レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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2011年6月 四日市〜名古屋レコ買い紀行
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6月21日火曜日。名古屋から近鉄快速で30分ちょい。やって来ました三重県は四日市。四日市といえば松阪牛の本場。まずは昼メシということで、その名も「松阪苑」という焼肉屋に入ったが、さすがに松阪牛だとランチ焼肉でも高い。やむなく松阪牛ハンバーグ980円にしたが、さすがにハンバーグでは松阪牛の有難みは分からなかった。さてメシの後はレコ屋巡りで腹ごなしを。まず向かったのが「ROOK RECORDS」。ここはオールジャンル取扱でCDとアナログが半々くらい。地方の中古レコ屋としてはなかなか頑張った品ぞろえだと思う。次に向かったのは、駅の反対側にある「こんぱく堂」。この店については著名なDJが、日本一面白いレコ屋と自著に書いていた(と思う)が、もう営業していない様子。その後ネットで調べたところ、ごく最近店舗営業を止めて通販専門になっていた。今のご時世、中古レコ屋は減る一方だ。以上で昼休みは終了。仕事の目的地に向かう。
仕事を終えて、名古屋に戻ったのが夕方5時半。名古屋のレコ屋巡りに出かけることにしたが、今回はレコードマップを持ってきていないので、過去に3度来た時の記憶が頼り。まず目指したのは「バナナレコード大須店」。ここには2010年2月に訪れており、その時に買い逃したLPがある。それはP-Vineのジュウェル・レーベルのLPを買うともらえた特典LPの「Blues Via 728 Texas(PLP-9998)」だ。アルバムタイトルに見覚えがあったので、既に持っているような気がして買わなかったのだが、家に帰ってレコ棚を調べてみると、無い。そのLPを持っていたのはワタシのレコ・ライバル、ミズーリで、カセットに録音してもらったのを繰り返し聞いていたため、そのカセットのラベルに書かれたアルバムタイトルに見覚えがあっただけなのだ。それ以来、ワタシは名古屋出張の機会を虎視眈眈と狙っていたのだが、今回ようやくその失地回復のチャンスが訪れたというわけだ。果たして、そのLPは1年半近くもの間、浮気をすることもなくワタシの来店を待っていてくれた!ジャケの背中にちょっぴり汚れがあるのが玉にキズだが、この非売品=レア盤が840円というのもカワイイぢゃないか!鼻の穴をふくらませてレジに持って行く。店を出たところで、大願成就の喜びにウチフルえる心を落ち着かせるべくタバコを一服。次に向かったのは2008年2月に「ジョージ”ハーモニカ”スミス/ブローイン・ザ・ブルース」を発見した「ハイファイ堂レコード」。ここは店先の「HRのLP500円均一」箱がスゴかった!全てオビ付き美麗品で、パット・トラヴァースのデビューから4枚目までがオビ付きで揃っているというのはスゴイことなのではないだろうか。HRでは無いが、ロイ・ブキャナンも、「ライブ・イン・ジャパン」「レスポールとの遭遇」「ローディングゾーン」などの中期のLPが揃っていて、B級フュージョン好きのワタシは「レスポールとの遭遇」を買おうかかなり迷った。バーニー・マースデンのソロLPにも心が揺れた。他にもフランク・マリノとか、ライオットとか、メズラしそうなオビ付美麗品がズラリと揃っているから、もしかしてこの辺のLPを探している友人がいるかもしれない、電話して教えてあげなくては!とかなり動転したが、電話すべき友人は思い浮かばなかった。
さてレコードマップを持っていないから、最寄りの地下鉄の駅がどこにあるのかわからない。ここまで地下鉄で2駅だったから名古屋駅まで歩いて戻るか、ということで歩き始めたのだが、これが大失敗。思ったよりも全然遠く、結局40分くらい歩くことになった。3kmくらいあったようだ。それでも途中、「Heaven」というレコ屋に出くわしたので入ってみたが、ワタシのようなアマチュアはお呼びでない状態のHM/HR専門店。プライベート盤やら世界各国のその分野のバンドのCDなどが大量に在庫されていたが、ワタシにはさっぱりワカラなかった。こんなディープな店があるということは名古屋人は相当のHM/HR好きと見た。よれよれになりながら何とかJR名古屋駅に到着。駅弁、柿ピー、ロング缶ビール×1、缶チューハイ×2とおみやげの「ういろう」を手に18:30の新幹線で帰途についた。
