レコダイ令和5年!

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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マジック・サム/ウェスト・サイド・ソウル、ブラック・マジック

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紙ジャケへの買い替え。マジック・サムの67年、デルマーク・レコードでのデビュー・アルバム『ウェスト・サイド・ソウル』と翌68年の『ブラック・マジック』。どちらもモダン・シカゴ・ブルースの大名盤、以上。で紹介が終わってしまうくらいの名盤。我がブルース・バンドでもこの2枚のアルバムから何曲も演奏したのでかなり繰り返し聴いたアルバムだ。正直言って『ウェスト〜』の1曲目「ザッツ・オール・アイ・ニード」を初めて聴いて時はポップなR&Bで、それまでのブルースのイメージと違うので肩透かしを食った気がしたことを覚えている。しかしそのR&Bテイストをブルースに持ち込んでブルースをモダンにアップデートしたことがサムの偉大なところ。もう一つの彼に特徴的なのは強烈なブギ・ナンバーで、「アイ・フィール・ソー・グッド」や「ルッキング・グッド」がそのタイプの曲だが、69年のアン・アーバー・ブルース・フェスでのライブ盤だと更にドライヴ感あふれる演奏が聴ける。シカゴ・ブルース賛歌「スウィート・ホーム・シカゴ」も収録。サムは1969年12月に心臓発作のため32歳で亡くなる。翌70年9月には素晴らしいブルース・ギタリストでもあるジミ・ヘンドリクスも亡くなるわけで、彼らが長生きしていたらブルースシーンもかなり違った展開を見せたかもしれない。2枚とも★★★★★
「ウェスト〜」2022.7.26 御茶ノ水ユニオン 中古紙ジャケ 830円
「ブラック〜4」2022.9.17 御茶ノ水ユニオン 中古紙ジャケ 1,000円

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V.A. / Juke Joint Jump -Throw A Little Boogie

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ジャケ買いした1枚。英Jasmineレーベルによる1944年から1960年の間にレコーディングされた、ロッキングブルースを集めたコンピレーション。ジミー・ロジャーズ、サミー・マイヤーズ、リトル・ミルトンといった知った名前も含まれるが、殆どが知らない人ばかり。しかし、めちゃダウンホームでロッキンなブルースが最高だ。まず冒頭のパパ・ライトフット、ハープのマイクでボーカルも録音しているようで、ボーカルが歪みまくってアナーキーだ。こんな調子で楽しめるのだが、問題はこのレーベルから出ているのはCD-Rだということ。聴くぶんには問題ないが、CD-Rは自分でも好きな曲をCDから録音して作れるから、なんだか海賊版っぽい感じがする。というわけで内容はサイコーだけど星を付けるのは保留します。
2021.8.8 アマゾン 輸入新品CD-R 981円

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BBキング/シンギン・ザ・ブルース

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明けましておめでとうございます。早くコロナが終息することを願うばかりです。こういう状況だから、新年一発目はおめでたくコレで行きましょう!

2006年にP-Vineが出したBBの紙ジャケは13枚全て揃えているつもりだったが、この最も重要な1枚目がヌケていた。これは1951〜56年のヒット曲を集めて1957年にリリースされたアルバムで、全12曲のうち9曲がR&Bチャート10位以内、そのうち4曲がNo.1という鬼のようなアルバム。マディ・ウォーターズの「ベスト・オブ」と並ぶ戦後ブルースの最重要アルバムと言ってよいだろう。「エブリデイ・アイ・ハヴ・ザ・ブルース」「3オクロック・ブルース」「ウォーク・アップ・ディス・モーニング」「スウィート・リトル・エンジェル」といった有名曲がずらりと並ぶ。ライナーノーツによるとBBの発展途上期の録音との評価で、確かにそういう印象を受ける曲も有るが、殆どはBBスタイルの横綱相撲のように聞こえる。★★★★★
2020.9.19 渋谷ユニオン 中古紙ジャケ 1,250円

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吾妻光良&The Swinging Boppers / Scheduled by the Budget

