レコダイ2018

ロック、フュージョン、ソウル、ブルースを中心としたたCD&レコの購入記録=レコード・ダイアリー、略して「レコダイ」です
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アラン・ホールズワース/IOUライヴ・イン・ジャパン

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1984年5月、芝郵便貯金ホール初来日公演のCD+DVDセット。DVDは当時国内発売されていたビデオをディスク化したものなのでインタビューでは日本語字幕が入る。エドワード・ヴァン・ヘイレンの助力を得て、メジャーのワーナーからEP『Road Games』をリリースした直後という絶好調の時期で、絡み合ったカニの足のような、他では見ることの決して無いフィンガリングでのアランホの神業が堪能できる。バンドメンバーはジミー・ジョンソン(b)、チャド・ワッカーマン(ds)、ポール・ウィリアムス(vo)。ジミー・ジョンソンはシル・ジョンソンの実兄にしてシカゴのブルース・ギタリストとはもちろん別人で、5弦のアレンビックをあやつる白人。ポール・ウィリアムスはロジャー・ニコルスと組んで「愛のプレリュード」等の名曲を生んだソングライターとはもちろん別人で、テンペストでアランホと同僚だったイギリス人。(2)「ロード・ゲームス」のギター・ソロでウィリアムスがギターのネックをつかむ場面があるが、ジュニア・ウェルズがバディ・ガイのギター・ネックをつかんでギターソロを止めさせるのとはもちろん意味が違って、タッピングする時に余計な開放弦が鳴るのをミュートしてもらっているのだ。本当かどうか分からないが「ボーナスDVD付仕様は初回生産分のみ/全世界1000枚限定」という宣伝文句もあったので、とりあえず早めの入手をオススメします。★★★★★
2018.11.30 アマゾン 国内新品CD+DVD 2,500円 定価

V.A. / Rockin' In The USA: Hot 100 Hits Of The 80s

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英ACEによる初めての80年代アメリカンヒット曲集23曲。英ACEは優れた編集盤をそれはもう沢山出しているレーベルで、イギリス人がどんな選曲をするのか興味深かった。収録されたアーティストはビッグネームもあれば、ワタシが初めて聞く名前もあり。チャート成績もチャートトッパーから38位までバラバラ。シンディ・ローパー、ヒューイ・ルイス、パット・ベネター、リック・スプリングフィールド、ホール&オーツ、カーズといったビッグネームは置いといて、あまり有名でない人で良かった曲を紹介すると、スティング似のボーカルを擁したUKの3人組アウトフィールドの(4)「Your Love」(チャート6位)、ジェフ・ベックのバンドで長年ヴォーカリストを務めるジミー・ホールは冴えない人だと思っていたが、ブルー・アイド・ソウルの(5)「I'm Happy That Love Has Found You」(27位)で見直した。ポール・キャラックの(9)「I Need You」(37位)は60年代ニューヨークR&Bへの愛情あふれる曲。哀愁のメロディーが日本的なグレッグ・ギドリー(7)「Goin' Down」(17位)、英ブリス・バンドの名曲をマイケル・マクドナルドの奥方エイミー・ホランドがカバーした(10)「How Do I Survive」(22位)、キッスのギタリスト、ブルース・キューリックの兄でスタジオ・ミュージシャンのボブ・キューリックが率いたバランスの(13)「Breaking Away」(22位)あたりはAORファンにアピールする曲。(21)「Baby I Lied」(26位)は聞き覚えのある曲だったが歌っているのがデボラ・アレンという人だと初めて知った。最後はジョン・クーガーの「R.O.C.K. in the USA」(2位)でめでたく締め。ヒネリの無い直球の選曲だがジャケデザインも良いし、続編が出たらそれも買います。★★★★
2018.9.13 HMV 輸入新品 1,880円

ハル・ギャルパー/リーチ・アウト!