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2009年7月 海の日3連休レコ買い速報
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ディスクユニオンの「スーパーディスカウントセールin中野」がこの3連休にあった。今年2月にあった前回のセールでは紙ジャケを含む新品が全て1,000円以下ということで、怒涛の29タイトル買いをしていただけに、今回は気合が入った。
3連休初日の7月18日。セール開始は11時だが、10時から整理券を配るというので9時50分に現地入りした。整理券が出るセールに並ぶのは初めての経験だ。しかしその時間でも整理券番号は既に5番。ワタシ以上にこのセールに気合を入れていた人物が日本中に4人いたということだ。早く行って良かったのは、10時45分に開店するという驚愕のインサイダー情報が得られたこと。今後は「開店15分前の現地入り」を人生の鉄則としよう。マックでコーヒーを飲みながら、時間つぶし用に持って行った文庫本の少年探偵団シリーズ「魔法博士」を読了したところで10時35分となった。マックの狭い階段を降りようとすると、階段の途中で注文の品と違うとかで客と店員がモメており、階段を降りられない。しかしワタシはアセらない。こんなアクシデントを想定していたからセール開始の10分も前に席を立ったのだ。会場前で今か今かと開店を待っているのは計13名。トホホ、こんな人数なら1時間も前に来て整理券を受け取るまでもなかった.....ちなみに13名全員オヤヂ。若者はいない。もちろん女性もいない。
いよいよ開店まで秒読みという段になると、前に並んでいる人が入口横に置いてあるカゴを手に取った。開店してからカゴに手を伸ばすのではない。カゴを手に持ってから入店するのだ。ワタシも急いでカゴを手にして列に並んだ。高まる緊張感。そして開店。まず目に入ったのが箱一杯につまったビーチ・ボーイズの紙ジャケ。まさに狙っていた獲物だっただけにグワシッと5〜6枚ワシ掴みしたが、ナント、前回は全商品1,000円以下だったのが、今回は1,500円!近くにあったグレッグ・オールマンやエルトン・ジョンも1,500円!ガーン!前回のセールで安くし過ぎたと反省して今回は値段を上げてきたのだろうか。ショックを受けたが、おお、Jガイルズは1,000円ぢゃないか!今回は1,500円盤と1,000円盤があることが分かり、以後は1,000円盤をあさる。そしたら、なんと、HQCD紙ジャケで定価が2,800円もするジミー・ペイジ&ロバート・プラントの「ノー・クォーター」と「ウォーキング・イントゥー・クラークスデイル」に至っては500円ぢゃないか!どちらも輸入盤で持ってるけど、この値段なら即買い替えだ。という具合に奮闘1時間。結果は25タイトルでちょうど25,000円の仕入れとなった。
しかしこれで帰宅するわけにはいかない。というのも前日、ユニオン新宿中古センターからのメルマガに「SOUL/BLUES/R&B未開封中古品大放出セールを開催致します。箱数にして10箱以上です!」とあったからだ。駅前のドラッグストアで、買い替えたかった歯ブラシ2本を購入してから新宿に向かう。新宿中古センターではDVD「The!!!!BEAT Vol.6」を1,375円という激安で入手。Vol.4と5も欲しかったが、それらは1,900円となぜかVol.6より高かったので、中野で大散財した直後ということもあり、ガマンした。地元の天下一品で遅い昼飯に、こってりラーメン&ライスのセットを食べてから帰宅して昼寝した。夜は渋谷でバンドの練習があったので、夕方、渋谷の「餃子の王将」で餃子定食&生ビールで腹ごしらえの後、渋谷ユニオンに立ち寄りCD2枚購入。6時からバンドの練習を3時間した後、スタジオ近くのキリン・シティでビールとワインを飲んで帰宅。こうして疾風怒濤の連休初日が終わった。

