Hermon Hitson / You Are Too Much For The Human Heart

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桜井ユタカ氏によるディープソウルの名編集盤「ソウル・ディープ」シリーズの第2集に表題曲が収められ、その破れかぶれでダーティーなボーカルが強烈なインパクトを残すアトランタのシンガー&ギタリスト&ソングライター、ハーモン・ヒトソンの1961-76年の音源集。その曲のエキセントリックなボーカルからしたらこのCDの他の曲も同じようなパターンでロクな物ではなかろう、と全く期待していなかったのだが、意外とイイ。ミディアムスローの(8)「Why Is It Taking So Long」は王道ディープソウル、70年代初期らしいメロウさにヒトソンの荒くれボーカルが絶妙マッチの(11)「You Can't Keep A Good Man Down」はたぶん今後もコンピCDには収録されることもなく、このCDでしか聞けない音源であり続けるのではないだろうか。1968年には人を刺してしまい、裁判では正当防衛が認められたのだが、業界からはホサれてしまい自己レーベルを立ち上げて72年に復帰した苦労人。2007年にはCD-Rながら新譜を出したというのも驚愕だ。★★★★
2011.10.3 お茶の水ユニオン 輸入新品 1,500円

Herbie Hancock / Man-Child

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ハンコック・ファンクの代表作とされる75年盤。何と言っても(1)「Hang Up Your Hang Ups」で、ファンク好きな人でこの曲を聴いたことが無かったらすぐに聴くことをオススメする。しかしこのスタジオ録音のオリジナルテイクよりも、レイ・パーカーJrが参加し、メンバー紹介から始まる「VSOP〜ニューポートの追想」のバージョンの方が実はオススメだ。ルイス・ジョンソンbが参加したファンクのジャム(3)「The Trailor」は、学生時代、楽器の上手な先輩達がこんな風にセッションを演っていたなあ、と思い出させるもので自分もいつの日かこんな風にジャムってみたいものだ。(5)「Steppin' It In」にはスティヴィー・ワンダーもハーモニカで参加。そして(6)「Heartbeat」は曲名からはポップな曲を予想するが、これまたゴリゴリのファンクで(1)と並ぶこのアルバムの聴き所。★★★★★
2011.11.19 HMV 輸入新品 700円

Herbie Hancock / Sextant

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コロンビア時代のハンコックならばどのアルバムもカッコいいファンクを演っているのだろうと思って買ったら、「ヘッドハンターズ」を発表する前、72年にメンバー全員がスワヒリ語名を名乗っていた頃のキッツイ演奏だった。メンツは、エディー・ヘンダーソンtp、ベニー・モウピンsax、ジュリアン・プリースターtb、バスター・ウィリアムスb、ビリー・ハートdsで、ギターは無し。全3曲で、エレクトロな1曲目からワタシなんかは挫折する。ジャケのイラストは奈良の大仏様も登場してスゴイのだが、全編アバンギャルド風味でAEOCのフリージャズを聴くよりずっとキツイ。★★
2011.10.23 HMV 輸入新品 600円

タヴァレス/スカイ・ハイ!

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76年の4枚目は「USブラックディスクガイド」選出盤。R&Bチャート3位に上った(4)「ディスコ天国(原題はHeaven Must Be Missing An Angel)」だが、これは能天気なディスコ曲で(とはいえタヴァレスだから上品だが)、それよりも(8)「ドント・テイク・アウェイ・ザ・ミュージック」の方がマッチベター。ファルセット・リードのスウィートなミディアム(2)「ライディン・ハイ」が絶品で、カウンターで入るテナーにシビれる。そしてこのアルバムのベストは(6)「ワンダフル」。ドリーミーと形容するのがピッタシのまさにビューチフルでワンダフルなバラード。前作「イン・ザ・シティ」に次ぐ彼らの代表作だ。★★★★☆
2011.10.22 渋谷ユニオン 国内新品 1,200円 39%引き

レーナード・スキナード/サザン・バイ・ザ・グレイス・オブ・ゴッド

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再結成レーナードには別に興味が無かったのだが、安いという理由だけで買った88年のライヴ盤。「ハロー、ダラス、今日はツアー最終日だぜ」というMCで始まる割に、録音はその他の会場でもされているので、随所にダラス以外の地名を連呼しており、1枚のライブ盤としてはマヌケ。「フリーバード」をボーカリストが全く歌わずに全て観衆に歌わせるというのも、その場にいた人は楽しかっただろうが、CDを聞く側としてはマヌケ。しかし後半7分に及ぶギターバトルはオリジナルより長く、ドラムは息が上がっているもののやはり盛り上がれる。1分40秒に渡ってコッテリと繰り広げられるエンディングがまた圧巻で、血圧高めの人御用達サントリー胡麻麦茶を買おうとコンビニに入った時に始まっていたエンディングは会計を終えて店を出てもまだ続いていた。★★★★
2011.10.15 渋谷ユニオン 新品紙ジャケSHMCD 1,100円 61%引き

