レコダイ2018

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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TRIX / Trix Deluxe Live 2013!!!、 Evolution Tour Final In Tokyo 2016

JUGEMテーマ:音楽

第3期TRIXの2013年と2016年のライヴDVD2種。メンバーは熊谷徳明(ds)、須藤満(b)、菰口雄矢(g)、AYAKI(key)。ギターの菰口(1988年生)は前任の平井武士が茶髪のアンちゃん風だったのに対し黒髪のジャニーズ風のイケメンで、もちろん大変なテクニシャンだが自己陶酔した表情が多いのがタマにキズ。フュージョンを過去の音楽とみなしているカミさんがこのDVDで菰口をチラ見して「こんな若い人が演ってるんだ」と小馬鹿にした声で言った。AYAKI(1983年生)はバークリー音楽院を主席卒業だそうで、指はめちゃ動くが、ルックスやアクションがエキセントリックな感じで友達にはなりたくないキャラだ。両作とも曲は超テクニカルで、ベースの須藤による笑いを取るアクションあり、客席への乱入ありで路線は殆ど同じ。両方とも名曲「Double Up」を演奏しており、特に前者での熊谷とAYAKIのバトルはすさまじく、ベースソロとドラムソロもゲップが出るほどタップリあり、最後は菰口のソロでこれが圧巻。熊谷さすがプロで、よくこんな手数の多いドラムを叩き続けられるもんだと感心する。ワタシなら(叩けたと仮定して)1曲で力尽きる。その熊谷が(13)「FIRE」ではエンディングを失敗してやり直す様子も収録。とてもポップなメロディーの曲が2曲あるが、16年のライブではその路線を発展させてボーカルまたはコーラス入りの曲が3曲ある。その内の1曲が、つのだ☆ひろ(vo)を迎えた(10)「A-live」で67歳の御大は全く元気。(9)「Sketches Of Your Dream」はパラシュート〜松原正樹みたいなコーラスが入ったAORフュージョンの佳曲で、ボコーダーヴォーカルの(14)「Forget It」も胸キュン曲。
「Deluxe」★★★★ 2018.2.3 HMV 国内新品DVD 4,098円 17%引き
「Evolution」★★★★ 2018.4.30 新宿ユニオン 中古DVD 2,800円

渡辺貞夫/オータム・ブロー

カリプソJUGEMテーマ:音楽

LA録音の前作「マイ・ディア・ライフ」でバックを務めたリー・リトナー&ジェントル・ソーツを日本に迎えた、1977年10月23日東京厚生年金会館でのライヴ盤。メンバーはデイヴ・グルーシン(key)こそいないが、リトナー(g)、アーニー・ワッツ(sax)、パトリース・ラッシェン(key)、アンソニー・ジャクソン(b)、ハーヴェイ・メイスン(ds)、スティーヴ・フォアマン(per)と最強メンツ。まずはカリプソリズムに乗ってフルートを吹く(1)「Just Crusin'」で穏やかにスタート。続く(2)「The Chaser」はこのアルバムの白眉で、ワッツが吹くフレーズをナベサダがソプラノで追いかけるという、曲良し、ソロ良し、バッキング良しのエキサイティングなナンバー。特にメイスンのフリーなドラミングとパトリースのピアノ・ソロが圧巻だ。(3)「Someday in Suburbs」はフルートとガットギターのデュオ。ドラムソロから始まる(4)「Rapture」はナベサダがソプラノサックスを吹きまくる。バラード(5)「Inner Embrace」でのアルトは長年のキャリアに裏打ちされたプレイで流石。ファンキーな(6)「Orange Bypass」で幕を閉じる本作は、ナベサダのフュージョン時代のアルバムではベスト。★★★★★
2018.7.4 HMV 国内新品HQCD 1,855円 25%引き

NANIWA EXPRESS / First Finale 1986〜伝説の86年バナナホール解散LIVE!