7月19日。連休2日目。当初は19、20日と鬼怒川温泉にでも行こうか、という計画だったのだが、ウチの小学2年生が温泉よりも少年野球の試合があるからそちらに行きたい、と言い出して旅行は取りやめ。少年野球の試合はカミさんが連れて行くことになったので、父さんは思いがけずフリータイム!となった。そこで、CDを買ってばかりはいられない、今日は売るぞ、と、「買い取り価格30%アップご優待」の葉書が来ていた三軒茶屋FlapNotesに行くことにした。前日テンションを上げすぎたせいが、昼近くまで寝ていたためスタートが遅くなり、FlapNotesに着いたのは午後2時ちょうど。そんな時間だったため先客の査定が混んでいて2時間半かかるという。そこで店内を念入りに見て回ったところ、おお!長年捜し求めていたP-Vineのアナログ「エディ・テイラー/ライブ・イン・ジャパン(PLP-3501)」があるではないか!ところがジャケ、オビともにカビによるシミがヒドい。ワタシは頭脳を高速回転させて自問自答した。
「このLPをそんなに聴きたいのか?」
「いや、中身は関係無い。宿命のライバル、ミズーリと張り合うために持っていたいだけだ」
「ならば要はジャケの状態だけだ」
「そうだ。しかしこんなにシミがヒドくては見せびらかすことが出来ない」
「将来、ジャケ状態OKだが、オビ無しというのを見つけた時に、このオビと合体させて完品にするという手もある」
「しかしこれはオビもシミが付いていて状態が悪い」
「将来、盤質が悪いのを見つけた時のために、これは盤質Aだから買っておいた方がいいかもしれない」
「しかしこれは見本盤だ」
「本当に今、見送って良いのか?『中古レコは一期一会』ではないのか」
「最近、このアルバムの特別拡大版というCDが出たから、このLPの持ち主はそれに買い換えたのだろう。同様のパターンで他にもLPを手放す人がいるかもしれない」
結局、グッとこらえて購入を見送った。
このような激しい葛藤の後、店を出て三茶の町をぐるぐる歩いたがそれでも1時間しか経っていない。数百円でも高い買い取り価格を求めて三茶まで来たのに、時間をつぶすために電車賃を使ってどこかに行ったら元も子もないので、歩くと30分近くかかるが下北沢に遠征することにした。超久々のシモキタだったが、ユニオンは収穫なし。レコファンで1枚買ってまた三茶までの長い道のりを歩いて戻ったら査定が終わっていた。CD29タイトル、LP14タイトルで計22,542円の売り上げとなった。何も買わないのもナンなのでビーチ・ボーイズ「ペット・サウンド」の未開封中古紙ジャケ1,360円を購入。晩飯は天ぷらをオカズにそーめん。夏場のこのコンビネーションは実にウマイ!

7月20日。連休最終日。今日も野球の試合が有るので、今日は父さんが応援に行かねばなるまい、と思っていたのだが、前日の様子からすると父兄が皆応援に来ているわけでもない、しかもマコ自身が応援に来てくれなくていい、と言っている(そもそも2年生はベンチ入りはするが、出場はしない)、ということで、マコを野球に送り届けた後は、カミさんは芝居見物、父さんは3日連続でのレコ買い出動、ということになった。向かった先は中野。実は一昨日のセールには残尿感というか不完全燃焼感が有ったのだ。紙ジャケの多くが1,500円盤で手が出せなかったため、今ひとつマンゾクできなかったのだ。最終日だから値下げ、だなんてことがないだろうか、と期待しつつ、開店20分前に到着。果たして、店頭には「最終日につき大幅値下げ!1,500円→1,000円、1,000円→500円、500円→300円」という貼り紙があった。時間つぶしに中野サンプラザ前の喫煙場所で吸うタバコを持つ手がコーフンでフルえた。開店までの20分がやけに長く感じられたが、11時ちょうどに開店。今回もまずビーチ・ボーイズをグワシッと掴む。セール初日に見送ったキッスが今日は「地獄からの使者」も「地獄の叫び」も「地獄への接吻」も500円だからバシバシとカゴに放り込む。推定年齢55歳のヒドいオヤヂがいた。このオヤヂ、全て2枚づつ買っているのだ。だから後から「地獄のロックファイヤー」も買おうとしたら2枚あったはずなのに無い。そのオヤヂがさらっていったに違いないのだ。この日の戦果はちょうど2万円で24タイトルだった。中野に行く前は、もし収穫が無かったら新宿で「The!!!!BEAT」のVol.4と5を買おうと思っていたが、さすがに尿出尽くしというか完全燃焼したので、地元のマックでフィレオ・フィッシュ・セットを食って帰って昼寝した。

