JUGEMテーマ:音楽
現在進行形の音楽を全く聴かないワタシにとっては、ブルーノ・マーズといっても何やら日本でもすごく人気のあるR&Bシンガーらしい、というくらいしか知らないが、レコ屋でこのアルバムがかかっているのを聴いた時は、いったい誰だコレは〜?と大コーフンした。相方のアンダーソン・パークなる御仁も全く知らないが、内容は70年代前半のスウィート・ソウルそのもの。シルク・ソニックはパーマネントなコンビではなくワンショット企画的なものだそうで、アルバムはトータル31分しかないため国内盤CDの定価も2,200円と安め。全9曲のうち7曲を占めるスウィート・バラードは往年のそれそのものだが、そこはさすがに現代のスーパースター、古臭さを全く感じさせないサウンドに仕上がっている。中でも(6)「プット・オン・ア・スマイル」が〜、と書こうと思ったが、どの曲も甲乙つけがたいほどイイ!、残る2曲のファンクはラップが入っていても手触りはレア・グルーヴ的で、当時のスウィート・グループのアルバムにもこういう曲は必ず入っていたものだ。スウィート・ソウル絶頂期からほぼ半世紀を経た2021年に制作された、スウィート・ファンにとっては奇跡のようなアルバム。★★★★★
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