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82年にレコードデビューし、J-Fusionを盛り上げた関西出身のNANIWA EXPRESSの1986年6月28日大阪バナナホールでの解散コンサートの模様で、元は1986年7月29日に毎日放送「TV音楽館スペシャル NANIWAの灯よFOREVER」のタイトルで放送されたTV映像。リーダー清水興(b)の元、岩見和彦(g)中村達治(key)青柳誠(key&sax)東原力哉(ds)は、2002年に再結成し現在に至るまで不動のメンバー。86年だけあってメンバーの服装も髪型もアクションも恥ずかしいほど思いっきり80年代している。ライブは力哉のシャッフルビートが最高な(1)「Between The Sky And The Ground」でスタートし、(2)「Believin'」へと続く。何と言っても最高なのが(4)「Jasmin」で、スタジオ録音に比べて間違えたとしか思えないほどモーレツに速いテンポで始まるのに、さらに力哉が走るために観客の手拍子もついていけなくなる。(5)「Boys Be Go Go」は岩見のファンキーなカッティングが素晴らしく、清水のシンセベースもセンスがイイ。(8)「Charcoal Break」では青柳が達者なサックスプレイを披露するが、清水のヘタな英語のラップもどきがウザイ。(9)「大宇宙無限力神」での青柳の長いソロパートはリターン・トゥ・フォーエヴァーのようで、胸を張って本家に聴かせてやりたほどだ。最後は「Meteor」で高中の「黒船」ばりに感動的に幕を引く。このDVDは廃盤だが、YouTubeに「NANIWA EXP 1986」でアップされており全編を見ることが出来る。★★★★★
2018.8.5 吉祥寺ユニオン 中古DVD 2,700円

今剛/2nd ALBUM

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ファースト・コール・セッション・ギタリストの今剛が2009年にリリースした、なんと29年ぶりとなる2枚目のソロアルバム。全11曲で歌入りが4曲で、その内1曲は盟友、寺尾聡がボズ・スキャッグスの「Sierra」を歌う。また3曲はアコギのプレイ。ゆったりとしたテンポの曲が殆どで、フラッシーなギターソロやテクニカルな16ビートなどは一切無い。そういう点では、いわゆる「フュージョン」音楽を期待すると地味で肩透かしをくらう。参加ミュージシャンは山木秀夫(ds)井上鑑(key)佐藤準(key)高水健司(b)など。★★★
2018.4.30 新宿ユニオン 国内中古 1,650円

TRIX / MODE

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2005年リリースのTRIXのセカンド。(1)「くりくり」は「あ〜まぐり、や〜きぐり、みんな、くりくり、好き〜」というヴォコーダーの入るオリエンタルメロディーのナゾ曲。(2)「ゴクロウサン」は(1)以上にヴォコーダーが前面に出た曲で、サラリーマンと主婦の悲哀を歌う。(3)「FIRE」はザ・スクエアみたいなベタなロックナンバー。(5)「小樽」はなかなか良いメロディーを持ったスローだが8分超は長すぎる。ベースの須藤作の(6)「punch line」はメロディー、展開ともにカシオペア的な曲。TRIXのアルバムには大抵「まるでカシオペア」な曲が入っているのだが、それを書くのが元カシオペアの熊谷ではなく、元スクエアの須藤だというのが面白い。ラテンナンバー(7)「Malaga」はチック・コリア・エレクトリック・バンドの向こうを張るかのようなテクニック全開の凄曲。(10)「Bon Voyage」はタイトルにふさわしい優しくて感傷的なメロディーのミディアムでフィナーレ。聴き所は(6)(8)(10)の3曲で、アルバムとしての出来は他に比べて低いか。★★★
2018.6.1 アマゾンマーケットプレイス 国内中古 819円

