仕事を終えて、名古屋に戻ったのが夕方5時半。名古屋のレコ屋巡りに出かけることにしたが、今回はレコードマップを持ってきていないので、過去に3度来た時の記憶が頼り。まず目指したのは「バナナレコード大須店」。ここには2010年2月に訪れており、その時に買い逃したLPがある。それはP-Vineのジュウェル・レーベルのLPを買うともらえた特典LPの「Blues Via 728 Texas(PLP-9998)」だ。アルバムタイトルに見覚えがあったので、既に持っているような気がして買わなかったのだが、家に帰ってレコ棚を調べてみると、無い。そのLPを持っていたのはワタシのレコ・ライバル、ミズーリで、カセットに録音してもらったのを繰り返し聞いていたため、そのカセットのラベルに書かれたアルバムタイトルに見覚えがあっただけなのだ。それ以来、ワタシは名古屋出張の機会を虎視眈眈と狙っていたのだが、今回ようやくその失地回復のチャンスが訪れたというわけだ。果たして、そのLPは1年半近くもの間、浮気をすることもなくワタシの来店を待っていてくれた!ジャケの背中にちょっぴり汚れがあるのが玉にキズだが、この非売品=レア盤が840円というのもカワイイぢゃないか!鼻の穴をふくらませてレジに持って行く。店を出たところで、大願成就の喜びにウチフルえる心を落ち着かせるべくタバコを一服。次に向かったのは2008年2月に「ジョージ”ハーモニカ”スミス/ブローイン・ザ・ブルース」を発見した「ハイファイ堂レコード」。ここは店先の「HRのLP500円均一」箱がスゴかった!全てオビ付き美麗品で、パット・トラヴァースのデビューから4枚目までがオビ付きで揃っているというのはスゴイことなのではないだろうか。HRでは無いが、ロイ・ブキャナンも、「ライブ・イン・ジャパン」「レスポールとの遭遇」「ローディングゾーン」などの中期のLPが揃っていて、B級フュージョン好きのワタシは「レスポールとの遭遇」を買おうかかなり迷った。バーニー・マースデンのソロLPにも心が揺れた。他にもフランク・マリノとか、ライオットとか、メズラしそうなオビ付美麗品がズラリと揃っているから、もしかしてこの辺のLPを探している友人がいるかもしれない、電話して教えてあげなくては!とかなり動転したが、電話すべき友人は思い浮かばなかった。
さてレコードマップを持っていないから、最寄りの地下鉄の駅がどこにあるのかわからない。ここまで地下鉄で2駅だったから名古屋駅まで歩いて戻るか、ということで歩き始めたのだが、これが大失敗。思ったよりも全然遠く、結局40分くらい歩くことになった。3kmくらいあったようだ。それでも途中、「Heaven」というレコ屋に出くわしたので入ってみたが、ワタシのようなアマチュアはお呼びでない状態のHM/HR専門店。プライベート盤やら世界各国のその分野のバンドのCDなどが大量に在庫されていたが、ワタシにはさっぱりワカラなかった。こんなディープな店があるということは名古屋人は相当のHM/HR好きと見た。よれよれになりながら何とかJR名古屋駅に到着。駅弁、柿ピー、ロング缶ビール×1、缶チューハイ×2とおみやげの「ういろう」を手に18:30の新幹線で帰途についた。