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1938年生まれのピアニストによる76年11月録音のストレート・アヘッドなジャズ・アルバム。メンバーはハル・ギャルパー(p)、ランディ・ブレッカー(tp)、マイケル・ブレッカー(ts, fl)、ウェイン・ドッカリー(b)、ビリー・ハート(ds)。ブレッカーズは代表作『ヘヴィ・メタル・ビバップ』を録音した頃で絶好調。ギャルパーのマッコイ・タイナー・スタイルのピアノとブレッカーズとのバトルが聴き物でベストはスピーディーな(3)。13分に及ぶ(7)でもブレッカーズの熱いプレイが聴かれる。その一方でマイケルのバラードプレイが圧巻の(2)や無伴奏ピアノソロの(6)でギャルパーは流麗でセンチメンタルな面も見せる。本作の1年半後のライブ盤「スピーク・ウィズ・ア・シングル・ヴォイス」は大爆発状態で本作以上にオススメ。スティープルチェイス原盤。★★★★
2018.8.21 HMV 国内新品 912円 44%引き

小熊達弥/スパイアラル・フュージョン

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1948年生まれのエレクトーン奏者の79年デビューアルバム。ワタシは全く知らなかった人だが、「日本のジャズ」コーナーでこの中古LPのオビを見て驚いた。バックに名を連ねるのが野呂、向谷、桜井、佐々木というカシオペアのフルメンバー。録音は1979年8月3〜5日なので、カシオペアは8月後半からセカンド・アルバム「スーパー・フライト」のレコーディングに入る直前。しかしオビにはカシオペアの「カ」の字も書かれておらず、東芝EMIからの本作と違うレコード会社所属のカシオペアは契約上バンド名を名乗れなかったのだろう。演目は「サマータイム」「ミスティ」「ウォーターメロンマン」などのスタンダードだが、カシオペアの演奏はジャズファンク。野呂と向谷が主役以上に目立つ訳にもいかないので控えめな一方で、リズム・セクションが躍動する。特に桜井のアグレッシヴでファンキーなベースが印象的。ちなみにアルバム・タイトルは『SPIRAL FUSION』だが、邦題はなぜか「スパイアラル」と「ア」が入る。ワタシにとっては大変な掘り出し物のLPだが、ぜんぜんプレミアが付いていないところが寂しい。★★★★
2018.9.2 新宿ユニオン 中古LP 650円

Wilko Jonson / Blow Your Mind

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2014年にすい臓癌で余命10ヶ月と宣告されたものの、それは誤診で3kgの腫瘍摘出手術を経て奇蹟の復活を果たした御歳70歳の“Mr.マシンガン・ギター”ウィルコ・ジョンソンの2018年リリース作。まずロックな顔つきのオヤヂ達にチェス・レコードのロゴが光るこのジャケットが最高だ。左のおどけた表情は元イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズのノーマン・ワット・ロイ(b)、右はスティーヴ・ハウの息子ディラン・ハウ(ds)。曲によってkeyとharpがサポートで加わる。ウィルコはギター、ヴォーカルともに生死の境をさまよった人とは思えないロック爺ぶり。曲名を見て笑ってしまったのが(7)「Take It Easy」(竹田和夫の発音では「テキリイージ」)で、予想通りギターはいつも通りにガシガシで全然「take it easy」な感じが無い。ベストはシャッフルの(8)「I Love The Way You Do」かな。ラストを強烈なストンプ「Slamming」で締めるのもイカス。録音のボリュームレベルが異常に高いので注意。★★★★
2018.6.12 HMV 輸入新品 1,490円