笹路正徳/ホット・テイスト・ジャム、ヘルター・スケルター

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タワーオンラインの【<怒涛のサプライズ>空前絶後!衝撃の原価割れセール】で購入。
キーボード奏者、笹路正徳が自身の名義で発表した1979年のファーストと80年のセカンドアルバム。2作とも参加メンバーはほぼ同じで、当時組んでいたバンド、マライアのメンバー、清水靖晃(sax)、土方隆行(g)、山木秀夫(ds)に加え、岡沢章(b)、渡嘉敷祐一(ds)、織田哲郎(vo)、村田有美(vo)など。どちらのアルバムも一つの曲の中にあれこれとアイディアを詰め込みすぎで、部分的に良い箇所があっても曲を通して良いというのは1曲も無い。それから村上ジミー聡というマライア仲間のボーカリストが操る英語が胡散臭すぎる。聴き所を挙げると、ファーストでは(1)「Saturnalian Parade」の3分に及ぶシンセ・ソロのパートだが、これはデイヴ・グルーシンの傑作アルバム『ワン・オブ・ア・カインド』収録の「モダージ」のパクリで、スティーヴ・ガッド信奉者である渡嘉敷による元曲同様なガッド・スタイルのプレイがスリリング。表題曲の(3)は前半は良いのだが、後半はワンコードで何の展開もないつまらないファンク風が5分も続いてゲンナリすることこの上なし。(4)ではジェフ・ベック&ヤン・ハマーもどきのソロ対決有り。セカンドでは(5)「Flash Back」がドラマチックなストリングスが印象的なのとサックス・ソロのバッキングでの山木のドラムに迫力がある。マライアの連中はトガッていることがカッコイイと思っていた様子だが、それが本当にカッコ良かったのかどうかはそれから長い年月を経た今聴くと答えが判る。
「ホット〜」★★★ 2018.2.17 タワーオンライン 国内新品 1,080円 52%引き
「ヘルター〜」★ 2018.4.14 タワーオンライン 国内新品 980円 57%引き
 

TRIX / 2010 Live Fever!!!!

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2010年9月12日、渋谷duo MUSIC EXCHANGEでのライヴ。この時はオリジナル・メンバーの熊谷徳明(ds)、須藤満(b)、平井武士(g)、窪田宏(key)。「ハイテク・コミック・フュージョン・サービス団体」を自称するTRIXなだけに普通のフュージョン・バンドには無いシーンがいっぱい。例えば、ユニゾンのステップやジャンプのアクションが多すぎて曲が終わるとメンバーが疲労困憊。10分を越すダラダラとしたメンバー紹介。失敗したエンディングのやり直し。落語(?)コーナー。浴衣姿での演奏。かなりハズした被り物の演出。アンコールで意図不明のメイド姿での登場。デタラメなラップ入りの演奏などなど。肝心の演奏では熊谷の超絶ドラミングの(7)「Malaga」が最高。そしてワタシがこのDVDを購入した目的であるキャッチーなメロディーの名曲(9)「Gemma」で本編終了。アンコールではお約束のメンバー全員が客席に乱入。ドラマーがどうやって客席乱入できるのかは見てのお楽しみ。このDVDを見て改めて思うのはギターの平井の素晴らしさ。金髪をピンピンに立てたヤンキーなルックスで、ギターを構えるポジションはさすがにジミー・ペイジほどではないがフュージョン・ギターではあり得ないほど低い。きっと出身は千葉の木更津あたりだろうと思ったが埼玉の出身だそうだ。それでソロは超テクニカルでバッキングはグルーヴィー。TRIX脱退後のソロ・アルバム2枚が全然パッとしないのが惜しまれる才能だ。★★★★★