そうして、土用の丑の日に一日遅れたが東急ストアで買ってきた鰻を晩飯に食い、今、1.8リットル紙パック焼酎「薩摩一」を飲みながらこの報告を書いている。
3連休の通算成績は、54タイトル、51,171円。内訳は、ビーチ・ボーイズとアラン・ホールズワースの各7枚を筆頭に、キッス4枚、ジミー・ペイジ関係とJガイルズ・バンドが3枚づつ、カクタス、ファンカデリック、ヒューイ・ルイスが2枚づつ、その他モロモロ、であった。一方で売却もしたから、その分を差し引いたネットの出費としては11タイトル、28,629円となる。3連休でこれくらいの出費は「有り」だろう。なにせ鬼怒川温泉旅行代が浮いたことだし。
今回学んだ「開店15分前の現地入り」という鉄則を肝に銘じて、次回のセールに向けて気合を新たにしていきたい。

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レコ買い道 〜 勝利の雄たけびの巻
先日、永年のレコ買いライバルである水○と久し振りに飲んだ。その時に、あと1枚でPLP-9000番台(念のため申し添えるとP-Vineのレコード番号のこと)が揃うのだが、その残り1枚のPLP-9004「ファイブ・デュートーンズ/シェイク・ユア・テイル・フェザー」が全く見つからない、と言う。しかしワタシはそのLP(もちろんオビ付き美麗品)を昨年8月11日に三軒茶屋FlapNotesで1,275円で入手していたのである。チローハンド岡野が後日送ってきたメールの中でその時の状況を見事に活写していたので引用しよう。

「水○さんのあの瞬間の驚きと悔しさの入り交じった何とも複雑な表情を私は見逃しませんでした。
水「え、あれ持ってるの!?」
師「持ってるよぉ〜〜〜〜〜ん♪」
水「いままで一度も見たことないけど…」
師「うちに来れば、見れるよぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪」
水「絶対に、行きたくない・・・・・・」

師匠の勝ちーーーーーーーーーーーー!!!!」

ワハハハハハ。その通り、ワタシの勝ちなのだ!今までワタシがあれが無い、このオビ付きが無いと言うたびに、水○には「持ってるよぉ〜〜〜〜〜ん♪モチロン、オビ付きで♪♪」と言われて砂を噛むような思いをし続けてきたのだが、とうとう一矢報いることが出来たのだ。しかし慈悲深いワタシはそのウルトラレア盤をPLP-3504「クレイ・ハモンド/ディーズ・アームス・オブ・ラブ」と交換してあげることにしたのだ。ワハハハハハ。

ところでその時の会話で重大な事実が判明した。「ウチにあるアナログは全部オビ付きだよぉ〜〜〜ん♪」と豪語していた水○ですらPLP-709「ジョニー・オーティス・プリゼンツ・サム・オールド・フォークス・ブギ」だけはオビ無しだと言うのだ。ワタシもこのLPは持っているが無念のオビ無しである。レコ屋で何度も見かけたことのあるこのレコだが、オビ付きは一度も見たことがない。我々二人の努力をもってしても見つからないという事実からするに、このLPはオビ無しで発売されたのではないかと疑わざるを得ない。そこで関係者に対し「PLP-709オビ無し発売疑惑」を提起したい。この問題に決着が着くのはいつの日になることであろうか。

しかしお互い、探しているアナログのリストを小さなメモに書いて財布の中に入れているのには、やっていることがあまりに同じで笑ったが(水○の奥様もあきれていた)、ワタシのメモはレコード番号とアルバムタイトルを記載してあるのに対し、水○のメモは4枚、しかも記載内容はレコード番号のみ!さすが我がライバル、これにはオレもシャッポを脱ぐぜ。
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レコ買い紀行〜大阪編〜
