのフレーズ、祝祭感溢れるチャント、巻き舌が情熱的なボーカル、とモーレツにアツい、アツ過ぎる演奏が繰り広げられる。まずオープニングの(1)でドギモを抜かれる。アメリカとキューバは国交が無かったため、ニューポートの観衆はイラケレについて何も知らなかったはずで、それがイキナリこんな演奏を聴かされたら、さぞかしタマげたことだろう。(2)も前曲と同様。(3)は一転してほぼ全編サックスソロによるR&Bバラード、(4)は17分を越す3部構成の組曲でフランスのプログレバンド『マグマ』をホーフツさせる。(5)に至ってはファンク!ボートラ収録されたセカンド・アルバムからのスタジオ録音3曲は、ライブのワイルドさが微塵も無くて余計なだけだった。★★★★★
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