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2019年にリリースされた結成40周年記念盤となるバッパーズの通算8枚目。内容はいつもの通り、愉快なジャンプ&ジャイヴだが、ジャズ・スタンダードの(4)「Misty」ではボーカルにEGO-WRAPPIN'の中納良恵(ワタシは全然知らない人)を、ソウル・スタンダードの(7)「Try A Little Tenderness」では元VOW WOWの人見元基(ナント!)を迎えている。最もケッサクだった曲は、所かまわず趣味で写真を撮りまくる(3)「PHOTO爺ィ」で、きっと実在のモデルがいるのだろうが「PHOTO爺ィ!」と叫ぶシャウトにはこの人物に対する愛憎が入り混じっているように聞こえる。「(PHOTO爺ィの)お茶の間にでっかいテレビ/8Kで富士山見ている」という歌詞が最高に笑えた。(8)「焼肉 アンダー・ザ・ムーンライト」は30年前の彼女を振り返る、思いっきり切ないカリプソ曲。(9)「正しいけどつまらない」は歌詞もヘヴィーなスロー・ブルースで「(SNSで)火あぶりになりたくなければ黙っているしかない」という歌詞には吾妻さんの静かな怒りが感じられる。ここまでの9曲が新録で、ボーナストラックとして、2018年12月渋谷クアトロでのライブを2曲収録。音質はわざとだろう、カセット録音並み。(10)「150〜300」は曲名通りに血圧が上がりっぱなしの大コーフンのブギ。(1)「ご機嫌目盛」と対を成すような(11)「最後まで楽しもう」でクロージング。どの曲もよくこんな起承転結のある笑える歌詞をメロディーに乗せられるものだと感心する。★★★★★
2019.11.24 HMV 国内新品 2,231円 28%引き

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内田勘太郎/マイ・メロディ

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憂歌団のギタリストとして有名な内田勘太郎が98年にリリースした初ソロ・アルバム。これはその2004年再発盤で2曲を追加収録。勘太郎(g,vo)、b、dsに曲によってスチール・ギターやバイオリンが加わる編成。全16曲中、歌モノは7曲。オープニングはジョージ・ベンソンのヒット曲として有名な「ブリージン」だが、これをエルモア・ジェームズ風のシャッフルに料理していてドギモを抜かれる。その他の曲も、ロバートJrロックウッド・スタイルのバッキング、マジック・サムのブギ、カントリー・ファンク、ハードなロック・ギター、沖縄の曲などなど、勘太郎がいろいろなギタースタイルを披露しまくる。もちろん勘太郎が歌う力の抜けた憂歌団的なブルージーな曲や、アコースティック・ギターによる抒情的なインストも含まれ、聴き応え十分。★★★★

2019.8.25 新宿ユニオン 国内中古 880円

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タジ・マハール/same

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ワールド・ミュージックを主たるフィールドとするタジ・マハールはワタシにとってはその名前からしてとっつきにくかったのだが、この1968年ソロ・デビュー・アルバムはブルースで、ポール・バタフィールド・ブルース・バンドみたいな感じでとっつきやすい。採り上げた楽曲こそスリーピー・ジョン・エスティスらの古いカントリー・ブルース中心だが、それを本人のハープとジェシ・エド・デイヴィスのギターを中心に据え(数曲にライ・クーダーも参加)、硬質なシカゴブルースに仕立てている。(2)「ステイツボロ・ブルース」はオールマン・ブラザーズ・バンドの『ライヴ・アット・フィルモア・イースト』のオープニング曲の元となったバージョンで、実際にあのスライドのフレーズが出てきてバンザイものだ。このアルバムで最もカッコイのはソニー・ボーイの(3)「チェッキン・アップ・オン・マイ・ベイビー」で、ハープとギターのソロもエキサイティングだが、様々なワザを繰り出してくるジェシ・エドのバッキングが最高だ。ロバジョンの(8)「ウォーキン・ブルース」はディープな弾き語りから始まり、徐々にライのマンドリンなど他の楽器が入って最後はバンド・サウンドで盛り上がる9分近い大作。★★★★☆
2019.5.15 アマゾン 国内新品 769円 29%引き

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Little Milton / Blues'n Soul

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シカゴのブルース若大将(当時)ミルトンがSTAXからリリースした74年作。これはミルトンの代表作どころかタイトル通りまさにブルースとソウルが合体したブルース史上に残る名作だと思うのだが、どうしたわけか国内盤CDが出ていない。仕方が無いのでメチャ安い輸入盤を買った。全曲ミディアム〜スローで重厚ながら口ずさめるメロディアスさがソウル。捨て曲は一切無いがベストは元々カントリー曲の(2)「Behind Closed Doors」か。ベティ・エヴェレットの(6)「You're No Good」もソウルフルな仕上げ。(7)「Tain't Nobody's Bizness」は初めて見るスペリングだがスタンダードのあの曲。ミルトンの堂々としたボーカルとギターが圧巻の名盤中の名盤。★★★★★
2018.10.8 渋谷ユニオン 輸入中古 315円