先週の金曜日、急遽大阪へ日帰り出張に行った。用件は長堀鶴見緑地線の西大橋駅近くで2:45に終了。この後は東京に戻ろうが大阪観光をしようが自由である。私は今まで大阪には仕事で数回行ったきりで街をブラついたことがない。そんな私のために同行した部長が心斎橋まで歩いて連れて行ってくれて、道中、街の見どころなどを教えてくれた。「ではここで」と言う部長を心斎橋の地下鉄の下り口で見送って振り向くと、そこには店先に並べられた中古レコの箱が!部長と別れてからレコ買い開始までその間3秒。この旅にロスタイム無し!そしてそのエサ箱の中には驚愕の1枚が!それは「USブラックディスクガイド」に究極のレア盤の1枚として紹介されているJ.O.B. Orquestraの"Open The Doors To Your Heart"。私はこの未開封品をアメリカで入手し、BRIO中井氏のように雑誌に取材されることがあるならば、「自慢のレコードコレクション」としてこのLPの写真を撮ってもらおうと決めていた程に自慢の一品だったのだが、ある日恵比寿のソウルバーのマスターに「あ、あれボクも持ってますよ。あれ結構売ってますよね」と言われてプライドをズタズタに切り裂かれたレコである。とはいえある程度レアであることには間違いなかろう。それが1000円台で売っていたのだ。誰かへのおみやげ用に買おうかとも思ったがジャケの傷みが激しいので止めた。
ふと気付けば別会場で「廃盤レコード&CD掘り出し市」開催中とのビラが!つまりこの店先に並べられたレコはその掘り出し市の出先会場だったわけだ。さっそく地図を脳裏に焼き付けて、東西南北も判らぬ大阪の街を廃盤1万枚が待つ会場へと急ぐ。掘り出し市は平日の昼間ということもあって客ゼロ。そこで昼過ぎから催していた便意(大)をヒシヒシと感じながらアナログだけを片っ端からチェック。その中に安値の1枚が!それは竹田和夫&ザ・ボーイズ・オン・ザ・ロックスの「SHOO-SHOO」、オビ付き美麗品525円。しかし竹田和夫のファーストソロアルバム「ミスティ・モーニング・フライト」をオビ無しからオビ付きに買い替えた私をもってしても、87年のブルース・カーニバルにこのバンドで出演し「シュビドゥバ〜」とかワケのわからないことを言って客席の失笑を買っていたことを思い出すと、とてもこのアルバムを買う気は起きなかった。レコを一通り見終わった後、トイレを探すが和式しかなかったのでガマンする。
先日の名古屋行きではきしめんとミソカツの匂いのせいで中古レコ屋を嗅ぎ当てるのに1時間もかかってしまったので、今回はヌカリなく、手元の「レコードマップ2003」を持っていった。それを見るとこの掘り出し市会場はアメリカ村の近くで、アメリカ村はレコ屋の密集地帯であることが判明した。この旅に無駄歩き無し!そこでキングコング・レコードに向かうことにする。そのビルには横2メートル、縦1メートルあろうかという大きな、しかもイラストもキレイなキングコング・レコードの看板が掲げてあったのだが、ビルを上がっていくとそこはどう見てもレコ屋ではない。薄暗い照明で店内が良く見えないがアクセサリー屋か何かのようだ。
「キングコング・レコードはここぢゃないですか?」
「あ〜、しばらく前につぶれちゃいましたよ」
ドーーン。どうやら中古レコ屋の商売も厳しいようだ。たしかに単なる閉店ならば看板を外すだろうが、つぶれたので看板を外すカネも無かったということだろうか。
残念ながらアメリカ村でも収穫は無かったが、今回の旅ではぜひ行きたいレコ屋があった。それは東心斎橋のエース・レコード。ここは「日本一のSWEET&DEEP廃盤LP専門店」で「お尻の青いビギナーからケツのくさいコレクターまで大満足の品揃え」を誇る店。その昔、「スーパーコレクターも死にそうなオークションリスト」というのを1、2度取り寄せたことがあるが、見たこともないようなLPが全て手書きで紹介されていたことを記憶している。どうせ高くて手が出ないだろうが、ズラリ並んだウルトラレア盤を拝んでみたい、との気持ちから今回の旅のターゲットとしていたのだ。さてそのビルに辿り着いたが店があるはずの5階は電気が灯いていない。同じビルの3階にあるジャズボレコード(これまたジャンプやブルース、カリプソなどが中心の超マニアックな店)に立ち寄って店主に聞いてみた。