2018.5.5 アマゾン・マーケットプレイス 中古DVD 2,747円

TRIX / FORCE

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2007年リリースの4枚目のアルバム。今まで彼らのアルバムを4〜5枚くらい聴いたがその中で本作が一番良いのではないだろうか。ベースの須藤作の(5)「Double Up」はハードなリフと泣きのBメロの対比が素晴らしい、たぶんTRIXで最も良い曲。(2)「puma」もBメロが印象的な超テクニカルな曲。その2曲に次ぐのが、ラテン風味の(1)「Passion」、ギターの平井作(6)「Justice」、カシオペア路線の(9)「adios」。毎回お約束のおバカ曲は(3)「パチンカーZ」と(8)「MA-TSU-TA-KE」。前者は完全に脱力系だが、後者はハードなギター・カッティングがカッコイイ。2曲のバラード(4)(7)は一生懸命盛り上げようとするのだがツマラナイ。カシオペアですら印象的なバラードで名曲は無かったと思うから、フュージョンバンドにとってバラードは鬼門ですね。★★★★☆
2018.3.10 渋谷ユニオン 中古CD 1,620円
 

土方隆行/スマッシュ・ザ・グラス、アトミック・ルースター

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タワーオンラインの【<怒涛のサプライズ>空前絶後!衝撃の原価割れセール】で購入。
セッション・ギタリストの土方隆行が1980年にリリースした初ソロ・アルバム。マライア・プロジェクトの盟友、清水靖晃(sax)、笹路正徳(key)等に加えて渡嘉敷祐一(ds)などが参加。(1)「SMASH THE GLASS」はビシバシとしたホーンセクションと渡嘉敷のドラムがヘビーな圧巻のファンク。トーキングモジュレーターを使ったギターソロもナイス。これらのメンバーは翌年に吉田美奈子の『モンスター・イン・タウン』で凄まじいファンクを聴かせており、その前哨戦となる曲。ただしメロディーが殆ど無いにもかかわらず長すぎる地歌部分が欠点。(5)「LET YOUR LOVE GROW」はAORの傑作。土方のボーカルは弱いが、メロディーラインのキャッチーさとジェイ・グレイドンを手本にしたギターソロが絶品。都会的なブラコン系ダンスナンバー(7)「DANCE THIS NIGHT AWAY」も素晴らしい。★★★★☆
一方、翌81年リリースの「アトミック・ルースター」は前作と同様のメンバーで、「アバンギャルドな面も取り入れたトガッたポップ」あたりを狙ったと思われるが、その狙いがすべて裏目に出た駄盤中の駄盤。特に(8)「Black Bible」では「僕はナルシスト」だなんて歌ってしまって、このアルバムは土方のキャリアの汚点だろう。星ナシ。
「スマッシュ〜」2018.4.14 タワーオンライン 国内新品 540円 80%引き
「アトミック〜」2018.6.6 タワーオンライン 国内新品 810円 70%引き

増尾好秋/セイリング・ワンダー

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NY在住のジャズ・ギタリスト、増尾好秋が初めてフュージョンに挑戦した1978年作。日本のキング・レコードがフュージョン専門レーベルとして発足させたエレクトリック・バードの第1弾としてかなり宣伝されたためヒットしたそうだが、あまり褒められた内容ではない。ジャケも曲名も海を意識して曲間に波音がコラージュされたりしている割に、全然海の香りや開放感や青空が連想されない。全体的にアレンジが未整理だし録音のバランスも悪い。表題曲の(1)は悪くないオープナーなのに、増尾の妻シャーリーが歌う素っ頓狂なメロディーラインの(2)で腰が砕ける曲順も悪い。続く(3)と(5)(7)は当時の増尾グループのようで、力演なのだがアル・マックというドラマーがせっかちでセンスが悪すぎる。元々は増尾が自費で録音していた音源に、エレクトリック・バードがスポンサーについて残りを完成させたアルバムなので、デイヴ・グルーシン(syn)、エリック・ゲイル(g)、リチャード・ティー(p)、スティーヴ・ガッド(ds)といった豪華メンバーも動員されているが、彼らは完全に「お仕事」状態。かつてアナログを持っていたが、久しぶりに聴き直してもやっぱりツマらなかった。ジャケがナイスなだけに残念。★★

2018.4.7 渋谷ユニオン 国内中古 850円