TRIX / Trix Deluxe Live 2013!!!、 Evolution Tour Final In Tokyo 2016

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第3期TRIXの2013年と2016年のライヴDVD2種。メンバーは熊谷徳明(ds)、須藤満(b)、菰口雄矢(g)、AYAKI(key)。ギターの菰口(1988年生)は前任の平井武士が茶髪のアンちゃん風だったのに対し黒髪のジャニーズ風のイケメンで、もちろん大変なテクニシャンだが自己陶酔した表情が多いのがタマにキズ。フュージョンを過去の音楽とみなしているカミさんがこのDVDで菰口をチラ見して「こんな若い人が演ってるんだ」と小馬鹿にした声で言った。AYAKI(1983年生)はバークリー音楽院を主席卒業だそうで、指はめちゃ動くが、ルックスやアクションがエキセントリックな感じで友達にはなりたくないキャラだ。両作とも曲は超テクニカルで、ベースの須藤による笑いを取るアクションあり、客席への乱入ありで路線は殆ど同じ。両方とも名曲「Double Up」を演奏しており、特に前者での熊谷とAYAKIのバトルはすさまじく、ベースソロとドラムソロもゲップが出るほどタップリあり、最後は菰口のソロでこれが圧巻。熊谷さすがプロで、よくこんな手数の多いドラムを叩き続けられるもんだと感心する。ワタシなら(叩けたと仮定して)1曲で力尽きる。その熊谷が(13)「FIRE」ではエンディングを失敗してやり直す様子も収録。とてもポップなメロディーの曲が2曲あるが、16年のライブではその路線を発展させてボーカルまたはコーラス入りの曲が3曲ある。その内の1曲が、つのだ☆ひろ(vo)を迎えた(10)「A-live」で67歳の御大は全く元気。(9)「Sketches Of Your Dream」はパラシュート〜松原正樹みたいなコーラスが入ったAORフュージョンの佳曲で、ボコーダーヴォーカルの(14)「Forget It」も胸キュン曲。
「Deluxe」★★★★ 2018.2.3 HMV 国内新品DVD 4,098円 17%引き
「Evolution」★★★★ 2018.4.30 新宿ユニオン 中古DVD 2,800円

バイザー・スミス/オール・ナイト・ロング

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タワーオンラインの【<怒涛のサプライズ ビューティフル・ドリーマー>空前絶後!衝撃の大特価セール】で購入。
スミスは1933年ミシシッピ出身で1950年代半ばからシカゴで活動するブルース・ギタリスト/シンガー。ワタシは81年にリリースされた英Red Lightnin'の『Tell Me How You Like It』というアナログ盤が気に入っていた。スタイルはBBキング直系。デルマークからリリースされた97年録音のこのCDは2曲目まではフツーのブルースで「こりゃ売りだな」と思いつつ聴いていたのだが、3曲目以降にグッと魅かれた。(3)はホーン入りのミディアム・スローでギターのフレージングはワンパターンながらボーカル/ギターともにジャケ写のような力演。(4)はソリッドなロック・ビートでカッコイイ。(5)はスロー。「Every Day I Have The Blues」みたいなシャッフルの(6)はもちろんBB調のギター全開。(7)の不穏な雰囲気のミディアム・スロー。(8)はJB的なリフを用いたファンク・ブルースでカッティング・ギターがイカす。(9)はザディコ。(10)「Daddy’s Gone」は「スリル・イズ・ゴーン」の替え歌。(11)はホンキートンク・ブギ。(12)はカントリー。(13)はニューオーリンズ的なファンク、と多才な音楽性を披露したアルバム。★★★☆
2018.7.5 タワーオンライン 国内新品 497円 80%引き