「あの〜、エース・レコードって無くなったんですか」
「エース・レコードさん亡くなったんですよ、心臓の病気で」
「え?亡くなった?」
「お店が無くなったのは5〜6年前くらいかな。それで3〜4年前に店主さんが亡くなったんですよ」
合掌。しかしまず私の胸に去来したのはあのレア盤の在庫はどうなったんだろう、というバチ当たりな考えであった。ジャズボレコードの横にトイレがあったので入ろうとしたが、テナント専用で鍵がかかっていた。
あと1〜2軒の中古レコ屋を巡るも残念ながら収穫なし。まあ東京でもアナログの掘り出し物に出会うことは滅多に無いのだから仕方ないか、と自分を納得させ、道頓堀まで足を伸ばし、こんな汚い川に飛び込んだらそりゃ死ぬのもムリ無いわな、と思いつつ金龍ラーメンとタコ焼きを食って帰路に着いたのであった。
新大阪発18:07分の新幹線に指定席を取る。ビールのロング缶と缶チューハイと柿ピーを手に席に向かうと隣の座席には亀田弘毅似のバリバリのヤクザが!そして迫り狂う便意(大)!
しかしここから先の話はレコ買いと関係が無いのでまたの機会に譲りたいと思う。
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近所に中古レコ屋発見!!
昨日会社からの帰り道、近所にどんなお店があるのか調べるために駅から真っ直ぐ帰らず寄り道しました。先日「レコードマップ」の最新版を本屋で立ち読みしてこの界隈には中古/輸入レコ屋は無いのか、と残念な思いをしていたのですが、有ったのです!中古レコ屋が!しかも新居から徒歩3分程度の至近距離に!
しかしこれが普通の中古レコ屋ぢゃなかった。中古CD・LPと輸入雑貨、それにたいやきの店だったのです。中古レコは埃まみれで未整理のものが200〜300枚程度。中古CDはジャンル分けはされているがこれまたたったの200枚くらい。輸入雑貨はお香やエルビスグッズが中心だけれど特価の紳士靴下もあり。客は2〜3人いたけれど皆たいやきを買いに来た人たちで、けっこう人気があるようだ。店が一番プッシュしているのがスパイシーカレーたいやき。経営者は60代くらいの老夫婦でオバチャンが注文を受けてオッチャンがたいやきを焼いている。たいやき8個を買いに来たお客さんには、要領が悪いので30分くらいかかります、と言っていたが、そこは人気店のなせる技なのだろう、お客さんはそれでもOK、後から取りに来ますと言っていた。レコの方はと言うと、「店内のCD、LPは全品試聴OKです」と大書きしてあるけれど、試聴するまでもないカス盤ばかりな上に、スーパートランプの「ブレックファスト・イン・アメリカ」が1,800円という市場実勢無視の値付け。まあ3,000円くらいでベンチャーズやビートルズのオビ付きが有ったけどもしかしたら貴重盤なのかもしれない。
というわけであまりにディープすぎる中古レコ&輸入雑貨&たいやきの店でした。5月5日だかにアド街ックとかいうTV番組で取り上げられるらしいですが、そりゃあこんな業態の店は他に無いだろうからねえ。
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レコ買いケモノ道
毎年11月頃と1月頃の2回に分けて日本レコード協会主催の「レコードファン感謝祭」というのがあります。これは廃盤CDを7割引で販売するもので、15年くらい前から東京タワーの下の催し物会場や東京ビッグサイトで開催されていたのですが、数年前からネット開催になりました。最近はあまり目ぼしい物が出品されず05年度の収穫はミカ・バンドとクリエイションの計4枚のみ、昨年11月も欲しい物がゼンゼン無いという状態でした。ところが今年2月2日販売分は、ディランの3枚組ボックス「バイオグラフ」2,873円を目玉に、キャロル・キング、ロッド・スチュワート、後期ヴァン・ヘイレン、フィル・コリンズ、松岡直也、ナベサダなどが500円〜700円くらいで手に入るというのだから気合が入りました。ところが販売開始は金曜日の午後3時。会社のPCは最近アクセス制限ソフトが導入されたのでネットショッピングが全く出来ない。さてどーする??