V.A. / Goin' to a Happening-the Northern Soul of Richard Popcorn Wylie

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リチャード・ポップコーン・ワイリーはそのソロアルバムが良かった(2009.7.10レコダイ)ので、その彼が制作に関わった60年代のデトロイト・ソウル集を買ってみた。黒汁通信で佐野勝明氏が2011年ベストリイシューの第3位に挙げていたが、ワタシとしては玉石混淆という印象だ。実際(1)(2)を聴いた時にはあまりのB級さに後悔したのだが、(3)以降はマトモなモータウン系サウンドが聴けてホッとした。中ではErik & The Vikingsの「Hurting」が貴重なのでは。2011.6.4のレコダイで五つ星を付けたInnervisionの前身グループMighty Loversの2曲とJimmy Soul Clarkの3曲にシビれる。マニア向け。★★★
2011.10.9 アマゾン 輸入新品 1,219円

バディ・リッチ/ビッグ・スウィング・フェイス

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1967年録音で、オリジナルは9曲だったところにボートラが9曲も追加されている。ソロイストにはアーニー・ワッツas、ボビー・シューtp、チャック・フィンドレーtpといったその後ビッグネームになる人が見られる。トランペット・セクションにはYoshito Murakamiという日本人の名前もあるがどういう人なんだろう。御大のドラムは馬力満点、アンサンブルもぶ厚くて、楽しい王道ビッグバンドジャズ。★★★★
2011.10.23 HMV 国内新品 770円 23%引き

Otis Redding / Live On The Sunset Strip

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1966年4月のウィスキー・ア・ゴーゴーでの2日間3回分のショーを収録した2010年リリースの2枚組。アレサのフィルモアライブの4枚組完全版というのがあったが、こういうのは何回もあったショーを収録しているので曲がダブりまくりで、とてもじゃないけど聴いていられない、というのはあの箱男師匠も言っておられた。この2枚組も同様で全28テイク収録だが曲数的には16曲。ストーンズの「サティスファクション」は5テイクも入っている。しかしこのライブ盤はオーティスもツアーバンドももの凄い勢いがあって退屈しない。以前にもレコダイに書いたが、ワタシはオーティスは苦手な方なのだが、そんなことを言ってる場合じゃない、これは新たなライブの名盤。熱い。★★★★★
2011.9.27 アマゾン 輸入新品2枚組 793円

Art Emsemble Of Chiacago / Full Force

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レスター・ボウイの「Great Pretender」がとっても良かったので、同じくECMのTouchstoneシリーズとして紙ジャケで安く出ていたこのAECの80年盤も気になっていたが、箱男師匠に大推薦されたので買ったみたら大正解。まず1曲目の「Magg Zelma」は20分弱の大作で、パーカッションによる環境音楽(?)的に始まり、10分を過ぎてからジャズ的なリズムが現れ、その後はフリーに突入する。1分に満たない(2)とチャールズ・ミンガスに捧げられた(3)で戦前のダンス音楽としてのジャズにリスペクトを捧げ、(4)(5)ではまたフリージャズを展開する。AECのアルバムを聴くのは初めてだが、ここで聴かれる彼らの音楽はフリージャズの範疇に入るが、聴きやすいしカッコいい。
箱男師匠は、学生時代(今となっては30年近く昔)にジャック・デジョネットの「スペシャル・エディション」を教えてくれ、フリージャズ系の音楽においてもワタシの師匠であります。★★★★
2011.10.13 アマゾン 輸入新品紙ジャケ 874円

V.A. / Rare Soul Heaven

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ナッシュビルのSSS InternationalとニューヨークのGSF音源の英Outta Sightによる編集盤。なぜこの二つのレーベルをカップリングしたのかは分らないが、良い曲ばかりのコンピだから詮索しない。SSSインターは昔P-Vineがたくさんの編集LPを出していたため、ここに収められた9曲は聴き覚えがある曲ばかりだ。そのうち一番のオススメはモータウン的で何とも楽しいAd Libsの(4)「Nothing Worse Than Being Alone」。GSF音源ではグループ物に聴き物が多く、渡辺満里奈が好きだというSkull Snapsは2曲収録だがイマイチ。それよりもアトランタの9人組バンドLiberationという初めて聴くグループがスウィートで良かった。白人のAnderson Brothersもナカナカ。そんな中All Platinumと契約していたのになぜか73年にGSFからリリースされたWhatnautsの(20)「Give Him Up」の収録がウレシイ。★★★★★
2011.9.28 HMV 輸入新品 1,300円

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