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74年11月、鈴木が単身サン・フランシスコとロス・アンジェルスに乗り込んでた録音した名盤として名高い本作だが、ワタシはこのジャケ写真の感じが好きになれなくて、今まで聴いたことが無かった。バックはダグ・ローチ(b,サンタナ)、デヴィッド・ガリバルディ(ds,タワー・オブ・パワー)、グレッグ・エリコ(ds,スライ&ザ・ファミリー・ストーン)、ドン・グルーシン(key)と超一流どころに加えて、リトル・フィートのリズム・セクションが全員参加。フィートは4作目『Feats Don't Fail Me Now』をリリースした直後で絶好調の時。ギターはスライドもリズム・ギターもまるでフィートだが、フィートの二人のギタリストは参加しておらず全て鈴木一人でプレイしている。全曲鈴木のオリジナルで作詞は松本隆(10曲中2曲はインスト)。たぶん一番有名な曲はオープニングの「砂の女」だろうが、なんとも変わったメロディー展開の曲で、ワタシとしてはファンキーな(3)「微熱少年」がイチオシ。それとラストの「銀河ラプソディー」の切なさが最高。しかし曲によってはまるでリトル・フィートそのものなこのアルバムを名盤と言って良いものか?という気もしたが、メロディー・ラインはフィートとは全然違う独自のもの(というかかなり変わっていると思う)だし、74年にアメリカ人を向こうに回してこれだけのクォリティのロックアルバムを作ったというのはスゴイとしか言いようがなく、やはり『名盤』だ。★★★★★
2023.9.17 関内ユニオン 中古紙ジャケ 1,200円