午後から早退することにしました。早い帰宅に驚く家内に早退の理由を言うと、「お父さん、仕事ちゃんとやってるの〜?」と嘆かれましたが大丈夫。ちゃんとまわりに仕事を投げつけて、その答えが返ってこないとお父さんはやれる仕事が無い、という状態にしてから早退したのです。さて満を持してパソコンの前で迎えた決戦の午後3時。予め「バイオグラフ」が載っているページを開き、3時直前から「更新」ボタンを押して受付開始と同時に購入する体制を取っていたのですが、「つながった!」と思った時には既に「SOLD OUT」の表示....悲哀にくれるヒマ無く、すぐさま気持ちを切り替えてロッド・スチュワート「アブソルートリー・ライヴ」の「カートに入れる」ボタンをクリックするも、なぜか「画面を表示できません」。このページはもうダメだ!と見限ってキャロル・キングが3枚出ているページにジャンプしたが時すでに遅し。ならば、とジャズのページに行き27枚も出品された松岡直也に勝負を挑もうとしたら殆ど売り切れ、とゆーわけでかろうじて買えたのは6枚、送料込みで4,037円。約15分の奮闘は惨敗に終わりました....

ところで本日は家の引越し。ネットの工事を申し込むのが遅れて1週間ネット接続ができない状況になってしまったのでその間レコダイの新規投稿もお休みします。
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レコ買い父子鷹(その3)
日曜日はマコちゃんと代々木公園で自転車をレンタルして1時間サイクリングした後、渋谷に行きました。公園通りを下りながら、「年始だからバーゲンでもやってないかなあ」と思いタワーレコードに寄り道すると、その嗅覚は大当たりで5万枚の輸入CDが税込305円均一!というセールをやっていました。地下のセール会場に行ってみると見切れないほどのCD。とてもじゃないけれど子連れでチェックするのは無理、と翌日一人で出直すことを考えつつ、それでも適当にチェックをしていると、
マコ「CD安いの?」
父「うん、すっごく安いねえ」
マコ「じゃあ買って買って買いまくれば?」
父「う...そ、そういうわけにはいかないよ」
しばらく経つとまた、
マコ「ねえ〜、買って買って買いまくって早く行こうよ〜」
父「(小声で)そ、そんなこと大きな声で言っちゃいけないよ。お金は大事にしなくちゃね」
と、マコちゃんからは苛烈とも言えるエールをもらったのですが、「じゃあこの列のCD全部買い!」「うわあ!さすが父ちゃんの買いっぷりはスゴイや」というような父の威厳を見せる根性も無く、1枚も買わずにその場を後にしてしまったのでした。
我が家では「グズグズしているとチャンスを逃すよ(だからサッサとしなさい)」と一般家庭と同じであろう教育をしているのですが、その教えをレコ買いに応用し「安いCDは買って買って買いまくれ!」という公理を導き出したこの5歳児に父ちゃんの目は涙で潤んだのでした。
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レコ買い父子鷹(その2)
先週日曜日にマコちゃんと三軒茶屋のFlapNotesというレコ屋に行きました。父ちゃんがアナログをチェックしていると今回もマコちゃんが「ここはボクが見てあげようか」と隣のエサ箱を指差したもののそこはアフリカ音楽の箱だったので、マコちゃんの優しさに目を潤ませながら「見てくれなくてもいいよ、ありがとう」と言いました。そのアナログコーナーは店の一番奥にあり、背よりも高い棚で囲まれているのでの棚の裏側まで来ないと私の姿は見えません。他にやることもないマコちゃんはそのコーナーを出て私から1メートルほど離れた所にあるロック特価盤のエサ箱のレコを1枚づつ眺めていました。他のお客さんは棚の裏側を覗き込めばワタシの存在に気付いたでしょうが、そうしなければ中古レコ屋で5歳児が一人でエサ箱を漁っていたように見えたことでしょう。そういう角度でビデオに撮っておけばよかったと思いました。
