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ドレイクはイギリスのフォーク・シンガーで、3枚のLPを残して74年に抗うつ剤の過剰摂取のため26歳の若さで他界した。これは69年のデビュー作。ワタシはブリティッシュ・フォークは殆ど知らないが、1983年に大学の友人に勧められてこのアルバムだけは聴いていた。ズバリ名盤。本人のギター弾き語りに、曲に応じてストリングス、バイオリン、ピアノ、ウッドベース、コンガ等による繊細なバッキングが付く。歌声もメロディーラインもアレンジも穏やかな曲ばかりなチル・アウト・ミュージックだが、後半は比較的躍動感のある明るめの曲が多い。ツェッペリンのアコースティック曲はブリティッシュ・フォーク的だそうだが、(5)「デイ・イズ・ダン」のギターのアルペジオはまるでツェッペリンみたいだ。本人はライヴで演奏することを極端に嫌っていたため、発売当時は全然売れなかったというアルバムだが、80年代半ばから再評価され、2003年ローリング・ストーン誌の「オールタイム・ベスト・アルバム500」には彼のアルバム3作全てが選出され、本作は283位にランクされた。★★★★★
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