奥本亮/Solid Gold

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タワーオンラインの【<怒涛のサプライズ ビューティフル・ドリーマー>空前絶後!衝撃の大特価セール】で購入。
ノーマン・シーフが撮影したこのジャケを見てカミさんが「何コレ?クリスタル・キング?」と訊いてきたが、違う。これは弱冠19歳でクリエイションに抜擢された、1958年生まれのキーボード・プレイヤー、奥本が1980年にリリースしたソロデビュー・アルバム。奥本は立て続けにルカサー、グレイドン、ポーカロ等豪華メンツが参加したLA録音のセカンドソロをリリースし、82年からはLAに拠点を移して、セッション・ミュージシャンとしてクラプトンやフィル・コリンズらとも共演。現在はピーボ・ブライソンらのミュージカル・ディレクターとして活躍しているそうだ。
さてロンドン録音の本作は、四人囃子の森園勝敏(g)、リチャード・ベイリー(ds)、クマ・ハラダ(b)らが参加。本人のヘタな英語による非力なボーカルの古臭いロックでツマらない。わざわざジェフ・ベック「Blow By Blow」のドラマー、ベイリーを起用した意味も感じられない。ちなみにセカンドアルバムを以前中古アナログで持っていて全く面白くないので即売却したのだが、このCDの解説書によるとそのアナログはオークションで5桁で落札されるようになっていたというから、失敗した!★
2018.7.5 タワーオンライン 新品紙ジャケ 540円 80%引き

V.A. / Light Mellow SEALINE

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金澤寿和監修によるAOR廉価版シリーズ『AOR CITY 2017』のサンプラー的な3枚組コンピレーション。全57曲とボリュームたっぷり。前作「ONE DAY」と同様にSONYの音源だけでなく他社音源も収録しているのが素晴らしい。ディスク毎に統一したイメージに基づく選曲がされており、それぞれ「夏の陽射しを受けながら、風を切ってシーサイドをドライヴ」「暑すぎる午後は涼しい木陰に逃げ込んで、暮れなずむ夕陽を迎える」「遠くの港に光が灯る頃には、潮風を受けつつビーチ・サイドでランデヴー」と、紹介していてこっ恥ずかしくなる設定だが、まあこれがAORってもんです。ボズ・スキャッグス、ボビー・コールドウェル、マイケル・フランクス、クリストファー・クロスといった大御所の名曲も収録されているが、ここでは彼ら以外の良い曲を列挙します。ポコ「コール・イット・ラヴ」、アメリカ「ヴェンチュラ・ハイウェイ」、リー・リトナー「可愛いアイシャ」、ポール・デイヴィス「65ラヴ・アフェアー」、ジノ・クニコ「ファニー」、ピーター・アレン「サムバディズ・ガット・ユア・ラヴ」、アンジェラ・ボフィルwithボズ・スキャッグス「エイント・ナッシング・ライク・ザ・リアル・シング」、デイン・ドナヒュー「突然の出来事」、ビル・チャンプリン「アイ・ドント・ウォント・ユー」、レイ・パーカーJr.「ふたりのラヴ・アフェア」、マリーンwithシーウィンド「サマー・ナイト」。こういった名前にピピッと感じるものがあったらこのCDを手にしてみたらいかがでしょうか。ジャケイラストは永井博。★★★★★

2018.7.4 HMV 国内新品3枚組 2,240円 25%引き

アル・ディ・メオラ/スプレンディド・ホテル

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アナログ盤は2枚組として発売された1980年作。一番の注目は当時のレギュラー・バンドのkeyだったフィリップ・セス作の(3)「ローラー・ジュビリー」で、ディ・メオラらしからぬ超ポップな曲。そのセスは(8)「アイ・キャン・テル」ではボーカルも披露し、デ・メオラにとり初のボーカル入り曲。一方、従来路線の曲(1)「エイリアン・チェイス」は焼き直し感が強く魅力に乏しい。このアルバムの特徴はアコースティック・ギターのプレイが多いことで、(4)「トゥー・トゥ・タンゴ」はチック・コリアのピアノとの緊張感あふれるデュオ、(7)「スプレンディド・サンダンス」は多重録音によるアコースティックでの二重奏。翌年のジョン・マクラフリンとパコ・デ・ルシアとのスーパー・ギター・トリオへの道筋が見える。(9)ではレス・ポールと競演し、(10)「イスファハン」では弦楽四重奏を起用するなど、人気絶頂だったディ・メオラが新機軸を求めてやりたい放題やったアルバムだが、結果的にはやり過ぎたかな。★★★☆
2018.8.21 HMV 国内新品 608円 44%引き