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レコ買い父子鷹
日曜日はマコちゃんと渋谷に行き、桂花で大盛太肉麺を食べた後レコファンに行きました。レコファンと同じビルに入っている「まんだらけ」はヒーロー物のフィギュア等も沢山売っているのでそこを秘密のオモチャ屋と称して、いつもはレコ屋行きを嫌がるマコちゃんを「そのヒミツのオモチャ屋さんにはレコ屋から乗るエレベーターでないと行けないんだよ」と騙して連れて行ったのです。そこでワタシがLPをチェックしているとマコちゃんが意外な行動に出ました。「ここはボクがやってあげる」と言って隣のエサ箱のLPを手前から1枚ずつ持ち上げて父ちゃんにジャケが見えるようにしてくれたのです。期せずしてこれにより自分の前のエサ箱をチェックするのと同時に隣でマコちゃんが持ち上げるLPをチェックする、「2列同時チェック法」という高速技法が実現したのです!実は「2列同時チェック法」を使うのは初めてではありません。赤の他人が隣でチェックしているLPを横目で盗み見することによる2列チェックは時々実行していたのですが、今回は「盗み見」ではありません。親子の協力による、いわばツープラトン技です。マコちゃんの立派な成長ぶりにあふれ出る涙でレコが見えなくなり、かえってレコチェックのスピードが遅くなっちまった。
次に行ったまんだらけではマコちゃんに「仮面ライダーvsアリガバリ」のジオラマフィギュア(315円)を買ってあげました。
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CDチェック法
レコ屋でのCDの並び方には背中が並んでいるのと、ジャケが手前を向いていて手前にパタパタと倒す方式のがありますね。パタパタ倒し方式では見終わったら手前に倒れたCDを元の立った状態に戻すのがマナーです。しかし1列見終わった時点でヨッコラセ、と元に戻すのは面倒であるのと同時に時間のロスになります。ですからCD棚が腰の高さの場合には腹で押し戻しますが、これは若者にはなかなか難しい技です。CD棚が腰よりも高い場合には、手前に倒したCDをいったん袖で受け止め、その列を見終わったら腕を前にグイッと押し出して元に戻します。これは「袖返し」と呼ばれる技法ですが、普通の長袖シャツだとCDの重みに耐えられないので厚手のコ−トとかを着ている時でないと使えません。したがってこれは冬場にしか見かけない技法です。両手を使って2列同時にチェックする人もいますが、このような人を観察してみると視線移動に時間がかかって結局1列ずつチェックした場合よりも時間がかかっています。ですから両手2列並行チェック法よりも1列ずつをより早く見極められるように、つまりは基本に忠実に実施することを推薦します。ワタシの場合どうかといいますと、1枚ずつ見るのが面倒なので1列まとめてガバッと前に倒して背中の文字を読むようにしています。
ところで中古や輸入盤も扱うレコ屋で新品のCDを買う場合に忘れてはならない鉄則があります。それは買おうとするCDが複数並んでいる場合。お目当ての品を1枚抜き取ってそのままレジに持っていっていませんか?こういう店の場合は未開封中古や値札の付け間違いとかで安い商品が混ざっているケースがあるので同じCDでも全部の値札をチェックしなければなりません。以前紹介したマーカス・ミラーのライヴDVDなぞはこのパターンで、最初手にしたよりも安い値札のついているブツを見つけた時には安堵に胸をなでおろしたものでした。
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