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ジュニア・ウェルズ/フードゥー・マン・ブルース

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1965年にデルマーク・レコードから発表されたモダン・シカゴ・ブルース名盤。メンバーはウェルズ(harp、vo)バディ・ガイ(g)ジャック・マイヤーズ(b)ビリー・ウォーレン(ds)。元祖ブルース・ブラザーズと言われるジュニア&バディのコンビが本格的にスタートしたのは本作からだという。このアルバムの特徴は、右にギター、左にベースとドラム、センターにボーカルとハープ、とキッパリ別れた定位のせいでスカスカの音像が異様なナマナマしさを生んでいること。演っていることはオーソドックスなシカゴブルースなのだが、ウェルズのヴォーカルがJB的なファンキーさに溢れており、そこが新鮮で本作を名盤たらしめている所以。個人的に注目するのは(10)「You Don't Love Me」で、オールマン・ブラザーズ・バンドがカバーしたのはこのバージョンなのでは?★★★★★
2018.7.22 渋谷ユニオン 中古紙ジャケ 760円

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バイザー・スミス/オール・ナイト・ロング

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タワーオンラインの【<怒涛のサプライズ ビューティフル・ドリーマー>空前絶後!衝撃の大特価セール】で購入。
スミスは1933年ミシシッピ出身で1950年代半ばからシカゴで活動するブルース・ギタリスト/シンガー。ワタシは81年にリリースされた英Red Lightnin'の『Tell Me How You Like It』というアナログ盤が気に入っていた。スタイルはBBキング直系。デルマークからリリースされた97年録音のこのCDは2曲目まではフツーのブルースで「こりゃ売りだな」と思いつつ聴いていたのだが、3曲目以降にグッと魅かれた。(3)はホーン入りのミディアム・スローでギターのフレージングはワンパターンながらボーカル/ギターともにジャケ写のような力演。(4)はソリッドなロック・ビートでカッコイイ。(5)はスロー。「Every Day I Have The Blues」みたいなシャッフルの(6)はもちろんBB調のギター全開。(7)の不穏な雰囲気のミディアム・スロー。(8)はJB的なリフを用いたファンク・ブルースでカッティング・ギターがイカす。(9)はザディコ。(10)「Daddy’s Gone」は「スリル・イズ・ゴーン」の替え歌。(11)はホンキートンク・ブギ。(12)はカントリー。(13)はニューオーリンズ的なファンク、と多才な音楽性を披露したアルバム。★★★☆
2018.7.5 タワーオンライン 国内新品 497円 80%引き

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リル・エド&ザ・ブルース・インペリアルズ/ラフハウジン

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タワーオンラインの【<怒涛のサプライズ 純情編>空前絶後!衝撃の原価割れセール】で購入。
JBハットーの甥、リル・エド(g, vo)が率いるセカンド・ギター、ベース、ドラムの4人組による86年のデビュー作。この時点では、エドは昼間は洗車場で働き、ベーシストはスクールバスの運転手、ドラマーは刑務所を出たり入ったり、セカンド・ギタリストは何で生活を立てているのかわからない、という状況。そんな彼らがアリゲイター・レーベルが企画したオムニバス・レコードに1曲録音するためにスタジオに呼ばれて普段のクラブのように演奏したところ大層盛り上がり、4時間で約30曲が録音されてこのデビュー・アルバムがいきなり出来上がったという次第。彼らはレコーディング・スタジオに入るのもヘッドフォンを装着して演奏するのもこれが初めてで、ここに収められた曲も全てワンテイク。演っていることは(1)ブルーム調シャッフル、(2)モジョ系ツービート、(3)スロー、(4)ロックビートでギターはエルモア、この4パターンの繰り返しだが、このワンパターンぶりこそが王道。ちなみにエドは歌手だった母親からブルースを教わったそうで、母親と差し向いに座り、母親がまず1ヴァース歌い、それをそのままエドが繰り返して歌う、という風にして覚えていったそうで、その様子を想像するとスゴすぎる。ボートラに92年のライヴ音源2曲を収録。★★★★
2018.6.6 タワーオンライン 国内新品 648円 70%引き

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